年齢を重ねると難しい!大人になってから友達を作る方法

大人になってから友達を作る方法

小さい頃は友達をつくることなんて、とても簡単なことだったはず。でも、大人になると本当の友達をつくることが、かなり難しいと気づくはずです。年齢を重ねるほど、価値観や人間関係のしがらみにとらわれて、一歩を踏み出すことができなくなってしまうもの。そこで今回は、「大人になってから友達を作る方法」をご紹介いたします。

■興味のある趣味サークルやメンバーの中に入る

そもそも友達をつくろうとしても、そのきっかけがなければ物理的にムリですよね。そこで大人になってから友達をつくるには、まず興味のある趣味サークルや同好会に入ってみましょう。実は、自分と同じ趣味を持つ相手には好意を持ちやすいという心理効果があるのです。これは対人関係の“報酬理論”にも合致するものなのです。これらの集団の中で出会った友達は、同じものを楽しめたり、自分の意見が支持されるといった心理的報酬が高いため、お互いに好印象を抱きやすいのです。そのため、友達作りでつまづいたら、出会いの場を求めてみるのもひとつの方法なのです。

■意識して深い話をし合える仲を目指す

仲良くなりたい相手に対しては、共通の趣味をアピールするのが鉄則ですよね。でも、ただ単にうわっ面の趣味の数を共有するだけでは、表面的な関係で終わることも少なくありません。心理学においては、類似する点が多くてもその深さが浅い場合は、多少の好感度は上がるものの深い関係=友達になるには至らないのです。つまり、好意度に比例するのは共通の趣味の深さなのです。そのため、友達をつくる際には徹底して共通の趣味を深堀りしていきましょう。

■自分の弱さや短所も勇気を出して見せてみる

友達になりたいと感じる相手は、人として魅力的であることは当たり前ですが、ただ完璧であるだけでは敬遠されてしまいます。あまりにも完璧すぎると、逆に接しにくくなり敬遠されることも少なくないからです。そこでポイントになってくるのが“アンダードッグ効果”です。これは自分の弱さをあえて見せることで、相手の同情心や共感を呼び起こし、好意と混同させることで親密になるという心理アクション。友達になりたい相手には、自分の弱さや短所をチラ見せすることが大切なのです。しかも内容も、ただダメな人というものではなく、どこか可愛らしさ(ドジな話など)を感じさせるものがベースです。そんな話を聞かせることで、自分は完璧ではない=相手の入り込む隙をアピールできるのです。

■最強の友達作りテクは「一緒に悩む」こと

シャイで自分をさらけ出すことができない人におすすめの友達作りテクがあります。それは「一緒に悩むこと」です。会話の流れで、話し相手がちょっとした悩みを吐露してきたときには、一緒に悩んであげることを意識してみてください。相手が抱えている悩みに対して具体的な打開策を即打ち返す必要はありません。すぐに解決できることなら、すでに本人も思いついているはずですからね。ここはすぐに答えを出そうとするのではなく、一緒に時間をかけて悩んでみましょう。あなたの印象が誠実なものとなり、友達になりたいと相手は強く感じること間違いありません。

 

大人になってからの人間関係には、ただ好感が持てるという純粋な感情以外にもさまざまな要因が絡み合ってしまいます。利益や人間関係、価値観や個性といったものがピッタリと一致しないと、どこかでか衝突が生じるとお互い分かっているからです。でも、大人になってからの友達は、人生を豊かにしてくれるだけでなくさまざまな感性を学ぶ上でも非常に大切な存在。少し勇気を出して自分から歩み寄ることで、大きな恵みが得られることも少なくないはずです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。