時代とともに、次々と生まれてはいつの間にか使われなくなる“流行語”。年上の人と話していて「え、それどういう意味?」と思ったり、逆に年下世代と話していて伝わらなかった経験、ありませんか?
そこで今回は、ジブラルタ生命保険株式会社が20~29歳の男女4,700人(男性2,350人、女性2,350人)を対象に行ったアンケート結果をもとに、「年上世代に言われて意味が分からなかった言葉」ランキングを発表します!
20代が年上世代に言われて分からなかった言葉TOP10
10位(同率)
【卍・マジ卍】
感情が高ぶったときの「マジヤバい!」的なニュアンスで使われていたこの言葉。2016年頃から、語源も意味も分からないまま、とにかくテンションMAXのときに叫ぶ若者が続出! X(旧Twitter)の投稿やプリクラの落書きでよく見かけた印象です。
ちなみに20代半ばの筆者は高校生の頃に流行した記憶がありますが、同年代で知らない人も多いみたい。初めて聞く人からすると完全に呪文ですよね。
【一丁目一番地】
もとは「最重要課題」や「真っ先に取り組むこと」という意味の政治・ビジネス用語。上司に「このプロジェクトの一丁目一番地は…」なんて言われたら、「なんで急に住所?」と若手の頭の中にクエスチョンマークが浮かびそう。20代は「最優先案件」とシンプルに言われたほうがピンときますが、なかなか面白い言葉ですよね!
【チョンボ】
本来は麻雀用語で「うっかりミス」を意味する言葉。今でいう「ガチミスした」というニュアンスです。軽い冗談やツッコミ口調で使われることが多いようですが、初めて聞くとちょっと独特。
「チョンボした!」と先輩が言ってきたら、落ち着いて「それってミスのことですか?」と確認を。
【とりま】
「とりあえず、まあ」の略。もとは2000年代半ばにギャルの間で流行した“ギャル語”で、ネットを通じて一気に広まったそう。20代半ばの筆者世代にも馴染みがあり、友達との別れ際に「とりま連絡するわ!」と言ったり、遊ぶ約束をするときに「とりま○時に集合で!」なんてLINEで送るのが定番でした。
口にすると軽やかでテンポ感があるのが魅力。短くて言いやすい“JK語”の先駆けともいえる存在かも?
6位(同率)
【ズック】
「ズック履いて~」「ズック持った?」と親世代から聞いたことがある人もいるはず! ズックとは布製の運動靴のこと、つまり今でいうスニーカーです。なんだか響きにぬくもりを感じますよね。
だんだん使われなくなったこの言葉ですが、東北・北陸地方では今でも親しまれているとか。体育の時間に「ズック忘れた~」と言ったり、落とし物で「このズック袋、誰の?」なんて言うの…かわいらしい♡
【鉛筆なめなめ】
テスト中に答えを考えながら、鉛筆の先をなめるしぐさから来た表現。今だと「真剣に考えてる」より「衛生的にちょっと…」と思われそうですが(笑)、当時は一生懸命な姿の象徴だったとか。数字を“なめて書く”=ごまかす、なんて皮肉な意味で使われることもあるようです。
【えもんかけ】
「それ、えもんかけに掛けといて!」と言われて、「えもん…?」とフリーズした人も多いはず。いわゆる”ハンガー”のことです。
着物の襟(えもん)を掛ける道具が語源で、和の香りが漂う響き。昭和ドラマのセリフで出てきそうな、ちょっと情緒ある言葉ですね。
【アッシー】
バブル時代の象徴的存在! デートの送り迎え専門の足=アッシーくん。ちなみに、食事をごちそうしてくれる“メッシー”、ブランド品をくれる“ミツグくん”もいたようです。当時の恋愛文化を表すワードとしては有名ですが、今なら優しすぎる都合のいい人だと思われそう。
5位
【テレコ】
関西弁由来で「入れ違い」「逆になってる」という意味。たとえば「データがテレコになってる」なんてビジネスシーンで使われることもありました。語感がかわいくて響きも柔らかいですが、初めて聞くと「テレコさん? 誰?」って思っちゃいます。
4位
【半ドン】
「今日は半ドンだから早く帰れる!」と喜ぶ上司…意味は“午後から休み”のこと。昔は土曜が半日勤務だったことから生まれた言葉です。語感はなんだか癒やし系ですが、令和世代的には「午後休」や「有休」って言われたほうがしっくりきますね。
3位
【ナウい】
80年代頃に大流行し、当時「君、ナウいね!」と言われたら「今(now)っぽい」「イケてる」という褒め言葉でした。今言うと完全にレトロかわいいワードですが、もしかすると“エモい”の先祖みたいな存在かも?
2位
【チョベリグ/チョベリバ】
「超ベリーグッド」「超ベリーバッド」を略したギャル語で、90年代の女子高生文化を語るうえで欠かせない言葉です。ルーズソックスとポケベル、ガラケーが似合うワード!
今の感覚で言うなら「神!」「やば!」みたいなテンション。このワードを聞いて懐かしさに浸っている方もいらっしゃるのではないでしょうか♡
1位
【アベック】
「アベックで歩いてる」=カップルで歩いている、という意味。実はフランス語の“avec(〜と一緒に)”が由来なんです。響きはなんだか上品ですが、カタカナで文字に起こすとちょっとレトロ感強め。でも「デートしてるカップル」と言われるよりも、どこか映画みたいなロマンチックさがあって素敵かも。
どの世代にも“その時代っぽい言葉”があり、今では聞き慣れないワードも当時は誰もが口にしていた流行語だったりします。
「そんな言葉が流行ってたの!?」なんて会話をきっかけに、世代を超えて盛り上がれるのも楽しいところ。言葉の変化を通して、その時代ならではの空気やカルチャーを感じてみるのもおもしろいので、ぜひ他の世代の人との会話ネタにしてみてくださいね!(Mai)