「姑息」って読める?本当の意味を間違えて使っている人多数の言葉です

なんだか見たことあるはずの漢字なのに、案外読めないものって多いですよね。

たとえばビルの入口近辺で見かける「定礎」
仕事のメールで見かける「何卒」「添付」
バッグでよく見る「帆布」
「けんこ」ではない「堅固」

……などなど。自信を持って読み方を答えられるかと聞かれると、実は自信がないものがあったりしませんか?
本日はそんな「見たことあるのに、ちょっと自信がない」シリーズから出題です。

姑息
「姑息」って、読めますか?

なんとなく、戦隊ものなどの特撮で敵キャラが「姑息な~!」などと言うときに使われているイメージがあるあの言葉です。
ちなみに「姑息」の「姑」はもちろん「しゅうとめ」とも読む漢字ですが、今回は「しゅうとめ」とは読みません。

 

さて、早速ですが正解はコチラ!

姑息の読み方

「こそく」です。
読み方はわかっても、意味はなんとなく「ずるいとかそういう意味?」と認識している方が多いのではないでしょうか。
でも、デジタル大辞泉(小学館)によると、実はこのような意味を持っているのです。

「《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。」

あなたが思っていた意味と異なるのではないでしょうか。けれど、補説としてこのように紹介されています。

「[補説]近年、「その場だけの間に合わせ」であることから、「ひきょうなさま、正々堂々と取り組まないさま」の意で用いられることがある。
文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が15.0パーセント、「ひきょうな」の意味で使う人が70.9パーセントという結果が出ている」

ということで、もともとの意味は「一時しのぎ」ではあるものの、もはや「ひきょう」という意味に変わりつつある言葉。7割以上が「ひきょう」だと認識しているのであれば、辞書に意味として採用されるのもそう遠くはないかもしれません。こうして言葉の意味はどんどん変わっていくのでしょう……。

漢字クイズは毎朝6時の更新です。明日もお楽しみに!

 

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