季節の変わり目、何かとコンディションを崩している……という人、いませんか?
女性誌『AneCan』2月号の連載「女子のためのココロとカラダの相談室」で、土屋産婦人科副院長の土屋眞弓先生によると、この季節にいろいろ注意する不調はあるものの、特に気をつけたいのは「皮膚のトラブル」だそう。
「肌の大敵・乾燥しがちな環境のせいもあり、心身両面が原因となる湿疹やかぶれを訴える人が増えます」とのこと。しかも、大人の女性が発症する皮膚の不調の多くは、「アレルギー性皮膚炎」によるものなのだそうです。
今まで何ともなかったのに、目の周りや頬、額の周りがかさかさしたり、斑点や赤みという症状はありませんか? そのかゆみ、もしかしたらアレルギー性皮膚炎かもしれません。これを放置すると、首や上半身に広がってしまうことも。
急にかゆくなるこの原因は「多くの場合、ストレスや過労などで内臓機能がうまく働かなくなり、代謝機能が落ちることが要因です」(土屋先生)。体が弱っているところに、ダニやハウスダスト、金属類、食べ物などのアレルゲン(アレルギーの原因となる物資)が発端となって、アレルギー性皮膚炎発症の引き金になるのだとか。
この一番の対策は、すぐに皮膚科へ行くこと! パッチ検査で原因を特定し、アレルギー性皮膚炎の原因を身のまわりから排除することです。例えばハウスダストが原因なら、こまめに掃除や毎日の換気をする、など。
シャワータイムも注意を。低刺激のボディソープを使う、コンディショナーなどが体に残らないようよくすすぐ。また、皮膚炎が発症しやすい上半身を温めすぎないよう、半身浴に切り替え、お風呂上がりには低刺激の保湿クリームを塗る習慣を。
あれ!? 皮膚炎?と思ったら……
<今すぐすべき対策7>□毎日家の換気をする
□家を徹底的に掃除する
□カーテンや家具を洗濯する
□ストレスを感じたら、ストレッチや深呼吸などで気分転換
□アレルゲンとなる食物や物資を検査でつきとめ生活圏から排除
□かゆみなどが出やすい上半身を温めすぎない
□腸内環境を整えるため、発酵食品や酵素を積極的に!
最後に、皮膚炎になったからといって「治らない」と悲観しないこと。「そもそも、20代後半から40代にかけてはアレルギー性の不調が発生しやすいのです。その背景にはズバリ、『老化』があります。自律神経の働きが乱れ始め、それに伴い新陳代謝が落ちるとともに、腸内環境が悪化するという変化が体の中で起きています。すると、『IgE抗体』と呼ばれる物質が血液中に増えてしまうのです」(土屋眞弓先生)。この「IgE抗体」を増やさないよう、腸内環境を整える発酵食品(納豆、ヨーグルト、味噌など)や、酵素を含むメニュー(グリーンスムージー、大根おろし、生野菜など)を食事に取り入れると、アレルギー予防になるそうです。
発症していない人も、ある日突然……!ということもあります。年齢による不調に負けない体作りを心がけましょう!(さとうのりこ)
(『AneCan』2014年2月号)
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