マッチングアプリって、正直怖くないですか?150人以上に会ったプロに聞いた危険回避法

なかなか外にお出かけしづらい日々が続く今。でも、新しい出会いが欲しい、ときめきが欲しい…そんな思いはありますよね。
そんなときにふと頭をよぎるのが「マッチングアプリ」の存在。
でも、そもそも怖くないの? リアルな知人に見つかったらどうしたらいいの?…などなど、気になる点も多いはず。

(c)Shutterstock.com

そんな方のために、これまでに200以上のマッチングアプリやサイトを利用し、130人以上に会ってきたマッチングアプリ情報総合メディア「マッチングアプリなび」で編集長を務める柏木りさこさんに気になる不安点をぶつけてみました。

Q.そもそも、マッチングアプリって怖くないですか?

A.怖くはないです。ただ、最初からいい人が来るとは思わないでください。

登録しているのは基本は普通に恋愛をしたい人ですが、中には体目当ての男性もいます。
そういう人に当たらないためにはこんなポイントに気を配ってみてください。

(1)加点法で相手を見る

「基本はいい人で、何かあったら減点していく」という減点法ではなく「ゼロから始めて、いいなと思うごとに加点していき、一定ラインを超えたら会ってみる」の加点法で考えたほうが危険性は減ると思います。

(2)隙や弱さを見せすぎない

マッチングアプリでは「隙」や「女性の弱さ」でモテよう、と思わずに、人間としての魅力で勝負してほしいです。女性が隙を見せすぎるとワンナイトの関係性になってしまう可能性がありますが、しっかり距離を保てばまた会える人になれるはずです。
「手に入れたと思ったものが実は手に入っていなかったとき、損をしたくないという欲求で男性は積極的になるのではないか」と、会社の男性たちと話したことがあります。手が届きそうなのに、届いていない。
たとえば、実際に会う前にLINEでは仲良くコミュニケーションをしていても、いざ最初にデートをしたらやっぱりはじめましてでちょっとよそよそしい距離感になる。そしてまたLINEをして「会いたいね」という話をしつつ、2回めではまだちょっと慣れきっていない、落ちていない感じを出す…。「ある程度仲はいい」と向こうが確信するくらいまでには持っていきつつ、程よく距離をとっている、くらいがベストだと思います。

(3)なんでもかんでも合わせず、信念と意見を持つ

好かれようと思って相手になんでもかんでも合わせる、ではないほうがいいですね。相手の話に同意しつつ否定はしないけど「私はこう思う」という意見があるくらいがいいと思います。結局、相手に合わせすぎると幸せになれません。信念を持っている人は、安全な上に幸せになれます。誰にでも「大事にしていること」があるはずです。仕事でも、趣味でも、飼っているペットでもなんでもいい。大事にしているものについてブレないスタンスを持つだけでも違うと思います。
初回に会うときは異性ということを意識させすぎずに、ひとりの人間としてどんなものが好きで、最近どこに行って、YouTubeでこんなもの見ていて…という話をするといいと思います。初回から過去の恋愛話で盛り上がると、弱さが見えてしまいがちなので2回め以降のほうがいいですね。

また、男性をキレイな存在として見ていると失敗しがちなので、「王子様」ではなく「狩りをする動物」と認識しているくらいがちょうどいいと思います。

Q.やらないほうがいい「隙」は、どのようなものでしょうか?

(1)「酔っちゃった」アピール

これは「隙がありすぎる」の代表選手です。まだそこまで親しくない男性にこれを言うのは、ほぼ「襲って」と言っているようなものに近いです。
私は、初回に会うときはお酒を飲まないようにしています。ほぼないとは思いますが、ドリンクに薬を入れて…というケースもごく稀にあるので、2回め以降に会うときもトイレに立つときはドリンクを空にしてからなど徹底しています。

(2)体の距離が近い

理想は「会話での心の距離は近いけど、体の距離はとる」です。どういうことかというと、自分の内面やプライベートな話はバンバンしゃべって表情も楽しそうだけど、でも体と体の距離はしっかりとってガードする。それがちょうどいいと思います。

◆逆に、やってもいい隙は…

やってもいい隙は「男の人がかっこよさを見せられる、なんらかの苦手なことを出す」です。
たとえば地図を読むことや電車の乗り換えが苦手だったり、料理は好きだけどお皿洗いが苦手だったり。爪のせいにして缶を開けてもらったり…。
会話は対等で真面目な話もできる上で「ちょっとした苦手なことがある」「ちょっと女の子なところがある」という、人として完璧じゃない感のギャップを見せるくらいがちょうどいいです。
会話もやることも何もかもあまり頭が良くない感じを出してしまうと、魅力がない男が寄ってきてしまいます。

Q.マッチングアプリで会って結婚するとしたら…親にどう説明したらいいですか?

A.ネットの婚活です、などで問題ないと思います

実際今はコロナ禍で結婚相談所もネットが中心になっていますし、ネットで出会って結婚する方がどんどん増えています。「きっかけはアプリだけど、人としてはこういう人だよ」と自信を持って紹介さえすれば、親御さんも否定することはないです。
そもそも、友達の飲み会での出会いとマッチングアプリの出会いは、本質的にそう違うところはないと思います。親御さんが知りたいのは「どこで出会ったか」よりも「相手がどんな人か」だと思うので、その人の説明をきちんとしてあげてください。

 

Q.マッチングアプリで知り合いに見つかったらイヤです!

A.見つかってもお互い様です!

リアルの友人知人に見つかるのがちょっと気まずいという気持ちはわかります。でも、そもそも、見つけられる時点でその人もアプリに登録しているのでお互い様。自分も登録しているから、周囲に言いふらすようなこともないはずです。だから実際そんなに気にしなくていいし、特に抵抗感は持たなくていいと思いますよ。

基本を知ったところで、次回は「マッチングアプリで彼ができる人とできない人の違い」について、さらに詳しく見ていきましょう。お楽しみに!

取材協力/マッチングアプリなび 構成/後藤香織