■使い分けできる?間違えて覚えていないか、しっかりかえりみてください。
突然ですが、日本語って難しいですよね。
特に漢字は、手書きをする機会が減って、ますます「書けない!」というものが増えたように思います。
もちろん、たいていの場合はひらがなを漢字に変換すれば、「あぁ、そうだった、こんな字だった!」と思い出すので、困ることはそんなにありません。
でも、変換の候補が複数ある言葉を使うときは、事情が変わってきます……!
はたして、みなさんは日本語をどこまで使いこなせているでしょうか?
それを確認するために、今回はこんな問題を用意してみました!
「かえりみる」って、使い分けられる?
「かえりみる」……ってまず、漢字が二種類思い浮かびますか?
「顧みる」と「省みる」という書き方がありますよね。
では、それらの使い分けも分かりますか…?
試しに次の問題に挑戦してみてください!
1 リスクを「かえりみる」
2 失敗を「かえりみる」
ふたつの「かえりみる」は、それぞれ異なる漢字です!
どちらの「かえりみる」が当てはまるのか、考えてみてくださいね。
■正解は…コチラ!
それでは正解を確認してみましょう。
コチラです!
1 顧みる
2 省みる
正解できたでしょうか?
それでは、「かえりみる」の使い分け方もチェックしていきましょう!
まずは「顧みる」です。
これは、「過ぎ去った事を思い起こす」「気にかける」「(実際に)振り返って見る」という意味合いです。
「半生を顧みる」「危険を顧みる」「後方を顧みる」あたりが例文として挙げられます。
「回顧」という熟語を知っているとイメージがつかみやすいですね。
また、こちらの「顧みる」は、自分以外のものに対して使うことができるのが特徴です。
そして、「省みる」。
これは、「自分のしたことを、もう一度考えてみる」ときに使います。
「自分の行いを省みる」「日々の食生活を省みる」などが例文ですね。
「反省する」というニュアンスが強く、自分自身に対して使うのが特徴です。
日本語は難しいということを再確認する結果になりましたね……。
たまには日々の言葉使いを、かえりみるのも良いかもしれませんね。(薄井大輔)
【あわせて読みたい】
※当てはまる人もきっといる!「下戸」って、当然読めますよね?
※「挙って」って、読める?「あがって」じゃないよ!正答率8%の超難問
※「刷毛」って、読めますか?この毛どこの毛?いやいや、体の毛ではありません