「蟋蟀」ってなんて読む?秋を感じる4文字の生き物です

漢字表記を持っていても、普段はカタカナやひらがなで表記されている言葉って多いですよね。そのため、いざ漢字で表記されると読めないことがしばしば。例えば、「蔓茘枝」や「」、「土竜」など一度は聞いたことがある言葉でも、実際に漢字表記を見るとパッと読み方が出てこなかったりします。

そんな「知っているのに読めない」漢字クイズから、本日チャレンジしていただくお題はこちら!

「蟋蟀」。こちらの日本語はいったいなんと読むのでしょうか?

 

■ここでヒント♪

ここでいくつかヒントを見てみましょう。

・ヒント1 どんな生き物?

小学館デジタル大辞泉によると、「蟋蟀」は以下の通り。

①     直翅(ちょくし)目○○○○科の昆虫の総称。草の間や石の下などにすみ、体色は褐色。体はやや平たく、頭部は大きく、触角が長い。雄は前翅(まえばね)に発音器をもち、こすり合わせて鳴く。古くは「きりぎりす」といった。

②     古く、秋に鳴く虫の総称。 

 

・ヒント2 ひらがなで何文字?

今回の正答をひらがなで書くと、「○○○○」の4文字です。

 

・ヒント3 音を楽しむ文化

世界各国でこの昆虫の鳴き声を楽しむ文化が存在。例えば、日本だと古くは奈良時代に書かれた『万葉集』に和歌が詠まれています。また、平安時代には籠に入れてその鳴き声を楽しむために飼育されることもあったそうです。

 

そろそろ「わかった!」という方もいるのでは? ということで、この辺りで正解を見てみましょう。

 

■正解は、こちら!

「蟋蟀」の読み方、正解は「こおろぎ」でした。「蟋」も「蟀」も実は羽をすり合わせる擬音語を漢字表記にしたもの。その意味からとって、日本語で「こおろぎ=蟋蟀」と表記することに使ったそうです。「コロコロコロコロ……」「リリリリリリリリィ…」そんな鳴き声が聞こえてくると、秋になったことをしみじみと感じますよね。

CanCam.jpでは毎朝6時に日本語クイズを更新中。生き物にまつわるクイズもたくさんあるので、どんどんチャレンジしてくださいね!

(岡美咲)