定期的にあがってくる、おごりおごられ論争。正直、「ふたりの問題でしょ」と思いつつ、一般的にはどうなんだろう…と気になる人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、付き合う前のデートは割り勘とおごり、どちらが嬉しいか、女性に聞いてみました。また、男性が割り勘にしたくなる女性の特徴についてもまとめました。
付き合う前のデート、割り勘とおごりどちらが良い?
まずは、20~30代女性200人に「付き合う前のデートのお会計」について聞いてみました。

Q.付き合う前のデートは割り勘とおごりどちらが良いですか?
割り勘 111人(55.5%)
おごり 89人(44.5%)
結果は「割り勘」派が少し多めという結果に。では、それぞれの意見も見てみましょう!
「割り勘」が良い派の意見
1.気を遣いたくない
- 「気を使わなくていいから」(37歳・会社勤務)
- 「相手に気を使わなくていいから」(26歳・会社勤務)
相手にお金を払ってもらうと思うと、「いくらくらいのものを注文しようか…」などと悩んでしまうという人も。そんな気遣いなしで楽しみたいという女性も多いようです。
2.対等な関係でいたい
- 「対等な関係でいられるから」(29歳・専業主婦)
- 「借りを作りたくない」(28歳・会社勤務)
どちらがお金を出したかで上下関係が決まるわけではありませんが、何となくお金を払ってもらうと対等でいられなくなるような気がする…という意見も。割り勘のほうが良好な関係が築けるかもと考える女性も多かったです。
3.後から問題にされたくない
- 「なるべくお金の問題は出さないようにしたい」(26歳・会社勤務)
- 「後腐れなくしたい」(27歳・会社勤務)
デートをしたからといって、その後絶対に付き合うわけではありません。付き合う前は特に金銭的な問題を発生させると心配…と考える女性も多いよう。
「おごり」が良い派の意見
1.カッコつけてほしい
- 「付き合う前くらいカッコつけてほしいから」(27歳・会社勤務)
- 「男気を見せてほしいから」(29歳・会社勤務)
付き合う前だからこそカッコつけてほしいという意見が多数見られました。
2.経済力がある人が良い
- 「経済力がある人がいい」(27歳・専業主婦)
- 「おごってくれる人のほうが金銭面はもちろん、心に余裕があると感じるので」(26歳・無職)
付き合う前のデートで経済力を見極めているという女性も。また、当たり前のようにおごってくれるくらい余裕がある人は心にも余裕があるという意見もありました。
3.お金で想いを示してほしい
- 「大事にしてもらえていると感じるから」(33歳・パート・アルバイト)
- 「おごってもらえると大切にされている感があるから」(29歳・専業主婦)
お金の支払いで愛情が決まるわけではないですが、自分への気持ちを示すためのひとつの指標とはなるはずという意見もありました。
付き合う前の初デートの予算は?
続いて、株式会社オミカレが男女897人に実施した調査結果をご紹介します。
Q.交際前の初デートの費用は、ひとり当たりいくらくらいが妥当だと思いますか?
【男性の上位回答】
2,001~5,000円 46.1%
5,001~10,000円 30.5%
2,000円以下 13.9%
【女性の上位回答】
2,001~5,000円 52.7%
2,000円以下 28.7%
5,001~10,000円 14.6%
男女共に最も多かったのは「2,001~5,000円」という答えでした。「水族館や映画館のチケット代+カフェ・ランチ代」がちょうどこれくらいの価格帯だといえそうです。
男性が割り勘にしたくなる女性の特徴は?
Q.おごるつもりだったけれど割り勘にしたくなるのは、どんな場合ですか?
【上位回答】
相手の女性の年齢が自分より上 36.5%
相手から感謝の思いを感じられない 27%
デートが楽しくなかった 25.7%
相手の所作・マナーが悪い 24.3%
相手と性格や話が合わない 21.6%
基本的にはおごる・多く払う派の男性が、「いや、今日は割り勘にしよう」と思う瞬間1位は「相手の女性の年齢が自分より上」と、確かに会計をどうすべきか非常に悩むシチュエーションでした。ただ、2位以降は「相手から感謝の思いを感じられない」「デートが楽しくなかった」「相手の所作・マナーが悪い」「相手と性格や話が合わない」と、軒並み「デートがいまいちだった」系の感想が並びました。
付き合う前に相手の誠意を確認する方法
最後に、心理学の観点から、付き合う前に相手が自分のことを好きかどうか確かめたいときにやってみるべきことをご紹介します。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.ランチに誘って様子を観察してみる
あなたが彼をランチに誘う勇気があれば、まずは飲食を共にしてみることをおすすめします。誰かと食事をしている時、人の脳内では親愛ホルモンであるオキシトシンが分泌されるとされます。このような食事の効果を利用して、相手との親近感をぐっと高める心理テクを、ランチョン・テクニックと呼びます。
おいしい食事であればさらに気分がよくなり、素直にコミュニケーションをとってくれるように。もしも食が細いようなら、あなたのことを意識している可能性も。好きな人の前では、食欲が抑えられるという心理効果も報告されているほど。意外と、一緒に食事をするシーンでは、観察することによってさまざまなことが見えてくるものなのです。相手の好意を知りたいなら、まずは昼食に誘ってみましょう。
2.相手の本音を知るには仮定の話を
相手の本音を知る上で、気軽にできるものとして有名なテクニックがあります。それは「もし私が○○君だったら…」という仮定を提示して話をするイエス・イフ法。仮定で話をすることで、相手は自分のことを考えてくれていると感じ、素直に会話をしてくれるように。
また、あくまでも仮定の話なので、「もし私が○○君なら、もう告って付き合っちゃうけどなぁ」と、あなたが少し踏み込んだ内容の恋バナをしてしまったとしても、傷ついたり気まずい思いをすることはありません。攻めにも守りにも使えるテクニックなのです。
3.こちらの意見に誘導して確認
相手と会話をしていて、自分と意見が異なることがわかったとき、あなたはどうしますか?おそらく嫌われないように相手の意見に寄り添う形をとるのが一般的でしょう。しかし、それだといつまでも核心に迫ることは難しいままに。実は、相手に飲ませたい発言の終わりに「だよね?」「でしょ?」を付けることで、相手に考えるスキを与えず、よりこちらの意見に誘導することができるのです。
もしもそこで、「いやいや、そんなことないし」と否定をしないようなら、彼はあなたに同意していると考えて差し支えないでしょう。例えば「同じ部署の○○さんのこと、好きでしょ?」と言うことで、彼の本音が実際はどうなのかを知ることができるのです。もしも他に好きな人がいるなら、全力で否定するはず。
4.「今だけ彼氏募集中」と期間限定をアピールする
あなたは気になる相手に、彼氏募集中というのはマイナスだと思っていませんか? 多くの女性は、このフレーズを自分から言うのをためらう傾向があるようです。きっと、はしたないとか余裕がないと思われるかもしれないと感じるからでしょうね。でも、実際はこのフレーズを用いることで、相手からするとハードルが下がり、好意を表現しやすくなるのです。
ただ、会話中に使う場合は必ず期限付きにして下さい。人は他人に行動や自由を制限されると、制限された自由に執着してしまう傾向があります。これを心理学では心理的リアクタンスといいます。この心理作用を利用して、付き合える期間や状況を制限することによって、相手に今付き合わないと損だと思わせることができるように。例えば「今だけ彼氏募集中」や「何だか最近は恋したい気分なんだよね」と伝えることで、好意を持っている彼ならチャンスは今しかない!と明確なアクションを起こすはず。
【まとめ】
今回のアンケート結果では、割り勘派が多い結果となりました。令和の恋愛は対等がキーワードなのでしょうか。それでもおごることでカッコつけてほしいと思う女性もいます。考え方は人それぞれなので、ふたりで本音を話し合えるといいですね。