気をつけて。離婚経験者に聞いた「間違った結婚相手選び」

容姿や「結婚」への憧れで選ぶのは危険!?離婚経験者に聞いた「間違った結婚相手選び」

何事もやってみないとわからない!と言えども、失敗したくないのが結婚相手選び。離婚は珍しいことではないけれど、できれば長く連れ添える相手を見つけたいものですよね。とは言っても、男性のどんなポイントを見極めて結婚相手を決めればよいのかは悩ましいところ。

 

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そこで今回は、マッチングアプリ大学が結婚経験のある30代女性178名を対象に行った、「結婚の決め手」についての調査結果をご紹介します。

 

調査対象者の結婚年齢は「25歳」が最多

結婚した年齢

今回調査対象となったのは、初婚で結婚した相手と婚姻継続中の既婚女性99名と、離婚を経験したことがある女性79名。

まず最初に結婚年齢を調査したところ、初婚で結婚した相手と継続して結婚している女性の結婚年齢は、平均で26.9歳で、最も多かったのは、25歳(24.2%)でした。

一方、離婚を経験した女性が、離婚した相手と結婚した年齢は平均で26.2歳でした。既婚者との差はわずかですが、20歳以下で結婚した人が10%おり、比較的若い年齢で結婚した人が多い傾向にありました。

 

出会い方自体が、離婚のリスクになるわけではない

結婚相手と出会った場所

次に「結婚相手との出会い」について聞いたところ、既婚者、離婚経験者とも「職場・仕事上の知人」「友人の紹介」が多数を占めました

一方で、差が見られたのは「学校生活の中」で、既婚者は14.1%であるのに対し離婚経験者は3.8%でした。結婚の平均年齢が25歳前後であることから、「学校生活の中」で出会った相手とは、知り合ってからの期間が比較的長く、自分に合う人かどうかを、時間を掛けて確かめた結果であると考えられそうです。

 

「結婚の決め手」は既婚者と離婚経験者で異なる? 

結婚の決め手

次に「結婚の決め手」について尋ねたところ、既婚者は「優しい・穏やか」と「自分を大切にしてくれる」が54.5%で同率1位という結果になりました。「優しい・穏やか」は離婚経験者でも1位ですが、数値は32.9%と、既婚者よりも低い値でした。また、「自分を大切にしてくれる」も19.0%と既婚者よりも低い傾向にあり、離婚という経験から、元夫への印象が変わってしまったことが低い数字に表れている可能性があります。

また、既婚者では20%以上であるのに対し離婚経験者では10%に満たなかった項目には、「他人への気遣い 」「責任感がある」「子どもが好き」「金銭感覚が合う」があり、逆に離婚経験者の方が数値が高かった項目は「顔が好み」でした。

恋愛をしているときにはあまり気にならないような項目でも、結婚生活をする上ではとても重要な役割を担うことが伺えますね。

 

「結婚するならこの人!」と思ったのは、具体的にどんなところ? 

「結婚の決め手」において、既婚者と離婚経験者で異なる傾向があることがわかりましたが、みなさん具体的にどのようなポイントで結婚を決めたのでしょうか。

そこでお次は、既婚者、離婚経験者それぞれに「結婚するならこの人だ!」と思った時のことを聞いてみました。
 

既婚者

「一緒にいて楽しいし、気を使わなくて良いのが楽だったので、長く一緒に生活するイメージが簡単にできたのが大きいです」(福岡県・30歳・25歳で結婚)

「彼の友達の家に遊びに行った時、友達のお子さんを可愛がる姿を見て、「この人と結婚したら、子供も可愛がってくれていい家庭が築けそう」と思ったから」(愛知県・32歳・25歳で結婚)

「長年彼が一人暮らしをしていてある程度の家事ができたのと、大手企業に勤めて将来性があったから」(埼玉県・31歳・26歳で結婚)

 

■離婚経験者

「顔がタイプで初めて会った時から好感が持てたから。容姿が好みでないと一緒にはいられないから」(広島県・31歳・25歳で結婚)

「それまでの彼氏は結婚するには、安定した職に就いてなかったり、まだまだ遊びたい感じの人ばかりで自分のことを一番に考えている人が多かったのですが、元旦那は私のことをちゃんと考えて仕事を頑張ってくれていたり、先のことを話してくれたので安心しました」(愛知県・39歳・26歳で結婚)

「高身長で爽やかな所もあるが、お互い結婚適齢期であり、30歳までに結婚したかったため」(大阪府・33歳・29歳で結婚)

 

既婚者の場合は、相手との相性のみならず子どもへの接し方や家事への積極性など「結婚」を多面的に捉えている様子がうかがえますが、離婚経験者では容姿が好みであったり、結婚したいなどの自身の欲求から「結婚」自体が目的となっている傾向があるようです。

 

「結婚するときの決め手は間違ってなかった」と思う既婚者は約9割

結婚の決め手に間違いはなかったか(既婚者)

初婚で現在も婚姻中の既婚者に、夫と結婚する際に「決め手だと思ったこと」が間違っていなかったかどうかについても聞いてみると、「間違っていなかった」と感じている人が88.9%という結果に。

一方で、「違っていた」と感じている11.1%の人からは、以下のようなコメントがありました。

 

「貯蓄が出来るくらいの収入が大切です。生活するというのは想像以上にお金がかかり、足りればいいと思っていた自分の考えはとても甘かったと思います」(長野県・39歳・23歳で結婚)

「流れで、職やお金が安定しているので結婚しました。が、お金よりも大事なものはあります。 優しさ、思いやりがある人でないと共同生活は苦しいです」(大阪府・31歳・26歳で結婚)

「お金も必要で信頼性があるかも大事なことだなと感じました。お金がないと苦しいのは自分」(愛知県・32歳・26歳で結婚)

どうやら、しっかりした収入と相手への思いやりのふたつがポイントのよう。「愛か金か」という視点で考えてしまうことも少なくはないですが、どちらが欠けても厳しいようです。

 

結婚前に「この人と合わないかも?」と思ったことのある離婚経験者は約7割

結婚前に「合わないかも」と思ったことはあった?(離婚経験者)

また、離婚経験者に、結婚前に相手と「合わないかも?」と不安に思ったことがなかったかどうかを聞いたところ、「あった」人は69.6%、「なかった」人は30.4%という結果になりました。

7割近くもの人が「この人とは合わないかも」と感じたことがあるというのは意外ですね。

 

「夫選びで最も大事な条件」とは?

最後に、「夫選びで最も大事な条件」について答えていただきました。既婚者・離婚経験者女性それぞれに分けてご紹介します。

■既婚者

「結婚前は経済力や容姿や肩書きなどばかり見ていたが、旦那さんに出会ってから経済力や見た目も大事だけど自分を大切にしてくれる、真心がある温かさが必要なんだと思った。今も毎日感謝しています」(福岡県・36歳・30歳で結婚)

「常にドキドキする恋愛対象の人がいいと思っていましたが、自分をさらけ出して落ち着ける人が一番です。結婚前の自分はイケメンを探していたので、“容姿ではなく結婚対象タイプで選ぶんだよ”と伝えたいです」(埼玉県・39歳・33歳で結婚)

「いくら良い人でも、お金は大切だと思いました。貯蓄がなく、収入も低ければ子育ては難しいです。産まれる前に出産、育児に必要な買い物もあるし、産まれてからも、必要なものがたくさんでてきます」(福井県・30歳・23歳で結婚)

 

■離婚経験者

「自分の発言に責任を持って行動できる人、意外と少ないです。いざという時、きちんと妻の味方をしてくれる人。それを見極めなさい、と結婚前の自分に教えたいです」(神奈川県・37歳・25歳で結婚)

優しいと単なる優柔不断の見極めは大事だと思いました。また、ある程度お互いが自分の意見を言えて相手の言う事を理解することが出来る人が大事だと思います。 結婚前の自分に教えるなら“本当の優しさを見極めて”と言いたいです」(滋賀県・39歳・19歳で結婚)

「長く一緒にいたり、子供が生まれたりして環境が変わってしまうと、お互いに考えや価値観が変わってしまうのだと思いました。 もっとお互いに思いあえる人や、尊敬しあえる人なら良かったのだろうなと思います」(東京都・30歳・23歳で結婚)

 

全体を通して一番多かったのは「自分のことを大切にしてくれる人」という意見で、「実家の親と意見が違ったときに自分の味方になってくれるかどうか」や、「暴力を振るわない」、「浮気をしない」、「生活に必要なお金を渡してくれる」など、行動が伴っているかも見極めるべきというコメントも多数寄せられました。

また、家事や育児の分担を上げた方も多数いらっしゃいました。

 

容姿の好みやときめきも無視できないけれど、”相手が本当に自分を大切にしてくれるか”が最重要ポイントとなるよう。5年後、10年後、20年後…と、将来の生活を見据えた上で結婚相手選びをするのが良さそうですね。(平田真碧)

 

情報提供元/株式会社ネクストレベル