「恋愛はいいかな〜」「家庭を持つのも、なんだか大変そう…」「ひとりの方が気楽だし!」
↑こんな感じで、何かと「個人主義で家庭を望まない」と思われがちなZ世代ですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回はそんなZ世代のリアルを探るべく、株式会社NoFrameが全国の18歳~29歳(Z世代)500人に行った調査を見ていきます!
恋人がほしい人、欲しくない人の差は?
まずはZ世代の恋愛事情に関する調査から。ぶっちゃけ「恋人欲しいですか?」と質問してみました。
「とても欲しい・できれば欲しい」と答えた人は56.6%、「あまり欲しくない・全く欲しくない」と答えた人は43.4%となり、それほど大きな差はでない結果に。
ちなみに「恋人が欲しい」と答えた人の理由を見てみると…
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一緒にいるときの楽しさ
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やさしさ
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家庭的な温かさを感じる
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悲しい時辛い時に支え合える
などが男女共に上位にあがりました。
一方で、「恋人が欲しくない」と回答した人の理由としては…
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ひとりでいるほうが楽しい
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人間関係のストレスを避けたい
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恋愛に対する興味がない
といった理由が挙げられました。満たされた関係性を築く事ができる恋人の存在は、やっぱり魅力的なのかも。ただ同時に、ひとりの気楽さや自由さに魅力を感じている人も多いことが分かりました。
結婚には興味ありますか?
続いては結婚について調査。「将来結婚したいか」の質問に対しては、「絶対にしたい・できればしたい」が55.8%、「できればしたくない・全くしたくない」が44.2%という結果になりました。「恋人が欲しい・欲しくない」の結果とほぼ同じ割合ですね。
「結婚したい」と答えた人が結婚する相手に求める条件については、「恋人に求める条件」とほぼ同じ理由が挙げられました。一方で、「結婚をしたくない」と回答した人の理由として、こちらも恋人が欲しくない理由と同じ結果となりました。
同居はしてみたいと思う?
「将来誰かと一緒に住みたいか」という質問に対し、「絶対に一緒に住みたい・できれば一緒に住みたい」と答えた人が57.2%、「あまり一緒に住みたくない・絶対に一緒に住みたくない」と答えた人が42.8%と、同居したいと考える人が多い結果になりました! 一人の寂しさを感じることがなくなることからも、「同居にメリットがある」と感じている人は多そうですね。
子どもを持ちたい人は約〇割。
「将来子どもを持ちたいか」という質問に対し、「絶対に持ちたい・できれば持ちたい」と答えた人が48.8%に対し、「持つつもりはない・断固として持ちたくない」と答えた人は51.2%。こちらも半々という結果になりました。それでは具体的な考えについて見てみましょう。
【男女別】子供を持ちたい? 持ちたくない?
ちなみに、男女別の統計では、男性は「持ちたい」と答えた人が53.2%に対し、女性は44.4%となり、男性の方が「持ちたい」意欲が女性より強いことが分かりました。
「子供を持ちたい理由」はこんな感じです。
「子どもを持ちたい」と答えた人の主な理由として、
- 自分の家庭を築きたい
- 子どもが好きだから
- 子どもから楽しみや喜びを与えてもらいたい
- 親に孫を見せてあげたい
といったものが挙げられ、自分の家庭を築きたい、子どもが好き、という理由は男女共通のものだとわかりました。
一方、「子供を持ちたくない理由」はこちら。
「子どもを持ちたくない」と答えた人の主な理由として、
- 育児に伴うストレスや責任を回避したい
- 自由に生きていきたい
- 子どもが苦手
- 人の命に責任をもてない
などが挙げられました。また『子どもをもつ』ことへの不安については、「育児に対するストレスや責任を感じつつ、キャリアや自由との両立が難しい」「少子化への諦観」「経済的負担が心配」という声が集まる結果に。現実的な苦労を想像すると、なかなか前向きな気持ちになれないという人も多いのかもしれませんね。
■子育てするには何が必要だと思う?
また子育てには負担がつきものだと思いますが、Z世代は実際にはどんなこと・ものが必要だと思うのでしょうか?
「子育てする上で必要なことは何だと思うか」という質問に対しては、こんな意見が上位に上がりました。
- 体力
- 忍耐力
- 命を預かる責任
- 無償の愛情を与えること
- 仕事・家事・育児の両立
男女とも特に「体力」「子どもの命を預かる責任感」という回答が多く、特に男性は「過去の子育ての常識の押しつけへの対応」が女性の倍以上となるという結果に。また、女性は「家族全員のスケジュール調整」「家族全員を養える収入の確保」が、男性の倍以上という結果となりました。
人を育てることに対する責任の大きさから、必要なことについて考えている様子が分かりますね。
【少子化対策】どんなものが効果あると思う?
「お金の不安などから、結婚や子育てなどに踏み切れない若者も多い」という声を聞く機会がありますが、リアルな声はどうなのでしょうか? そこでまずは「少子化対策にはどんなものが効果的だと思う?」「逆に効果的でないものはどんなものだと思う?」と聞いてみました。
「効果がある施策」「効果を感じられない施策」のいずれについても、「あてはまるものがない」という回答が多くみられる結果に。これは若者が政治に無関心、または懐疑的であることを示している可能性や、情報が不足していることによって、政策が自分たちの生活にどのように影響するのか実感しにくい現状を表しているといえそうです。
ただ詳しく見てみると、「効果がある施策」では結婚や出産の支援や、出産費用の削減など、金銭的な援助を望む声が多数。その他には、育児休暇や働き方改善など、キャリアや社会での立場を守りながら子育てを両立できる環境づくりを進めてほしいという声もありました。
時間的にも、金銭的にも、子育てをする余裕を持てる社会になることを若者は望んでいるのかも。ちなみに男女間でも求めているものが違いそうなこれらの声を、男女別にしてみるとこんな感じでした↓
【男性編】少子化対策で効果があると思うものはコレ。
男性では、経済的な安定や雇用の創出に関する施策(中小企業支援や新しい産業への投資など)の回答が多く、女性は、結婚や出産の直接的支援(出産費用補助、育休や復職の支援など)が多く挙げられました。
【女性編】少子化対策で効果があると思うものはコレ。
経済的な支援を望む声が多数。経済的に余裕があると、女性も男性も「育児や家事は女性が担うもの」という固定観念や社会的なプレッシャーから解放され、柔軟に育児に対処できるかも! 必要な支援を受けやすくなり、上手く子育てができそうです。
今回はZ世代のリアルな声について見ていきました。皆さんの中にあったZ世代像はどんな風に変わったでしょうか? ひとくくりにZ世代といっても、その中には色んな人がいて、色んな考え方があります。目の前の人の考えを尊重できるように、これからも広い視野と共にいろんな物事を捉えていきましょう! (おだかれん)
情報提供元/株式会社NoFrame 写真/(c)Shutterstock.com
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