意外と読めない「施策」の正しい読み方は?
読めそうで読めない日本語、世の中には結構あります。
「時化」、「凡例」、「疾病」、「漣」、「刷毛」、「愛猫」、「荒らげる」……など、CanCam.jpでは「絶対知っているけど思い出せない」「これなんて読むんだっけ?」という日本語をたくさんご紹介してきました。
今回は、こちら。
「施策」、あなたは読めますか?
公的な書類や新聞を見ていると、ちょいちょい出てくるこの言葉。「えっ、『せさく』でしょ?」と思ったあなた。惜しい! じつは違うんです。
「施策」の読み方、正解は……
正解は「しさく」でした。
意味は「政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策」(デジタル大辞泉)。たとえば、「幼稚園不足を解消するために、なんらかの施策が必要」なんて使い方をします。
市役所で「せさく」って読んでたけど、どうして?
「施策」の正しい読み方はあくまでも「しさく」なのですが、自治体の窓口などでは、職員さんが「せさく」と読む場合があります。
もちろん職員さんが間違って覚えているケースもあるかもしれませんが、じつは、正しい読み方は知っているけれどあえて「せさく」と読んでいることも多いんです。
これは「試作」「思索」といった同じ読みの言葉と区別するためで、窓口に来た一般の人が耳で聞いてわかりやすいように「せさく」という読み方を使ってくれるケースが多いのだそう。たしかに、音だけでは「しさく」はちょっと分かりづらく、「せさく」の方がスッと理解できそうですね。
日本語って本当に複雑! もっと知りたい方は、ぜひ他のクイズにもチャレンジしてみてください♪(豊島オリカ)