夏バテかな?と思ったらコレ食べて!管理栄養士が教える食事のコツ3つ

猛暑が続く中、体がだるい、食欲がない。さらにひどいと、吐き気や頭痛もある…。そんな「夏バテ」になっていませんか?

夏バテの大きな原因は、ご存じの通り夏の暑さ。冷房の温度を低くしすぎない、規則正しい生活習慣を守る…などの心がけである程度予防したとしても、それでも環境や疲労などの原因で、なってしまうときはなってしまうもの。
長く引きずるとつらい夏バテ。「夏バテかな?」と感じたときは、いったいどのようなものを食べて回復していくのがいいのでしょうか。

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全国に約1,000店舗を持つスギ薬局で、管理栄養士として働く田中由妃さんに、「夏バテになったときの食事のポイント」をうかがいました。

 

◆夏バテになってしまったとき、気を付けたい食事のポイント

【1】「ビタミンB1」を意識的に摂取!

夏バテは、「ビタミンB1」不足で起こっている可能性が高いです。
ビタミンB1は、体内の糖質をエネルギーに変えてくれるので、不足すると体がだるくなります。
そのため、「なんかだるいな」と夏バテを疑ったら、ビタミンB1を豊富に含む食材を積極的にとりましょう。豚肉、レバー、豆類、玄米ごはんや雑穀ごはんがおすすめです。

 

【2】食欲がないときは梅干しや夏野菜、果物を少しずつ

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食欲がないからといって、冷たいものばかり食べたり飲んだりしていると、さらに胃腸機能は低下していきます。とはいえまだまだなかなか何かを食べたいと思えない…というときは、疲労回復機能がある「クエン酸」を多く含む梅干しをいただきましょう。
また、夏野菜のトマトやビタミンCを豊富に含むキウイやグレープフルーツなどの果物も、少しずつ食べられるものから食べましょう。

 

【3】回復してきたら香味野菜やスパイスを

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次第に疲労が回復してきたら、胃腸機能も回復してきます。にんにく、にら、ねぎ、しょうが、みょうが、しそなどの香味野菜やスパイス、わさび、とうがらしなどを使った料理は、食欲をアップさせる効果があるので、積極的に使いましょう。
食べられるようになってきたら、体力をつけてくれる「タンパク質」を意識的にとりましょう。なかでもカツオやうなぎ、大豆製品がおすすめです。

うなぎ

 

夏バテになると、ついついつるっと食べやすい「冷たいもの」ばかりを食べてしまいますが、それは逆効果。香味野菜やスパイスの力、旬の野菜や果物の力を借りながら、しっかりと栄養をとっていくほうが早く解消することができます。
夏の終わりまでもう少し。しっかり食べて乗り切っていきましょう!

 

▼お話をうかがったのは……
管理栄養士 田中由妃さん
株式会社スギ薬局管理栄養士。
店舗勤務を経て、現在は広報・CSR室所属。ドラッグストアならではの管理栄養士として、生活者の病気予防に役立つ情報発信に努めています。
構成/後藤香織