断ってもOKだよっていう余地を残す誘い方
気になる相手を誘うときに、自分が傷つかない予防策を張る方法として「断られる前提で誘う」という方法があります。そしたらNGだったとしても、まあ当然だし…… と納得できますからね。ワンチャンス狙えるという副産物も期待できますしね！ そこで今回は、「断ってもOKだよっていう余地を残す誘い方」をご紹介いたします。
■自分の好みに付き合わせる
人を誘う際に最も簡単に余地を残す方法は、自分の興味があること、やってみたいことに付き合ってもらうことだと言えます。基本、誘う際には相手の好みをリサーチしてからアプローチするのがセオリー。でも、そこを敢えて自分の好みに付き合わせる形で誘うのです。そうすれば断られるのも当然だと納得できますし、「それ、俺もやってみたかった！ 今度一緒に……」とOKがもらえる可能性も。また、好きな食べ物の話の流れから、「じゃあ、今度一緒に食べに行こうよ！」とGOサインが出ることも否定できません。心理的に軽いノリで誘えるので意外と効果的だといえます。
■理由をつけずに誘う
お誘いのときには、理由をつけるとハードルが上がってしまう傾向にあります。たとえば「美味しいお店があるから、ご飯に行かない？」、「相談に乗ってほしいから、休日に会わない？」など、理由をつけた誘い方のほうが、心理的に断りにくいのです。でもこれは、裏を返すと相手を追い込んでしまう面もあると言えます。そこで、理由をつけずにシンプルに誘ってみましょう。「週末、一緒にご飯しない？」くらいの軽さで大丈夫です。そうすれば、相手のほうが、「えっ、どうして？」と聞いてくるはずなので、そこですかさず理由をカウンターとして伝えるほうがスマートだと言えます。
■ちょっと難しいお誘いを先にする
本命のお誘いをする前に、断られる前提のお誘いをして本当の目的を通すという方法も有効です。1度断られることによって、譲歩した誘いを聞いてもらいやすくなるためです。これを心理学的には、「ドア・イン・ザ・フェイス」と言います。たとえば、断られる前提の無茶なお願い「旅行にいかない？」と誘ってみましょう。勇気を出してムチャなことを言うのがポイントです。そして断られたら「じゃあ、ご飯くらい行かない？」と誘ってみてはいかがでしょう。きっとハードルが下がりOKしてもらいやすくなるはず。断られる余地を大きくとることが大切なのです。
■2択でお誘いしない
相手に対して質問を提示する際に、2択しかないと躊躇（ちゅうちょ）が生まれます。実際に2択どちらかしかない状況で誘われると、断りにくくなりますよね。たとえば、「イタリアンと和食どっちが好き？」、「いつも新宿と渋谷どっちでご飯してるの？」などと誘われると、この2択しかないのか…… と脅威に感じてしまうことも少なくありません。そこで、自由選択式で誘ってみましょう。「どこでもいいからご飯に行こうよ」と直接的に誘われると、相手は自由意志で決定できます。誘う際にはなるべく限定しない方が、断ってもOKという余地を残せるのです。
相手を誘う際に大切なことは、断る余地を残すことかもしれません。絶対にOKしないといけないというプレッシャーを相手に与えてしまうと、上手くいくものもいかなくなってしまうことも少なくありません。それに、ガツガツした印象を与えてしまうのもマイナス要素ですよね。さりげなさがあった方が、向こうから「誘いに乗りたい！」と思ってくれるはずですからね。（脇田尚揮）
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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