「ワン切り」って何?社会問題にもなったけど、令和の若者は知らない!?

「ワン切り」って何?社会問題にもなったけど、令和の若者は知らない!?


「ワン切り」って何?社会問題にもなったけど、令和の若者は知らない!?

CanCam.jpでは、日々日常のふとした瞬間に気になる雑学記事を日々更新中。中で「アベック」「チョベリバ」「オワコン」など、一昔前に使われていて、令和の若者には意味がわからないような古い若者言葉をいくつか取り上げています。

今回ご紹介するのは、世代の人にとっては「えっ……今の子って知らないの……?」と思ってしまうような、日常の中でごく自然に出くわしたアレです。

 

ワン切り

「ワン切り」。覚えていますか? 最近遭遇する機会がめっきり少なくなったのではないでしょうか。

ワン切りとは、1990年代後半に見られるようになった、携帯電話にまつわる現象のこと。スマホが一般化する前のことですね。一時期は多くの人が非常によく遭遇するようになり、社会問題としても取り上げられました。若者の皆さん、意味がわかりますか?

 

「ワン切り」の意味は、電話の呼び出し音をワンコールだけ鳴らしてすぐに切ること。

知らない人にとっては「?」ですよね。なんでこんなことをするのかというと、相手の着信履歴に自分の電話番号を残すため。

知り合い同士で電話番号を交換するために「一度かけてすぐ切るね」とう場合もありますが、主に「ワン切り」という言葉が指していたのは、こうして着信履歴を残すことで、気になった人が折り返し電話をかけてきたところに高額な通話料を請求する悪徳業者の手口でした。これは、今で言う架空請求や振り込め詐欺のような身近な犯罪で、当時社会問題にもなりました。

 

現代では悪徳業者の主な手口は別の手段に移っていったようですが、まだまだ完全になくなったわけではなさそうです。引き続きご用心を! 今ならすぐに折り返す前にスマホで簡単に電話番号をGoogle検索できます。不審な業者であれば情報がヒットすることもあるし、調べてみたら電気やガス会社からの電話だとわかったりして安心できます。皆さんも見慣れない番号からの着信があったら一度検索してみてくださいね!(大嶋美穂)

 

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