デート中、カレの仕草にふと父親の記憶が蘇った、なんて経験はありますか? あるいは、夫の喋り方がなんとなく父親に似ている、と感じた経験は?
人は、無意識のうちに「父親似・母親似の相手に惹かれる」という説があります。親に似ている人をわざわざ探して好きになることはあまりないでしょうが、ふとした瞬間、交際相手に「あれ、似てる?」と感じることは、結構あるかもしれません。
やっぱり、親に似ている人に惹かれるというのは本当なのでしょうか?
◆“配偶者が親に似ている”と感じる人は半数以上
ジブラルタ生命が行ったアンケートによると、「“父親似・母親似の相手に惹かれる”という説は本当だ」と思っている人は、男女ともに4割以上にのぼることが分かりました。
女性の41.0%、男性の44.2%が「そう思う」と答えています。(信じる割合、男性の方が高いのですね!)
さらに「夫が父親に似ている」「妻が母親に似ている」と実際に感じた経験のある人となると、女性が53.4%、男性が58.7%と、ゆうに半数を超えました。
「うちの旦那、お父さんに似てるなあ」「奥さん、母親に似てるなあ」と感じることって、本当に多いのですね。
◆どうして無意識に選んでしまうの?
「親に似た人を好きになる」なんて聞くと、気恥ずかしさや、場合によっては嫌悪感を覚えることもあるでしょう。血のつながった肉親を異性として意識することはあまりなく、生理的にも自然な反応です。
ではなぜ、親に似ている人を恋のパートナーとして選びがち、なんて現象が起きるのでしょうか? 理由を追っていくと、すごく不思議なようでいて、これもまた自然なことと言えます。
通常「家族」は、子どもが最も長い時間を一緒に過ごす相手です。幼少期に自分の中に作られる初めての「異性像」も、父親や母親が基準になります。女の子の場合は父親の姿が、「男性」というイメージの基準になります。男の子の場合は、母親です。
これは、お父さんが好きとか嫌いとかいうこととは関係ありません。頭の中で出来上がる最初の基準が「お父さん」「お母さん」の姿なのです。大きくなって恋をするときも、無意識のうちにそれを通して、つまり父親や母親を定規のように相手に当てて、比較・評価することで見極めようとします。
それに人って、すでに知っているものに対しては、安心感を覚えますよね。親は幼少期を一緒に過ごした、慣れ親しんだ存在です。「親に似ている人なんて選びたくない」と思っていても、気がつくと共通点のある人を選んでいる。それは、自然な心の働きではないでしょうか。
◆実際に「似ている」と感じるポイントは?
では、実際にはみなさん、どんなときに「似ている」と感じるのでしょうか?
まず男性が「妻が母親に似ている」と感じた瞬間については、このような結果が出ました。
1位 優しいところ(30.3%)
2位 明るいところ(23.3%)
3位 家庭的なところ(家族思いなど)(16.5%)
4位 家事の腕前(14.3%)
5位 誠実なところ(12.4%)
以下、「顔つき(笑った顔など)(12.1%)」「食の好み(10.9%)」「話し方(口癖など)(9.0%)」「忍耐強いところ(9.0%)」「マイペースなところ(8.9%)」と続きます。
男性には、優しさや明るさなど性格面の他に、家庭的なところや家事の腕前といった「家」を連想させる点で母親と似た人を無意識に好む傾向があるようです。
一方、女性が「夫が父親に似ている」と感じた瞬間は、こちら。
1位 優しいところ(31.6%)
2位 誠実なところ(23.2%)
3位 仕事熱心なところ(22.1%)
4位 家庭的なところ(家族思いなど)(15.4%)
5位 遊び心があるところ(多趣味など)(11.4%)
以下、「忍耐強いところ(10.5%)」「努力家なところ(9.2%)」「明るいところ(8.8%)」「食の好み(7.7%)」「お酒の好み(7.7%)」と続きます。
優しさが1位なのは男性と変わりませんが、興味深いのは仕事や遊び心などが上位にランクインしてきたこと。また、誠実さが2位であることも見逃せません(同じ女性として深く頷けました)。
男女それぞれにとっての父親・母親の印象……それも無意識のうちに配偶者に求めてしまうほど高ポイントの印象が、このアンケート結果に現れている気がします。
意中のカレに愛されるには、「なんとなく母さんに似てる」と思わせるのも、有効な一手かも♪(豊島オリカ)
情報提供元:ジブラルタ生命
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