今や恋活の主流ともいえる、マッチングアプリ。とはいえ、まだまだ利用に抵抗感があるという人も多いのではないでしょうか。その一因に「友人・知人にバレるのはちょっと……」と考えている人も少なくないはず。ところが利用者同士では意外な本音があるようです。
今回は株式会社Diverseが恋活中の20代から30代の男女500名を対象に行った「マッチングアプリの社会浸透度」に関する調査を基に、イマドキのマッチングアプリの利用状況についてご紹介します。それでは早速見ていきましょう!
マッチングアプリは「友人紹介」に次いで利用される「主流」の恋活手段に
■現在、恋人を作るためにどんな行動をしている?
1. 友達に誰かを紹介してもらう 27.4%
2. マッチングアプリを使う 25.8%
3. 恋活・婚活パーティーに参加する 16.2%
現在、恋人が欲しいと思っている方を対象に「恋人を作るためにどんな行動しているか」を質問したところ、1番目に多かった「友だちに誰かを紹介してもらう」に次いで「マッチングアプリを使う」が2番目にランクインしました。今や恋活・婚活パーティや合コン・街コンといった今までスタンダードだった手段よりも、マッチングアプリを使っての恋人探しが主流になりつつあるようです。
■マッチングアプリの利用経験について
「マッチしたことがある」 81.7%
「メッセージで会話したことがある」 82.6%
「実際に会ったことがある」 65.6%
「付き合ったことがある」 39.1%
ちなみに、同じ調査でマッチングアプリの利用体験について尋ねたところ、マッチングアプリ経由で付き合ったことがある人がほぼ4割に迫るという結果が出ています。単に異性と出会うだけの手段に留まらず、恋人を作るための真っ当な手段として使われていることがわかります。
マッチングアプリ利用は友人・知人の目を気にしない時代に
■マッチングアプリ内で知人や友人を見つけたことはある?
「見つけたことがある」 72.8%
「見つけたことはない」 27.2%
コロナ禍で人と会う機会が減少し、その反動でマッチングアプリなどオンラインでの出会いを求める人は増加。そこで気になるのが「アプリのなかで知り合いを見つけたら(or見つけられたら)どうする?」ということではないでしょうか。
そもそも、マッチングアプリ内で知人や友人を見つけることなどあるのかが疑問ですが、「現在、恋人が欲しいと思っている」「マッチングアプリを使ったことがある」と回答したに対して質問すると、なんと7割以上の方が「見つけたことがある」と回答しました。
■マッチングアプリで知人や友人を見つけたときの印象は?
「ポジティブな印象」 41.0%
「何とも思わない」 25.4%
「ネガティブな印象」 33.6%
そこで『マッチングアプリで知人や友人を見つけたときにどういう印象を持つか』を質問すると、6割を超える回答者が「ポジティブな印象」「なんとも思わない」と回答しました。それぞれの回答者にその理由を尋ねました。
■「ポジティブな印象」と回答した理由
「恋人探しを積極的に頑張っているから」 127人
「コミュニケーション力が高そうだから」 93人
「バレるのを厭わない図太さがあるから」 69人
「ポジティブな印象」の回答者の6割以上に「恋人探しを積極的に頑張っている」姿が好印象に映っており、マッチングアプリを利用している知人や友人に対しての偏見は薄れつつあることが見てとれます。
■「なんとも思わない」と回答した理由
「自分も使っていてお互い様だから」 61人
「みんなが使っているから」 60人
「恋人探しで使うのはよくあることだから」 44人
また、「なんとも思わない」回答者の約5割が「自分も使っていてお互い様」「マッチングアプリはみんなが使っている」と回答。自分が使っているからこそ知人や友人が見つかるので、使っているもの同士は特に気にしていないのが実情のようです。
■マッチングアプリの利用を知人や友人に知られたらどう思う?
「知られても特に構わない」 63.4%
「絶対に知られたくない」 36.6%
今度は反対に『マッチングアプリを使っていることを知人や友人に知られたらどう思うか』を質問。こちらも同様に6割以上が「知られても特に構わない」と回答しました。
■「知られても特に構わない」と回答した理由
「マッチングアプリはみんな使っているから」 144人
「恋人探しを頑張るのは普通のことだから」 140人
「見つける人もお互い様だから」 130人
「知られても特に構わない」回答者の4割以上が「恋人探しを頑張るのは普通」「見つける人もお互い様」「みんな使っている」との回答になりました。もはや一般化したマッチングアプリの利用を知られたところで恥じることも少なくなってきているようです。
マッチングアプリへの不安や抵抗感は、はじめて知ったときから30%減少
かつては「出会い系」のマイナスイメージが強かったはずのマッチングアプリ。何を背景に不安や抵抗感が払拭されているのでしょうか。
まず、そもそも不安や抵抗感にどれほど変化が起きているのかを調査しました。マッチングアプリを「はじめて知ったとき」6割以上が抵抗感を感じていたにもかかわらず、「現在」はそれが30%以上減少しているという結果になりました。
■「不安や抵抗感はない」と回答した理由
「効率的に相手が見つかるから」 117人
「アプリを使うのが当たり前になったから」 113人
「安全性が高まったから」 69人
現在「不安や抵抗感はない」と回答した人の5割近くが「効率的に相手が見つかるから」と回答しています。スマホひとつでたくさんの人と出会えたり、趣味が合う相手を探しやすいといった実用性の高さが、世間に受け入れられるひとつの要因になっているようです。
マッチングアプリ最大のメリットは「出会える相手の多様性」や「出会うチャンスの増加」
■マッチングアプリを利用するメリットは?
「従来では会えない人と出会えるようになる」 278人
「いろいろな考え方や魅力を持つ人と出会える」 248人
「多くの人と出会えるようになる」 248人
「人と出会える場が増える」 234人
「自分にはない価値観を持つ人と出会える」 191人
ここまでの調査で、マッチングアプリに対する不安や抵抗感が減少し、利用も一般化、知人や友人に知られても特に気にしないというオープンな傾向が世の中の多勢を占めていることが判明しました。最後に、その背景となった要因について調べてみました。
マッチングアプリを利用するメリットについて質問したところ「従来のやり方では会えなかった人と出会える」との回答が5割超という結果に。出会いの機会が増えることや効率的に出会えることも支持される要因ではあるものの、一番メリットに感じているのは出会いの多様性という観点での質の高さにあることがわかりました。
今までなら会えなかったような人と出会えることから、ひとつの手段として積極的に選ばれるようになったマッチングアプリ。その利用は着実にオープンになっており、いまや主流の恋活手段とも言えます。これまで抵抗感などがあった人もこれを機に一度試してみてはいかがでしょうか。(山口彩楓)