トラウデン直美が実践!私物マイボトルやカトラリーのサステナ生活を教えて【SDGs連載】

日々のつみかさねが大事! トラちゃんのサステナブルルーティン

今、世界中で注目されている「SDGs」という言葉。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を合わせたもので、世界193か国が貧困や環境問題の改善を2030年までに達成するために掲げた17の目標のこと。2020年からスタートした連載では、CanCamモデルのトラちゃんことトラウデン直美が「SDGs」について読者の皆さんと考える機会を作っています!

今回は、地球にいいことを探してムリなく習慣化しているトラちゃんが、実際に使っている私物と目指すSDGsゴールについて語ります。

トラちゃんのサステナブルルーティンを教えて

■AM06:30 マイボトルにお気に入りドリンクを入れる

外出前に水や白湯、有機ハーブティーなどを準備し、環境負荷の低い素材でつくられたエコアルフのボトルへ。ペットボトルを買わない生活は、ゴミが減って気持ちいい!

■AM06:45 合成繊維の服は、マイクロプラスチックの流出を防ぐネットに入れて洗濯

“Earth Friendry”のネットは、特殊な細かい網目がマイクロプラスチックファイバーをキャッチし、海への流出を削減。洗濯ダメージから服を守れるので、長く着られるのもうれしい♪

■AM06:50 肌にも環境にも優しい生分解性の洗濯洗剤を使う

植物由来の“エコベール”は、界面活性剤などの有機物が水中の微生物によって分解される『生分解性』。しっかり汚れを落とせるのに、英国アレルギー協会認定で肌にも安心です。

カーディガン¥31,900(ココ)、中に着たTシャツ¥20,900(アブソリュート<フォルモ>)、パンツ¥6,050(水甚<アーノルド パーマー>)

■AM10:10 仕事中に小腹が空いたらみつろうラップに包んだりんごをパクリ♡

天然の抗菌・保湿作用、程よい通気性があり、水洗いでくり返し使える優れモノ。食材の断面にぴたっと密着させるのがポイントで、手で温めながら包むと簡単にフィットします!

■PM01:30 マイカトラリー持参でランチタイムを満喫

時間があるときは自分でお弁当をつくることも。マイカトラリーを持ち歩いて、なるべく使い捨てを減らすように意識しています。手になじんで食べやすく、使い心地のよさも魅力です!

トップス¥19,800・中に着たニット¥19,800(ミ ヴァコンス)   

■PM09:30 バスタイムは麻の石けんネットですっきり!

1年前からボディソープをやめて石けんにシフト。麻ネットに入れるとそのまま体を洗えて水切りでき、生分解、プラスチック削減、詰め替えの手間なし…といいことづくし!

■PM11:30 おやすみ前は竹を使った歯ブラシでケア

成長スピードの速い竹は森を守るために定期的に間伐する必要があり、その資源を有効利用したのがこの歯ブラシ。プラスチックフリーで、疲れた一日も自然素材に触れてホッとします。

 読者と誌上ミーティング! SDGsにモヤッとしたらどうする?

CanCam公式インスタを通じて、SDGsにまつわる疑問を大募集! のべ約120人の読者から寄せられた声のすべてをトラちゃんが読み込み、今思うことを語ります。

トップス¥49,500(メルローズ<>カレンテージ>)

「言葉だけがひとり歩きしてませんか?(会社員・23歳)・企業のビジネスやイメージアップに利用するのはなんか違う気がする…(会社員・24歳)」

言われすぎてSDGs疲れ、実態が伴っていない『SDGsウォッシュ』じゃないの? という疑問…私自身も感じることがあるんです。見極める目を養いたいと思う一方、資金力や影響力がある企業だからこそ変えられる現実もある。SDGsって内容や背景を知ると当然やるべきだよねという取り組みばかりだから、流行り言葉みたいに感じるなら使わなくていいと思うし、言葉より意識を大事にしてできることを地道に続けたいな。

 

「貢献するにはすればいいかわからない…(大学生・20歳)」

読者の方からは、『環境や人に配慮した製品を買っただけで貢献した気になりがちだけど、足りないと思う』といった声も。最初は自己満でもいいから試してみて、本当にいいと思ったら人におすすめしてみる。そうやって少しずつ輪が広がっていくのかなと思っています。そして、やっぱり自分に余裕がないと地球の問題も他人の貧困も考えられないもの。『まず自分が幸せになること』から始めてみてもいいんじゃないかな?

 

「SDGsに関心があるだけで、“意識高い系”にくくられちゃう!(大学生・20歳)」

くくられちゃう…すごくわかります(笑)! でも、自分で気づいてないだけで、生活を思い返したらペットボトルは分別してゴミ箱に捨てるとか、エアコンの温度設定を控えめにするとか、何か実践している人は多いはず。話してみて、もう『同じじゃん!』って、仲間に引き入れちゃうのがいいのかなと。意識するポイントはそれぞれ違うので、人と比べないで、今一歩を踏み出していることを大切にしていきたいですね。

 

「マイボトル、重いしかさばる…(大学生・22歳)・レジ袋、有料化してもゴミ袋用に結局買うから、現状は変わらないのでは?(会社員・25歳)」

通学や通勤で、荷物が多い方はマイボトルは難しいですよね。ペットボトルは、災害時の備蓄や活用を考えればまったくなくなってしまうと困るもの。それに、レジ袋が日本の廃プラスチックに占める割合は2%程度で、有料化は削減自体よりも意識改革の役割が大きいのかなと。容器や袋の生産時にリサイクル素材を使う、生分解性にするといった方法の可能性も含めて、何が最適か、私もみなさんと一緒に考えていきたい問題です。

 

「ジェンダー平等がもっと進んでほしい(会社員・26歳)・生理前にPMSで体調をくずし、女性としての弱さに悔しさを感じています(大学生・21歳)」

これは対話がすごく重要! 育った環境によって、相手を傷つける意図なくジェンダー・バイアスがかかっている部分ってあるもの。違和感はそのままにせず『私はこう思う』『こうしたらいいんじゃない?』と提案するようにしています。生理については、研修を導入する企業もあるとか。セクハラに配慮して男性が聞きづらいこともあるだろうけど、『体調がつらいときは言ってね』という声かけからでも歩み寄ってもらえたら。

 

「環境問題ばかりが注目されてる!(大学生・20歳)」

体感しやすい気候変動に目が向きがちだけど、みなさんの声から『目標8 働きがいも経済成長も』も関心が高いと感じました。なんのために生きているのか、仕事や成長が生きがいだとしても、心身をすり減らしてしまう働き方では本末転倒。『安全・安心な労働環境を促進する』というターゲットが含まれるように、私も休むことで生産性がグッと上がるタイプ。働く側が意思表示をしていくことで、企業も変わらざるをえないのかなと。

トラちゃんからのメッセージ

「SDGs」というとなんだか仰々しいかもしれないけど、本質はみんなで幸せになることだと思っています。1年以上やらせてもらっているこの連載でも、色んなゲストとお話しするたびにひとりひとりが幸せになっていくことがSDGsにつながっていくんだな、と感じます。そのために今ならどんなことを語り合えるか、企画から挑戦してみました。みんなの幸せはどんなとき? 今回の特集を通して一緒に考えてみませんか!

2022年CanCam3月号「トラウデン直美と考える 私たちと「SDGs」より」 撮影/芹澤 信次 スタイリスト/町野 泉美 ヘア&メイク/長澤 葵 モデル/トラウデン直美(本誌専属) 撮影協力/ALL FARM  構成/佐藤 久美子 WEB構成/坂元 美月 ◆この特集で使用した商品はすべて、税込み価格です。