【「結婚前の同棲」の思わぬメリット・デメリット】
恋人との同棲、したことありますか？
人によっては付き合いはじめたら即同棲しているという人もいれば、結婚するまで一緒に住みたくないという人もいますよね。そこで今回は、結婚前の同棲のメリット・デメリットをご紹介いたします。
■メリット1．良い面も悪い面も知ることで信頼関係が築かれる
マイケル・カミンズ准教授は、心理実験により、長所のみを伝えるよりも長所と短所を伝えた方が5倍も好感度が高まるという結果を発見しました。この長所と短所の両方を提示する手法は両面提示といい、信頼や好感を得るためには欠かせないテクニックなのです。
もしもあなたが彼と同棲すれば、お互いの良い面と悪い面の両方を知ることとなり、より信頼関係が築かれるかもしれません。
■メリット2．不満をその場で吐き出しやすい
どんなに仲のいい恋人同士でも大なり小なり不満はあるもの。実は、この不満というのは、時間が経過するにつれて徐々に大きくなっていくものなのです。つまり、早めに鎮火した方がいいということですね。
テキサス大学のジェームズ・ペネベーカー博士によると、不満などのネガティブな感情は、たとえ解決できなくても、約49％の人はそれだけでスッキリすると提唱しました。そのため、同棲していると、言いたいことを言えるようになり、ケンカしても円満な関係を維持しやすくなるのです。
■デメリット1．同棲が実現で満足されて浮気に走りやすくなる？
すでにパートナーがいるにもかかわらず、別の魅力的な異性を見かけて興奮したり浮気心を起こしたりする現象をクーリッジ効果と言います。どんなに好きな相手でも、性的に満たされたり一緒に生活をすると、それで満足してしまい魅力を感じなくなってしまう傾向にあるということです。
そのため、同棲をすると相手が手に入ったような錯覚をおこしてしまい、浮気をしたり、されたりしまいやすくなってしまうことも……。
■デメリット2．同棲が長続きするとウソを見抜けなくなり騙されやすくなる!?
アメリカの心理学者ディボーロが行った実験によると、長く付き合っているカップルほど、相手の嘘が見抜けないという結果が導き出されました。同棲をすることで関係は長く深くなっていくのが一般的ですが、それと同時に相手に対する嘘が見抜けなくなってしまうのです。
傍から見ていると明らかに浮気の言い訳なのに、盲目的に信じてしまい騙されてしまう結果にもなりかねません。疑い深くなるのは考え物ですが、すべて信じてしまうのは避けたほうが無難でしょう。
もしもあなたが彼氏と結婚を本気で考えているなら、将来設計や価値観のすり合わせをするためにも、プレ・結婚生活として同棲しておくことはプラスに働くと言えます。
しかし、結婚まで考えていないようなら、同棲生活は避けたほうが良いかもしれません。実際、生活ストレスが増えてしまうのと、いつまでもダラダラと付き合いが続く結果になる恐れもあるからです。同棲するなら、何らかの目的をもっておくのが理想的なのかもしれません。（脇田尚揮）
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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