■「ぞっとしないホラー映画」って、一番ややこしい文かも…
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は意味を間違えて覚えていた…という経験、ありませんか?
そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが…。
今回は、そんなややこしい日本語に関するクイズを出題します。コチラ!
「ぞっとしない」って、意味を説明できる?
「その話はぞっとしないね」と言われたら、その話はどんなものだったと思いますか?
もしかすると、間違えてしまうかもしれません。
それでは、次のどちらの意味が正しいか、選んでみてください!
1 「面白くない」
2 「恐ろしくない」
決まりましたか?では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
意味を確認してみましょう。
「ぞっとしない」の意味は…
1 「面白くない」
でした!
単純に興味をそそられないという意味合いもありますし、「感心しない」というニュアンスで使われることもあります。
文化庁が発表した、平成28年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の意味とされる「面白くない」で使う人が22.8%
本来の意味ではない「恐ろしくない」で使う人が56.1%
という結果が出ています。
間違って覚えている人が圧倒的多数ですね。
「ぞっとする」の否定形だと勘違いする人が多いようですが、「怖い」というニュアンスの「ぞっとする」とは全く関係のない言葉です。
もっと言うと、「ぞっとするのに、ぞっとしない」こともあり得ますよ。
例えば、
A「高層ビルの屋上に勝手にのぼって動画を撮る人がニュースになっていたよ」
B「それはぞっとしないね」
C「想像しただけでぞっとするなあ」
という会話があった場合、Bは「屋上に勝手にのぼるなんてけしからん。感心できない」という意味で「ぞっとしない」という言葉を使い、Cは「高層ビルの屋上にのぼるなんて想像しただけで怖いなあ」という意味で「ぞっとする」という言葉を使っています。別々の意味の言葉だからこそ、同時に使うこともできるのです。(薄井大輔)
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