あなたの身近にも…「盲目的に好きにさせる人」の特徴

あなたの身近にも…「盲目的に好きにさせる人」の特徴


盲目的

人を好きになると、どうしても周りが見えなくなり、盲目的になってしまいますよね。でも、ちょっと待って! 盲目的になると、恋は失敗してしまうことが多いのです。一度冷静になることをお勧めします。もしかしたら、相手の術中にハマってしまっている可能性もあるのですから。そこで今回は、盲目的に好きにさせる人の特徴をご紹介いたします。

 

■相手に存在価値を与えてあげる

人には誰しも自尊感情というものがあります。簡単に言うと、自分には価値があり尊敬されるべき人間であるという思いのことです。米国の心理学者ジェームスによると、自尊感情の高低は本人の願望がどれくらい叶うかによるとされます。本来なら自尊感情は自分で満たしていくのが健全な形なのですが、盲目的に人を好きにさせる人は、それを与えてあげるのが上手だと言えます。つまり、存在意義や存在価値を人に与えるのがうまいのです。そうすれば、相手はどんどん依存していってしまうでしょう。

■「認知的不協和」をつくりだすのがうまい

人は自分の中で矛盾が生じた場合、その矛盾からくる不快感を解消する方向に行動をとるという心理があります。例えば、嫌いと思っていても親切な自分を演じて手伝いをした際に、相手からお礼を言われたとします。そして次のお願いをされたときに、そのお願いを断りづらいという心理がこれに当たります。これを心理学では、認知的不協和と言います。盲目的に人を好きにさせる人は、この認知的不協和をうまくつくりだして、段階的に人を説得させるのが上手なのです。これは、ホストのテクニックとしてもよく使われています。

 

■希少価値を自分に付け加えている

人は誰もがすぐに手に入るものよりも、手に入りにくいもの、つまりレアなもののほうに価値を感じるという心理傾向があります。これを希少性の法則と言います。盲目的に人を好きにさせる人は、この希少性を自分に付け加えているところが。例えば、相手からLINEが届いたら、即返信をせずに一呼吸置いて返すのです。そうすることで、すぐに返信できないほど忙しい人、なかなか連絡がつかない人という印象が残り、価値が高まります。この法則を活かし、相手の心を操作しているケースが多いのです。

 

■ウソをつき続けることが苦痛じゃない

誰にでも好きだと言いまわる人っていますよね。そんな相手から好きだと言われても、どうせ冗談に違いないと思うのが普通です。でも、嘘くさく聴こえるかな?と感じるような言葉でも、言い続けることによって効果が出てくるのです。これを心理学では「スリーパー効果」と呼びます。こうした効果が得られるのは、人の記憶が「情報そのものの内容」より、「情報の信憑性」のほうを先に忘れるため、嘘くさい情報でもその「嘘くささ」を次第に忘れてしまうからだそう。そのため、ウソをつき続けることに罪悪感がない人は、いつの間にか相手に自分を信じさせ、盲目的にしてしまうのです。

 

人は意外なほど簡単に依存してしまいます。もちろんそれは、お酒やギャンブル、タバコといった嗜好性の高いものだけでなく、恋愛やセックスに関しても同じです。その代表例が、ダブルバインド理論。これは、心理学者ベイトソンが唱えたもので、ふたつの矛盾した命令を同時に受けた相手がジレンマに陥り、相手に依存してしまうコミュニケーションのパターンとなっています。盲目的になって相手に依存するのは、お互いにとって苦しい結果を招くもの。だからこそ、冷静になって考えるべきなのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。

 

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