JUST Married! -THE 令和婚- 私たちの場合
人生のパートナーを得たCanCam世代が、相手との出会いや結婚生活を語る連載がCanCam5月号よりスタート! 令和の時代を生きるリアルなふたりから導き出される“幸せのヒント”をお届け♡
our marriage is…飾らない自分でいられるナチュラル婚
西山真央さん(28歳)×中道理央也さん(27歳)
Couple’s Profile
クレンジングブランド『spera』CBO
1996年生まれ。建設会社広報を退職し『バチェラー・ジャパン』シーズン5に参加。現在はコスメブランドの最高ブランディング責任者として働きながらインフルエンサーとしても活躍。
中道理央也(りおん)さん
モデル、パーソナルトレーナー
1997年生まれ。証券会社に入社後、パーソナルトレーナーに。『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2に参加し話題となる。現在はトレーナーだけでなくモデルとしても精力的に活動中。
©2023 Warner Bros. InternationalTelevision Production Limited
偶然の出会いからの急接近!友達のような自然体カップルに
人気の恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5、『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2に参加し、話題をさらったふたりが夫婦に! 2024年末に発表された西山さん&中道さんの結婚報告は、瞬く間に世間に広がり、祝福の声があふれました。SNSにアップされた西山さんの花嫁姿は、まさに私たちの憧れを体現したかのよう。別の番組に出ていたふたりはどう出会って、なぜ結婚したのだろう…素朴な疑問をぶつけてみると、西山さんから意外な言葉が返ってきました。
「実は、偶然出会ったんです(笑)。お互い知人に呼ばれて参加した飲み会にたまたま居合わせ、その場の流れでワイワイ飲んだのが初対面。ふたりとも『初めまして。観てましたよ~』なんてあいさつして、10分後にはいじり合えるくらい仲よくなれました! こんなふうに友達になれる異性と出会ったのは久しぶり。お互いの友達も仲よくなり、また会いましょうと連絡先を交換しました」(西山さん、以下同)
初対面で“運命的なもの”を感じたかをふたりに聞いてみると、どちらからもNOという答えが。そのときはまったく意識しておらず、あくまで友達だったそう。みんなで遊んだり、ふたりで食事したりして、徐々に距離が近づいていったと言います。そして変化が訪れたのは出会ってから1~2か月ほどたった頃。
「出会ってからいいテンポで連絡が続いていて、何かのきっかけで通話することになったんです。長話している最中、流れで『つきあってみる?』となりました。自然すぎて、どちらが言い出したか思い出せないくらい(笑)。友達の延長な感じで交際がスタートしました」
きちんとしたデートも告白もなく、するっと始まったふたりの恋愛。ゆったりと進むかと思いきや…一気にスピード感が増して毎日のように会話し、頻繁に会うようになったそう。
「とにかく気が合って、自然と一緒にいる時間が増えていきました。ふたりともフリーな働き方をしているので時間を合わせやすかった…というのもある気がします。お互い遠出が好きで、ひとりの時間も楽しみたいタイプというところも似ていたので、長く一緒にいても疲れることがなくて。そんなとき、お互いの家の契約更新が近いことがわかって同棲の話が出たんです。『いつかできたらいいね~』なんて語り合い試しに物件探しをしてみたんですが…偶然いい部屋を見つけてしまって(笑)。同棲してみることになりました」
一緒に暮らす際、ふたりは“4か月間、真剣に同棲しよう”と約束したといいます。その理由は、大事な人の人生をムダにしたくないという考えから。特に中道さんはダラダラおつきあいして西山さんのライフプランを乱すことがないように、きちんと期限を決めて真剣に同棲に向き合ったと語ってくれました。
「この同棲は、結婚を前提に一緒に暮らすのではなく、相手を見極めるための同居でした。期限内に何かあれば関係を解消する覚悟だったからこそ、互いに我慢せず、自分らしく生活して、何かあればきちんと話し合うというルールを設けたんです。
私は『絶対、猫はかぶらない』と決めて、素の私を思いっ切り出しました(笑)。無理に頑張らず、ダメな部分も出したほうがフェアだと思ったんです。ですが、意外と上手くいきました。多少生活スタイルが違って戸惑う場面もありましたが、お互いの得意分野が違うからこそ、自然とサポートし合って、ふたりらしい生活ができあがったんです」
同棲して3か月ほど経った頃。いつものように家のソファーでくつろいでいた中道さんが、隣にいる西山さんに「結婚してくれない?」とつぶやいたのがプロポーズ。中道さんいわく“この人とずっと生活したいという思いが高まって、ふと出た言葉”なんだそう。
「普通の会話の途中で言われたので、最初は本気かわからなくて(笑)。ただ、私も同じ気持ちでした。サプライズは苦手なタイプなので、飾らない告白がむしろ心地よかったです。もちろん答えはYES。その日に指輪を見に行く日を決めました」
こから家族へのあいさつ、式や前撮りの手配…とスムーズに進んだふたり。おつきあいや結婚の決め手を改めて聞くと、こんな答えが返ってきました。
「番組に参加してから、ふたりとも長らく素の自分を出せなくなっていたんです。皆さんに知っていただく機会に恵まれた分、ちゃんとした自分でいなきゃ…という思いが強くなってしまって。人に会っても身構えがちで、恋愛のキッカケがつかめない…という同じ悩みを抱えていたからこそ、互いの気持ちがよくわかったし、素顔の自分を見せられた気がします。なんでも話せて、なんでも共有できる。そんな異性に出会えたのはふたりとも久しぶり。ある意味、番組には感謝ですね! 本当にいい出会いだったと思います。
今考えると、おつきあいや同棲のタイミングで、あまり堅く考えず『前向きに試してみよう』と話し合えたのもよかったです。結婚を意識する年齢の恋愛って、何をするにもハードルが上がってしまうじゃないですか。そこを軽やかに越えられたのは、心を開ける相手だったからだなと思います」
出かけるたびにふたりの仲が近づいた♡
夫婦になったからこその安心感が人生の豊かさを育んでくれる
真剣な同棲から結婚に進んだふたり。交際中と夫婦になった後で変化があったか聞いてみると、あまり変わらないという答えが。
「生活にはほぼ変化がなくて。夫婦になった感覚があまりなかったんですが、結婚を発表した際色んな方からお祝いの言葉がたくさん届いたんです! 感激と共に“私たち、本当に家族になったんだ”と感慨深くなりました。それからは、誰かに『夫は今、家にいて…』なんて話したり、友達に『今日は夫婦で来るよね?』なんて言われたりするときに、私たち結婚したんだと感じます。これがいちばん大きい変化かも」
周りから正式にパートナーとして扱ってもらえることは、ふたりにとって大きな安心感となっているそう。中道さんは、結婚生活が始まってからのほうが仕事も頑張れて、プライベートもより充実するようになり、さらに互いをリスペクトして尊重し合えるようになったと語ってくれました。そこで、西山さんに女性として結婚してよかったと感じることについて聞いてみると…。
「幸せが増えただけでなく、人生の大きな課題だった“結婚”について、もう悩まなくていいというのが大きなメリットでした! 結婚は人生のマスト事項ではないってわかっていても、人生のことを考えると結婚するのかしないのか、もしするならいつなのか…って、つい悩んでしまうじゃないですか。急かされているわけでなくとも気持ちが焦ってしまうことって女性ならよくあると思うんです。
でも彼と夫婦になってから、胸がすっと軽くなりました。仕事も恋愛も頑張らなきゃいけなかった独身時代に比べると、パートナーが支えてくれて全力で仕事できる今のほうが断然ハッピー。世間では晩婚化が進んでいるといいますが、いい相手と出会ったら多少早いかなと感じても結婚してみていいんじゃないかな」
ふたりの決まり
休日の過ごし方…自分時間も作るのがルール
「遠出しないときは、安くて品ぞろえ豊富なスーパーへお買い物に。体を動かしてリフレッシュもします。お互い資格取得などの勉強をしているので、話さず集中する時間も確保」
家事のこと…気づいたほうがやるスタイル
「どちらも基本的な家事スキルがあるので、分担は特に決めていません。料理は一緒にすることも多いですし、どちらかが忙しいときは片方が家事を請け負うこともあります。ただ彼のほうがきれい好きなので、掃除の割合は私が4割かも(笑)」
お金のこと…すべて別々にして明朗会計
「お財布は完全に別で、家賃+生活費、遊ぶお金など彼が少し多めに出してくれます。会費は共通カードを作りそこから支払い。貯金もそれぞれです。理央也は証券会社で働いていたことがあるので、貯蓄などは彼に相談しながら進めています」
ある休日のタイムスケジュール
それぞれの意見を大切にしているからこそ、一緒にいるときがより輝く気がする
前向きに生きられるようになった西山さん&中道さん夫婦の暮らしは順風満帆。最近おそろいの自転車でサイクリングするのがブームだとか。
「今、散歩したり家でくつろいだりするなにげない時間がとっても楽しいんです。多分みなさんが思うほど、セレブな暮らしはしていません(笑)。遠くのスーパーまで自転車で行って『節約も運動もできて一石二鳥だね』なんて笑い合うような普通の毎日なんですが、それがたまらなく愛おしいんです。
私たちの暮らしは、ルールを無理に作らないのがルール。自由な働き方をしているふたりなので、家事の分担もフレキシブルですし、門限的なものも設けていなくて。それでも上手くいくのは、お互いのことを否定しないで、受け止める姿勢を大事にしているからかもしれません。
例えば、私が化粧品検定を取りたいと話したとき、彼は『どんな資格なん? 俺も必要やったら取ろうかな!』と言って、一緒に勉強してくれました。どんなこともまずは否定しないで耳を傾ける。そういう小さな積み重ねが信頼につながって、ふたりで過ごす時間だけでなく、ひとりの時間もポジティブに頑張れる気がします。たまにはケンカもしますが(笑)、すぐ仲直りできるのもこの姿勢のおかげかも。
将来については、歩調を合わせてその時々を楽しんでいこうと話しています。ふたりとも案外リアリストなので、大きな目標は特になくて(笑)。新しい仕事を始める、家族が増える…なんてことも今後あるかもしれませんが、その時々ベストを尽くして、健康で楽しく暮らせたらいいな。夫婦って人生を楽しむためのパートナー。長生きして、老後もたくさん一緒に旅行するのが今の一番の夢です」
CanCamでは連載「JUST Married! -THE 令和婚-」に出演し、結婚にまつわるエピソードを語り尽くしてくださるおふたりを募集しています。詳しくはこちらから!
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撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI)構成/衛藤理絵 WEB構成/深澤 彩