同調圧力に負けない!他人の意見に流されない方法

他人の意見に流されない方法

日本人の多くは、人の目を気にして生きていると言えます。それはルースベネディクトの著書『菊と刀』にもあるように、日本人は“恥の文化”の中で生きているため、周囲からどう思われるかを非常に気にする民族性・性分であるため。でも、それだけに周囲の意見に流されてしまい、それゆえに悩んでしまうことも少なくないでしょう。そこで今回は、「ヒトの意見に流されない方法」をご紹介いたします。

■他者の意見に従うと幸福度が下がってしまう!?

他人の意見のまま生きると言うことは、すなわち自分の人生で泣く他人の人生を生きると言うことになってしまいます。人の意見に流されないためには、まず人によって言うことはまったく異なっているということを理解しましょう。たとえ、友人や恋人、両親であったとしても意見はさまざまで違ったものであるはず。仮にそれがあなたのためを思っていたとしても。もしもあなたが全ての人の意見を取り入れようとすれば、誰に対してもいい顔をして自分で決断できず、いつまでも目標に到達できなくなってしまいます。他者依存ではなく、自己決定をすることで幸福度は高まるとされます。あなたが幸せになりたいなら、誰かの意見は参考程度にとどめ、自分で責任をもって決断する習慣を身につけましょう。

■自分の意見をしっかり用意しておく

もしもあなたが他者に流されたくないのなら、自分の意見をきちんと持つ=自分のやりたいことを明確化しておくことが大切です。自分のやりたいことが100%明確になっているなら、人の意見は耳に入らなくなります。そのため、自分の意見を下記の質問に従って用意しておきましょう。

①あなたにとって最も重要な価値観は何か?

②あなたの将来のあるべき理想像はどのようなものか?

この二つの質問に答えを持っておけば、人に流されることはないはずです。

■自己洞察力を鍛えておけば

自分の考えがそもそもわからない場合は、アウトプット・トレーニングをしてみましょう。アウトプットとは、話したり書いたり行動することであなたの思考を前進させる方法です。そうすることで、自己洞察力を鍛えることが可能になり、自分の本当の考えを導き周囲に流されることがなくと言えます。そのためのおススメのトレーニングは、日記を書くこと。ノートに書くのが面倒であれば、SNSに投稿するのも構いません。要するに、他人が見る、場合によっては他人に批判されるかもしれないという緊張感が、あなたを真剣にしてアウトプットの効果をたかめてくれるのです。自分の感情や気持ちを文字に起こすことで、普段からあなたなりの最適解を用意しておけば、人に流されることはまずなくなるはず。

■「赤信号みんなで渡れば怖くない」の同調圧力を跳ね返すための方法

たとえば、職場などで会議するシーンの場合、賛成・反対の採決をとることが必要になってきます。もしも反対多数のとき、あなたは一人でも賛成と言えるでしょうか。きっと難しいですよね。これを心理学に置いて“同調圧力”と言います。周囲の意見の力に押し負けて、思ってもいない意見を採択せざるを得ないというのがこの心理です。これに負けないためには、無記名投票が一番理想的なのですが、それが難しいなら、事前に自分の考えや結論を紙に書いておきましょう。伝えたいことを事前にメモしてそれを読み上げるだけで、緊張や圧力(多数の人の意見)に負けずに、自分の言いたいことを発信できるはずです。準備したものを読む、それが周りの影響を受けないベストな方法だと言えます。

天才的な能力を持つアスリートやプロフェッショナルたちには、あるひとつの共通点があります。それは“決断力”に長けているということ。一挙手一投足がすべて決断から成り立つ世界であるがゆえに、重要な局面で必ず結論を出し、仮に間違った決断をしてしまったとしても、それをリカバリーする新たな判断をしています。しかし、もしもこれが周囲の意見に流されていたとしたらどうでしょう。おそらく、何一つ物事は進まずその天賦の才を発揮できないでしょう。人生は決断の連続です。自分で責任を持って決めることは、とても大切なことなのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。