【ぼる塾連載vol.169】あんりの寂しいサラダ生活を変えた「ある方法」とは?

 

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今回は、あんりさんのターン。
近頃の不摂生な食生活を振り返って、野菜をたくさん食べる生活を開始したあんりさん。ひとりサラダの寂しさ、虚しさを払拭できる!?とある工夫とは…?

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「2月まで半袖だよ〜!」by 田辺さん

CanCamをご覧の皆さま、あなたの好きな季節は何ですか?
私は、秋と冬が好きです。
それには色んな理由があります。
まずは、暑い中で食べるおいしい食べ物よりも寒い中で食べるおいしい食べ物のほうが好きだから。
重ね着でファッションも楽しくなるし、人と居るときの温もりへのありがたみも増す。

では、そんな“季節の変わり目”を一体何で感じるか。
それは人それぞれ違うと思います。
気温、服装、外の景色、香り、食べ物。
様々な要素で感じられる季節の変わり目の瞬間。

私はというと、不本意ながら肌質の変化で季節の変わり目を感じます。
季節が変わるとき、私の肌は必ず荒れるのです。
夏が秋へと変化してきている今、絶賛肌荒れ中。
あごにニキビがたくさんできて、原因を調べてみると食生活の乱れ。

あんり、自らの食生活を振り返る。
頭の中に走馬灯のように駆け巡る、高カロリーな食べものたち。
ハンバーガー、ポテト、ラーメン、丼、ポテトチップス、チョコレート、ドーナツ、パン。
映像だけだと、ピクサー映画くらい平和。
健康として考えたら最悪。
そりゃあ肌も荒れますわ。
私の不摂生に肌が耐えられなくなるタイミングが、いつも季節の変わり目なのです。

あんり、野菜を食べる生活を始める。
一日3食のうち1食はサラダにする。
自分で作ったり、お店で買ったり、配達で頼んだり。
いつもはごはんやおかずをいれる丼ぶりに、野菜をたくさん入れてドレッシングをかける。
世の中にはこんなにも野菜の種類があって、こんなにもドレッシングの種類があるのかと感心する。
まだまだ私の知らないことは世の中にあふれてる。
ケールを食べてると、自分が雑誌のモデルになったような気分になれる。
子供の頃にマクドナルドのエビフィレオを食べたときに、自分を当時CMに出演していたエビちゃんになったように感じていたのと似ている。
大人になっても根本はあまり変わっていないみたいだ。

一日3食のうち1食はサラダ生活。
身体は喜んでいるだろうに、心がついていかないときがあった。
多分生野菜の冷たさもひとつの原因ではあるだろうが、何よりひとり暮らしで、しかもサラダだけを食べるなんて、食事が楽しくない。
ひとりで家でサラダを食べていると、半分ほど食べ終わったあたりにいつも急に悲しくなる。
その悲しみは涙が出そうな潤ったものではなく、砂漠みたいに乾いたどうしようもない悲しみ。
この感情を“虚しい”というのではないか。
サラダは義務だ。
税金を納めることが決まりなように、サラダを食べることも決まり。
サラダは納税であり、納税はサラダ。
こんな訳のわからないことを考えながら食べるサラダが、うまい訳がない。

ぼる塾はどんな些細なことでも自分が頑張ってることを報告しあうグループ。
一日3食のうち1食はサラダ生活をしていることだって、もちろん田辺さんやはるちゃんや酒寄さんにも報告済み。

ある日、田辺さんとはるちゃんと仕事をしているときに、次の仕事までの合間時間で3人でごはんを食べに行くことになった。
意識高い系のサラダ専門店に3人で向かう。
田辺さんもはるちゃんも私に付き合って、一緒にサラダを食べてくれるらしい。

私「ふたりともありがとう!」

はるちゃん「私サラダ大好きー!」

田辺さん「みんなで健康でいるべきだからね!」

なんて優しいのだろう。
モスバーガーのオニポテにオニオンリングは大体ふたつ入っているけど、今だったらそのオニオンリングをそれぞれに分け与え、自分はポテトだけを食べることになっても構わない。
オニポテを頼んでおいて、オニオンリングを人にあげるなんて普段なら絶対できない。

…おっと!失礼致しました。
今日はサラダの話をしないと!

3人で喋りながら食べていると、いつもは冷たくて虚しいサラダがいつの間にか食べ終わっていた。

私「なんかふたりと食べるサラダは温かかった。全然苦じゃない」

我ながらなんてピュアなことを。

ふたりと一緒に食べたら“温かく”感じたサラダ

はるちゃん「いつも冷たいのが嫌なんだったらサラダじゃなくても、温かい野菜スープとかにしたら?」

田辺さん「毎回誰かに一緒に食べてもらうなんて不可能だからね」

ふたりと食べるサラダは温かく感じたのに、ふたりの返しは何だか冷たい。
でも、ふたりの意見はごもっともだ。

あんり、家で鍋やきんぴらや煮物やあんかけにして、野菜を食べることを始める。

そうしてよかった理由はいくつかある。
温かくたくさん野菜がとれること、仕事でウケてもスベっても野菜を切ってるとそちらに集中できて考えすぎなくなったこと、料理のレパートリーが増えたこと。

出汁しゃぶしゃぶ、具だくさんの豚汁、ほうれん草の胡麻和え、かぼちゃの煮物、蓮根のきんぴら、じゃがいものきんぴら、ポテトサラダ、肉じゃが、八宝菜風あんかけうどん。

家でつくった八宝菜風あんかけうどん(右)と、
蓮根のきんぴら(左)

走馬灯のキャスティングもだいぶ顔ぶれが渋くなっていい感じだ。

いまは自分の健康を、いつかは大切な人の健康を考えられるようになりたい。(あんり)

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お楽しみに★

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文/あんり(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子