「性癖」は、いやらしい言葉ではありません!!
「あなたの性癖は何ですか?」
…いや、これ、セクハラではありません。
うなじが好き?太ももが好き?あるいは、攻められるのが好き?過激なのが好き?
…いやいや!そういったことを聞いているのではないのです!!
「性癖」の意味間違って覚えてない?
みなさんは「性癖」という言葉にどんなイメージをお持ちでしょうか。
「フェチ」…あるいは、ストレートに言うのであれば「プレイの好き嫌い」というニュアンスで使っているのではないでしょうか。
その使い方、間違ってます。
「え!?」と思ったそこのアナタ、今すぐ一緒に正しい意味を確認しましょう!!
私の性癖は、収集癖です。
「性質上のかたより。くせ。」(『デジタル大辞泉』より引用)
これが本来の用法です。「爪を噛む」「貧乏ゆすりをする」といった癖というより、その人の根本的なキャラクター全般の意味合いで使うべき言葉なのです。
「完璧主義者である」「コレクター気質である」といったものが例として挙げられますね。
「話を盛りがちである」「やたらとケチである」というように、どちらかといえばネガティブな気質を表すことが多いです。
「性癖」の「性」は「性質」の「性」
「性癖」の「性」を、「性質」の意味ではなく「性交」の意味としてとらえた結果、「性的な好み」のニュアンスで使われるようになったようですね。
しかし、繰り返しになりますが、「性癖」とは別にいやらしい意味合いに限定して使うものではなく、元々はもっと広い意味でキャラクター、傾向、性質を表すものなのだということは覚えておきましょう。
【まとめ】
ちなみに、「フェチ」という言葉も、本来の学術的な意味とは異なって使われていますが…これは言い出したらキリがないですね。
いやぁ、日本語って、難しいですね…。(薄井大輔)