■全タイプに効果的な『首温活』とは?
冷えや疲れを感じやすい現代人が、自律神経の機能を高めるのに最も効果的なのは首もとを温めることです。
「首」が重要な理由は大きく2 つあります。
①首には自律神経と密接に関係している迷走神経があります。迷走神経は、大部分が副交感神経の繊維でできていて、脳から腸にまで届いている唯一の神経で、全ての内臓機能を左右する重要な役割を担っています。
②首には太い血管があり、その血管を温めることで、全身に温かい血がめぐり、末梢血管が拡張します。現代人に多い冷えやこり、疲れの症状を和らげてくれます。
■手軽にできる『首温活』法は2つ!
① ホットタオルや温熱シートで首の温め
首には、太い血管や副交感神経のセンサーがあるため、日中疲れを感じた時や夜寝る前の30 分間に、ホットタオルや温熱シート、保温効果のあるネックウォーマーなどで首を温めると効果的です。
② 炭酸入浴で首の温め
炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のぬるめのお湯に首まで5 分浸かり、首が温まった後に胸まで10 分浸かります。この方法により、全身の血行が良くなり、副交感神経の働きも高めることができます。
炭酸入浴を継続すると自律神経機能が高まることがわかっています。
また、過剰な活性酸素は疲労状態をひきおこす要因となりますが、最近では、継続的な炭酸入浴により活性酸素の量が低減するという研究結果も報告されています。
また、『首温活』とあわせてタイプ別対策をするとより効果的になります♪
■首温活と併せて取り組むタイプ別対策はこちら!
【A 「絶好調タイプ」】
交感神経、副交感神経ともに機能が高く、理想的と言える絶好調タイプも、環境によっては、Bの「がんばりすぎタイプ」やCの「ねむだるタイプ」に移行してしまう可能性があります。
自分のペースに合わせて、①適度な運動や②腸内環境を整える対策を意識しましょう。
【B 「がんばりすぎタイプ」の対策】
① 余白のあるスケジュール
タイムマネジメントが得意なこのタイプは、ついついスケジュールを詰め込んでがんばり過ぎてしまうため、ゆったりとした行動を心がけましょう。余白を作ることで精神的な余裕も生まれ、自律神経の働きを高めやすくなります。
・1週間の特定の曜日に敢えて予定を入れず、自分の趣味に没頭する。
・スケジュールが迫っている仕事に余裕を持って取り組む。
② 腸内環境を整える
・朝一番のコップ一杯の水。腸の蠕動(ぜんどう)運動が副交感神経の働きを高められます。
・朝食を必ずとる
・お腹を温める。腹部を外から温めることで、胃腸の働きが活発になります。温める時は温熱シートなどを上手に使いましょう。
【C 「ねむだるタイプ」の対策】
① 小刻みなスケジュール
ゆったりとしたペースで物事を進める傾向のこのタイプは、仕事やスケジュールを組む単位を30分刻みに切り替えてみましょう。気持ちが切り替えやすくなり、メリハリのある行動がとりやすくなります。
② 適度な運動
自律神経の機能を高めるには、適度な運動が効果的です。
疲れている時ほど、身体を休めて安静にしていようと思いがちですが、身体を動かすことで血流もよくなり、自律神経の機能が高まります。まずは日常生活の中でできる運動に取り組みましょう。
・エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使う。まずは1 日3 階分から、慣れてきたら階数を増やしていきましょう。1 カ月続けてみると、変化を感じるようになります。
【D 「ぐったりタイプ」の対策】
① 適度な運動
Cの「ねむだるタイプ」と同様の運動に取り組みましょう。
② 腸内環境を整える
Bの「がんばりすぎタイプ」②と同様に、腸内環境を整えましょう。
疲れと冷えの解決は何か特別なことをするわけではなく、ちょっとした手間が近道! 皆さんもぜひ『首温活』とタイプ別対策でいいスタートダッシュをしましょう! (こぐれみき)
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