【色彩心理学】怒られる時何色を身につけてる?謝罪時に取り入れるべきカラー

【色彩心理学】怒られる際に取り入れるべきカラー

色にはそれぞれパワーがあります。そんなカラーの力を取り入れることで、あなたの潜在能力を引き出してみましょう。“灰色”のカラーは、控えめ、従順さ、謝罪などと密接な関係にあります。そんな灰色から連想するものは、個性やアクがないけど才能を隠し持つ隠れ有能キャラだと言えます。そこで今回は、色彩心理学の観点から「怒られる際に取り入れるべきカラー」をご紹介いたします。

■灰色を面積の多い衣類に取り入れる

テレビの謝罪会見などで、謝罪をしている人の服に注目されたことはありますか? そのほとんどはグレーのスーツ、もしくはグレーのネクタイなどを着用しているはずです。色彩心理学において「灰色」は人に警戒心を抱かせず、穏やかな印象を与え、従順であるイメージを与える効果があるとされます。仕事などで上司から叱られる時は、灰色を面積の多い衣類(スーツなど)に取り入れましょう。このカラーの服を身につけていたら「あなたの話を真剣に聞いています」という印象を与えることが可能に。相手のイラ立ちを抑えて鎮静させることができる、謝罪のシーンにうってつけの色なのです。

■寝室に取り入れると謙虚になれる

もしもあなたが、感情の起伏が激しかったり短気な性格に悩んでいるなら、灰色を寝室に取り入れてみましょう。ルームのパーツで言えば枕カバーやカーテンなどが効果的。灰色は白と黒が混ざった寒色でも暖色でもない無彩色です。原色に比べると強い主張がなく控えめな印象を受けますよね。このカラーを取り入れていると、「強引に推し進めない=思慮深くなる」という謙虚さをもたらす効果があるのです。もしもあなたが人間関係の衝突に疲れているなら、灰色の力を借りてみましょう。きっと対人トラブルが少なくなり円滑になるはずです。

■濃い灰色(にび色)は人当たりを良くする

色彩心理学において濃い灰色(にび色)は、黒の自信や威厳と灰色の調和力が合わさったカラー。この色を取り入れることで、あなたの人当たりはかなり良くなると言えます。心理学においては、認知バイアスという理論があり、これは対象者が持つ目立ちやすい特徴に引っ張られて、その他の評価が歪められて認識される現象のことを指します。そして、これがプラスに作用するケースをポジティブハロー効果と言います。これを活かすことで、あなたの第一印象を向上させることが可能に。にび色を取り入れると、柔らかで頭のよさそうな印象を相手に与えられるため、一目置かれるはずです。

■薄い灰色(ねずみ色)は外敵からの攻撃を受けにくくする

色彩心理において、薄い灰色(ねずみ色)は他の色を引き立てたり、自分に注目されたくないときに使えるカラー。そのため、目立ちたくない人や苦手な相手に目を付けられたくない人にはうってつけだと言えます。外的な攻撃から自分を守りたいなら、この色に勝るものはないでしょう。お叱りを受けるシーンだけでなく、他人の目を気にせずのびのび楽しみたい場合でも活きてくるはず。身を隠すには薄めの灰色を取り入れるようにしてみましょう。

 

心理学者アルフレッド・アドラーの目的論によると、人は達成したい目的があるため、あえて怒りの感情を表出させるとされています。実は、怒ることで他人を支配したい、主導権を握りたいという願望を持っている人は少なくありません。そんな相手に目をつけられたら厄介ですよね。そんなときには、灰色のカラーの力をかりて実を隠しましょう。相手の怒りを上手に吐き出させることで、アンガーマネジメント(怒りのコントロール)ができるはずですからね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。