全国的に連日35度を超える日が続く今年の夏。例年より「なんかだるい…もしかしてこれ、夏バテ?」と、夏バテを疑っている人も多いはず。
そこで、リンナイ株式会社が気象病専門家の医学博士・久手堅司先生の監修のもと制作した、夏バテチェックリストをご紹介。あなたのそのだるさ、夏バテではないですか?
監修者の紹介
せたがや内科・神経内科クリニック 院長 久手堅 司先生
医学博士。著書に「気象病ハンドブック」、監修本に「面白いほどわかる自律神経の新常識」「自律神経失調症外来」「頭痛外来」「肩こり・首こり外来」など複数の特殊外来を立ち上げ、中でも天候と不調の関係にフォーカスを当てた「気象病・天気病外来」「寒暖差疲労外来」は、テレビ・新聞・雑誌・ウェブなど各種メディアで話題を呼んでいる。
夏バテチェックリスト、あなたの夏バテ危険度は?
まずは夏バテしやすい生活習慣をいくつやってしまっているか「夏バテチェックリスト」にトライ。チェック数に応じてあなたの「夏バテ危険度」が判別できます。
夏バテチェックリスト
□汗をかきにくい
□空調の効いた場所にいる時間が長い(寒暖差に対して慣れが少ない)
□冷たい飲み物・食べ物をとることが多い
□胃腸の不調がある(食欲低下、胃痛、吐き気、腹部膨満感、下痢や便秘ぎみなど)
□睡眠が足りていない(寝つきが悪い、夜中に途中で起きてしまう、早朝に目が覚める)
□朝起きたときになんとなく調子が悪い
□運動する習慣があまりない
□生活リズムが不規則
□入浴はシャワーで済ませることが多い
\判定結果/
あなたのチェックの数は?
6個以上:夏バテ予備軍
今すぐに生活習慣を見直しましょう。体調が悪いときは無理をせず休むことも必要です。仕事や育児、介護に困ったら周りに助けを求めましょう。
3〜5個:要経過観察
夏バテになる可能性が高いです。食事や運動、入浴など、できることから改善してみましょう。
2個以下:異常なし!
今の生活習慣を続けるように心がけましょう。
次に、それぞれの項目を解説。
夏バテになりやすい生活習慣9つ
□汗をかきにくい
高温多湿の夏は体温が上がりやすくなります。汗をかくことにより気化熱で体温を下げるため、汗をかきにくい方は体温調節が苦手。体温が高くなりやすく、夏バテや熱中症になりやすくなります。
□空調の効いた場所にいる時間が長い(寒暖差に対して慣れが少ない)
普段から外気にふれていれば、適度な気温の変化で交感神経と副交感神経のバランスをとる場面が増えます。一方で長時間空調が効いた涼しい部屋で過ごしていると、自律神経は急激な気温の変化に対応しづらく。寒暖差にうまく対応できなくなると、夏バテになりやすくなります。
□冷たい飲み物・食べ物をとることが多い
暑いと冷たいものを飲み食いしたくなりますが、冷たいもののとりすぎは内臓の冷えの原因に。内臓が冷えると、自律神経の乱れにつながることが多いです。
□胃腸の不調がある
食欲低下、胃痛、吐き気、腹部膨満感、下痢や便秘などがある方は要注意。脳の状態が腸に影響を及ぼし、腸の状態も脳に影響を及ぼす「脳腸相関」が注目されていて、腸は第二の脳と言われています。たとえばストレスがかかるとおなかが痛くなるのもその一例。日頃から胃腸の不調を感じていると、自律神経も乱れがちで不調や夏バテが出やすくなります。
□睡眠が足りていない
心身の回復に最も重要な睡眠。寝つきが悪い「入眠障害」、夜中に途中で起きてしまう「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」などがあると、睡眠が足りず、疲労回復が十分に行われにくいです。ただでさえ睡眠不足が多い日本人ですが、高温多湿の夏はさらに快適な睡眠をとりにくい環境の人が多いです。
□朝起きたときになんとなく調子が悪い
朝起きて「よく眠れた、すっきりした」と感じるのは、前日までの疲労から回復している証拠。起床時に不調があると、そのまま一日不調を引っ張ってしまうことも…。
□運動する習慣があまりない
運動すると基礎体力が向上し、自律神経のバランスも整えてくれます。さらに適度な運動は睡眠の質も改善してくれるため、一石何鳥にも。
□生活リズムが不規則
あらゆる地球上の生物は、地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調し、ほぼ一日の周期で体内環境を積極的に変化させる「概日リズム(サーカディアンリズム)」を持っています。そのため、生活リズムも一定がベスト。朝、太陽光を浴びることで体内時計のずれがリセットされるため、積極的に浴びましょう。夜ぐっすり寝るためにも重要です。
□入浴はシャワーで済ませることが多い
湯船につかると体があたたまるのはもちろん、お湯の水圧で全身の血流が良くなり、筋肉のこりもほぐれます。心身ともにリラックス効果が期待できるため、夏バテを感じる方は特に、しっかりと体をあたためましょう。10〜15分程度入浴し、湯船に浸かりながらゆったりとした時間を過ごすのがポイントです。
まだまだ夏は続きます。できるところから少しずつ改善して、「ただだるくなってたら夏終わった…」とならないように、心身健やかな日々を過ごしていきましょう♡