緊張しやすいあなたをリラックスさせる心理テクニック
明日は勝負の日! と意気込んだはいいものの、その直前になると、やはり避けられないのが“緊張感”。上手にやろう、ちゃんとやろうと思えば思うほど、ガチガチになってしまい本領を発揮できないことも少なくありませんよね。そこで今回は、「緊張しやすいあなたをリラックスさせる心理テクニック」をご紹介いたします。
■呼吸はあなたを変える! 深呼吸は最大のリラックス法
緊張してガチガチになっているあなたを、速攻でリラックスさせる方法があります。それが呼吸法です。なぁんだと思う方もいるかもしれませんが、そのやり方が大切なのです。深呼吸をすれば、副交感神経が優位になるため、必ず緊張は緩和し心が鎮まるのです。やり方は簡単、腹式呼吸を取り入れるだけです。「大きく息を吸って、その倍以上の時間をかけて息を吐く」のです。吐く息の時間を2倍以上とらないと、交感神経を刺激してしまい、よけい緊張してしまうので要注意。腹式呼吸を正しく行えば、きっとあなたの緊張はほぐれるはずです。
■緊張から自分を解放する考え方のステップとは
緊張の原因は、自分自身の思い込みであることも少なくありません。目の前の現実の受け止め方を少し変えるだけで、緊張から解放されることも少なくありません。認知のしかたによって心の在り様は180度変わってしまうのです。もしもあなたが緊張してしまいがちなようなら、次の4つに問題がないか考えて、それを下記のように切り替えてみてください。これらの思い込みを「イラショナル・ビリーフ」と言い、この逆のアクションをとることでものごとをポジティブに捉えることができるようになります。そうすれば、緊張することのない自分に変わっていけるはずです。
①「~しなければならない」という考え方→「~しなくても大丈夫」へ切り替える
②悲観的である→楽観的になる
③自己卑下の癖がある→いい意味で自惚れてみる
④欲求不満で悩む→自己満足に浸る
■緊張をほぐしリラックスできる心理テク
もしも緊張してきたと感じたら、手洗い場に設置してある鏡を活用するのも良いかもしれません。周囲に誰もいないことを確認して、鏡に向かって立ち、鏡に映った自分の目を見つめながら、「私は緊張がほぐれリラックスしつつある」と自己暗示をかけるのです。これは鏡の暗示といって元々はフランスの心理学者リンドラーが提案した心理テクニックで、実際に多くの人が実践してきたやり方です。緊張してきたら、お手洗いでできる簡単なリラックス法だと覚えておいて下さい。
■緊張を解きほぐしリラックスさせてくれる最強カラーは○○
もしもあなたが緊張を味方につけたいなら、“黄色”を身につけることをお勧めします。心理的に、黄色は人見知りをなくし心に元気をくれるビタミンカラーだとされています。さらに、自分の感情を素直に伝えられるようになる効果もあります。そんな黄色を、持ち物や衣服の一部としてワンポイント取り入れれば、コンペのときも堂々と話せるでしょうし、初対面の相手とも明るく楽しい気分になれるでしょう。黄色は緊張や人見知りを緩和してくれる最強のカラーなのです。
実は、緊張は敵ではなく味方にもなりうるものなのです。脳科学や心理学の分野においては、緊張は良いことだと100年以上も前に明らかにされているのです。心理学者ヤーキーズとドットソンによると、ある程度の緊張感や緊迫感があった方が、パフォーマンスが高まるという実験結果が導き出されました。適度の緊張状態では、ノルアドレナリンという物質が分泌され、集中力や判断力が高まるのです。だから、緊張を恐れることなく味方につけることを意識すると、それだけで気分は落ち着くと言えるのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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