そもそもどうして花粉症になるの?花粉症にまつわるあるあるQ&A6つ

花粉症の季節。
花粉症の方もそうでない方も何かと「花粉症」にまつわる話題に触れることが多いですよね。

花粉症
前回は「花粉症を和らげる方法、現在花粉症ではない人ができるだけならないようにする方法」をご紹介しました。

今回は「そもそもなんで花粉症になるの?」「都会だと花粉症になりやすいって本当?」など、よく聞く花粉症の疑問をアレルギーの専門医に調査!
アレルギーの専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、花粉症にまつわるあるあるな疑問についてお話をうかがいました。

◆アレルギー専門医にきいた!花粉症にまつわるあるあるQ&A

Q.そもそもなんで「花粉症」になるんですか?


花粉症にははいくつか原因があります。

・アレルギー体質であること
・遺伝
・ストレス

上記が主な原因として挙げられます。

よく「人はそれぞれ花粉に耐えきれるバケツがあって、そのバケツが溢れると花粉症になる」という、いわゆる「バケツ理論」、とても有名ですよね。持って生まれたバケツの大きさを超える花粉が入ったら誰でも発症する……。でもこれ、違うんです。

「舌下(ぜっか)免疫療法」という、2014年から保険適用になった、現状花粉症の特効薬といっていい治療法があります。「スギ花粉を含むエキスを毎日飲んで体を慣れさせ、免疫を作っていく」という免疫療法です。
普通の花粉症の薬物療法は、抗アレルギー薬の飲み薬やステロイドの点鼻、抗アレルギーの目薬などを使って症状を抑えるものですが、こちらは花粉症の症状がない6月くらいから始めます。これを3~5年続けた方の花粉症完治率が20%で、楽になったという方まで入れると80%です。

でも、「バケツ理論」が正しいとすると、「スギ花粉を入れる」ことで「特効薬になる」って、矛盾していますよね。

実際は「バケツ」よりも「シーソー」で考えると良いです。

花粉症,イメージ

左が抵抗力、右がその年の花粉の量。右のシーソーの下には風船があるイメージです。
抵抗力はそのときどきによって変わりますし、花粉の量も年によって変わります。
そして花粉やストレスが反対側の抵抗力に比べて重くなると、風船が割れる=発症する、というイメージです。

花粉症,イメージ

その後は抵抗力を上げても、割れた風船はもとに戻りません。

ただ、舌下免疫力のようにまた新たにスギ花粉に関する免疫を作っていけば、完治することはあります。

 

Q.その「抵抗力」が高い人・低い人の違いはなんですか?


まず、ご自身が育ってきた環境にも要因があると考えられる「衛生仮説」というものがあります。これは「お子様のときにキレイな環境にいすぎると、アレルギー疾患になりやすい」という、1990年頃にヨーロッパで出た仮説です。
たとえば兄弟が何人かいて、きちっと育てられた1番めの子がアレルギーになる確率は20%、一方下の子は10%でした。それは、下の子は上の子からウイルスやバイキンをもらってしまったり、上の子のときよりは子育てにちょっと慣れているので、そんなにキレイに育てられすぎない、ということがあります。
だから、これから子育てをする方は、あまりに衛生環境をキレイにしすぎると、お子さんが将来的にアレルギーになりやすくなってしまうので、ご注意ください。

 

Q.「私は花粉症じゃない」と思い込むと症状が軽くなることはありますか?


「気のもちよう」という部分は確かに否定できませんが、科学的根拠はありません。それよりはきちんと睡眠を取る、きちんとマスクをする、などの予防が重要です。

 

Q.花粉症は都会だとなりやすい、って本当ですか?


本当です。
たとえば雨の日はあまり花粉が飛びませんが、翌日晴れると、前日分と併せた多くの花粉が飛び、更に都会では、「地面にたまった花粉が飛ぶ」分も加わるからです。田舎のほうですと山や土が多く、地面に落ちた花粉が舞い上がりにくいのですが、都会はアスファルトが多く、アスファルトにたまった花粉が風に舞い上がるため、花粉を浴びる量が増えてしまう、ということがあります。

 

Q.目がかゆいとかいてしまって止められないのですが、何か止める方法はありますか?


正直特別な対処法があるわけではありません。できることは「薬を飲む」「目を洗う」「目薬」くらいです。あとは花粉症用メガネをして、できるだけ花粉をカットしましょう。

 

Q.朝にくしゃみが出過ぎるなど花粉の症状がひどくなる、いわゆる「モーニングアタック」を防ぐ方法はありますか?


寝る前にしっかり合った薬を飲むことでしょうか。市販薬で済ませていて、それで花粉症の症状にお困りの方は、いろいろ事情はあるかと思いますが、一度病院に行き、合った薬を処方してもらうことをおすすめします。病院の薬はやはり市販薬よりはかなり効きますから、つらい、という方はなんとか時間を作って病院に行きましょう。

 

ここまでいろいろお話をうかがってきましたが、

「花粉を浴びる量を極力減らす」

「きちんと睡眠を取るなどストレスを減らし、体の抵抗力を上げる」

「自分にあった薬をきちんと飲む」

という基本を守ることが、花粉症の季節に少しでもラクに過ごすための3大重要なこととなりそうです。
少しでも多くの方の花粉症が楽になりますように!(後藤香織)

★花粉症専門医に聞いた!花粉症の症状を和らげるためにできる8つの対策

監修
日本アレルギー学会専門医・指導医
大谷義夫先生

池袋大谷クリニック
東京都豊島区西池袋1-39-4 第一大谷ビル1階
http://www.otani-clinic.com/

 

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