トラウデン直美と考える「SDGs」について。最近よく聞く…フェミニズムって何?

トラちゃん×辻 愛沙子さんが「フェミニズム」を語ります

今、世界中で注目されている「SDGs」という言葉。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を合わせたもので、世界193か国が貧困や環境問題の改善を2030年までに達成するために掲げた17の目標のこと。去年からスタートした連載では、CanCamモデルのトラちゃんことトラウデン直美が「SDGs」について読者の皆さんと考える機会を作っています!

今回のテーマは、最近よく耳にする「フェミニズム」について。トラちゃんの大学の先輩でもあるクリエイティブディレクター・辻 愛沙子さんをお招きして、色々とお話を伺いました。

(右)辻 愛沙子さん/慶應義塾大学在学中に起業し、クリエイティブディレクターとして、広告や商品企画など様々な分野で活躍中。フェミニズムにも関心が深く、2019年に女性をエンパワーするプロジェクト『Ladyknows』を発足。報道番組『news zero』のコメンテーターも務める。
(左)トラウデン直美/高校時代に環境問題に興味を持って以来、エシカルな生活を模索しているCanCam専属モデル。『SDGs』にまつわる勉強や発信、取材にも力を入れている。現在慶應義塾大学法学部に在籍中。

そもそも“フェミニズム”の意味とは? 

ラテン語で女性を表す”フェミナ”から派生したのが”フェミニズム”。20世紀に入ってから女性解放思想、またその思想に基づく社会運動を意味する言葉として使われるように。性別による格差を明るみにし、性別に影響されず万人が平等な権利を行使できる社会の実現を目的としていて、男性・女性どちらかのみの権利を主張するものではない。

聞いたことある? 令和のフェミニズムキーワード

最近SNSで話題になっている、フェミニズムに関係するキーワードをピックアップ。いろんな角度からフェミニズムについて考えてみるのが大事!

#MeToo

セクハラや性暴力の被害者とその思いに共感する人々が、SNSで声をあげるとき使用するハッシュタグ。2017年にハリウッド女優らが性暴力被害をSNSで告発し世界中に広がった。

#選択的夫婦別姓

婚姻時に姓を変えることで、不便や不利益を被ることが指摘されている今。婚姻時に夫婦が同姓にするか別姓にするかを選べる制度の導入が検討されている。

#ジェンダーギャップ指数 

経済・教育・医療・政治の4分野14項目のデータで、各国の男女格差を分析した指数。2021年の調査では対象156か国中、日本はなんと120位。G7の中では圧倒的な最下位となった。

#フェムテック

女性の健康課題をテクノロジーで改善し・向上させるサービスやプロダクトのこと。特に「#MeToo」運動以降、女性の声が少しずつ重要視され、産業として急激に発展している。

#マンスプレイニング

男性が上から目線で女性を見下しながら、解説・助言することを指す造語。潜在的な性差別問題としてネット上で広まり、女性たちからは「あるあるすぎる!」という声があがっている。

#ガラスの天井

資質や業績とは関係なく女性やマイノリティを要職に昇進させようとしない障壁を指す言葉。2020年アメリカ史上初の女性副大統領が誕生し「ガラスの天井が打ち破られた」と話題に。

#シスターフッド

女性同士の連帯を意味する言葉。近年のフェミニズムの広がりを受け映画や文学などのモチーフとしても増加。女性のエンパワーメントにあふれた作品群は多くの女性に希望を与えている。

#医学部不正入試問題

2018年、複数の大学の医学部が、女子や浪人生を不利に扱うといった不正入試を行っていたことが明るみに。明らかな性別・年齢の差別であると注目が集まり、大きな問題に発展。

私たちを解放する「フェミニズム」について考える

トラ 辻さんは私が通う大学の先輩で、『SDGs』にも関わる素敵な活動をたくさんされている方なんです。

辻 お久しぶりですね! 今日は同世代の女性同士としてざっくばらんに語り合いましょう。早速ですが、トラちゃんはフェミニズムってどんなものだと思っていますか?

トラ 私は“生まれてきた性別によって選択肢が狭められないための活動”なんじゃないかなって思ってます。女性だけを特別優遇するためのものではないのかなって。

辻 そのとおりだと思います。性別ゆえの生きづらさを解消するために、社会構造を変えようとする思想や活動こそがフェミニズム。女性だけでなく男性にも生きづらさはありますし、それも解消されてほしいですよね。ただ数字を見ると「上場企業の女性役員の割合は5%ほど」「婚姻時に姓を変えるのは96%女性」など、まだまだ女性に寄った活動をしていかなければならないのが現状です。

トラ ジェンダー平等の観点からすると、日本ってすごく遅れているんですよね…。ニュースで知って、すごくショックでした。

辻 遅れているというか、他国と比較して進んでいない、というのが正しい表現かも。でも、ちょっとずつは変わってきていますよ。

トラ たしかに、最近世の中が変化している気がします!

辻 MeToo運動から始まって、SNSから個人の声に光が当たるようになったおかげで、日本も一歩前進しました。最近では「女性起業家って言うけど、男性起業家って言わないのはなぜ?」「共働きなのに家事育児は女性の役割になっているのはなぜ?」など、よくよく考えたら違和感のあることがどんどん可視化されて、それがムーブメントを起こし始めています。

トラ そういうお話を聞くと、日本のこれからに希望が持てるようになりますね。ジェンダーの問題って全員が当事者だと思うので、みんなで一緒に変えていけるといいなぁ。

辻 連帯は大事ですよね。私は最近、エマ・ワトソンさんが国連スピーチで言ってた「He For She」というスローガンをよく思い出すんです。対立を生まないためには、性別や世代間を超えてすべての人が連帯することは欠かせないと思います。ただ広告業界で仕事をしていると、ジェンダー平等について考えている人とそうでない人の二極化が進んでいる気がして…。頑張っている人がいる一方、当事者意識がない人たちもいて、女性差別的な広告やクリエイションは未だに作られ続けているんです。見るたび悲しいですし心折れそうになりますが、闘っている人たちも増えてきているので、それを希望になんとか頑張っている感じです。

トラ そうだったんですね…。もっとみんながジェンダー平等を意識する社会が来たらいいのに…。

辻 なかなか難しいですが、できるところから伝えて、変えていきたいですね。ぜひ同世代の女のコたちには、フェミニズムについて知ってもらいたいな。フェミニズムは誰かをやっつけてのし上がる活動ではなく、自分を解放する選択肢を増やすためのもの。フェミニズムにまつわる様々なキーワードを知るだけでも、心のモヤモヤを言語化でき、スッキリできたりするんですよ。

トラ 確かに私もニュースや本をたくさん見て、自分の気持ちに気づけるようになりました。昔「モデルなのに大学行くんだね」って言われてモヤモヤしたんですが、そのときはなぜそんな気持ちになるか上手く説明できなくて。

辻 周りのことを思うと気持ちを言いにくいっていうのもありますよね。気まずくなるくらいなら…と、なかったことにしてしまう女性はまだまだ多いと思います。連帯も必要ですが、自分を解き放つためにひとりで過ごしたり考えたりすることもしてみてほしいです。そうすると、本当の心の声が聞こえてくるはずですから。

トラ 違うなって気持ちをきちんと認識するのって、確かに大事かも。もっと自分の気持ちを言語化できるよう、ネットでフェミニズムについて調べてみようと思います!

 SNSで自分と同じような意見の人を探してみるのもおすすめですよ。ぜひ今度会ったときに、トラちゃんの思いをもっと色々聞かせてくださいね。

思いを伝えることも忘れないようにしたい!

今回の対談で辻さんとたくさん話したら、気持ちがスッキリしたし、新しい気づきがたくさんありました。人から言われて、「そうだったんだ」とわかることもあれば、話してみて気づく自分の思いもある。お互いを理解するために、思ったことを口にするのって意外と大事なんじゃないかな。byトラちゃん

【直美】ニット¥3,990・パンツ¥5,990・靴¥5,990(ザラ<ザラ>)、ピアス¥25,300・リング¥26,400(ココシュニック)
【辻さん】ワンピース¥6,990(ザラ<ザラ>)、ピアス¥2,970(mimi33/サンポークリエイト)、バングル¥2,640(アネモネ/サンポークリエイト)

目指せ「SDGs」!トラちゃんの今月の一歩

今月の1冊は…『オードリー・タン 自由への手紙』

『オードリー・タン 自由への手紙』

新しい時代を生きる指針になる素敵な言葉や考え方が詰まった本。読んでよかった!

語り:オードリー・タン、構成:クーリエ・ジャポン編集チーム/¥1,540/講談社

野菜の端を使って、レッツクッキング

野菜の端を使って、レッツクッキング!

野菜の余分な葉や茎って捨ててしまうことが多いですが、実は食べられるんです! 細かく切ってじゃこや醤油などと炒めれば、美味しいふりかけに。最近よく作ってます♡

早く履いて出かけたいエシカルなスニーカー

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お誕生日のお祝いに、アディダス バイ ステラ・マッカートニーの再生素材を使用したスニーカーをいただきました♡ エシカルなプレゼントってうれしさが倍増しちゃいます♪

ひとりの時間をつくったり、SNSで考えを共有できる人を探してみるのも、自分を解放することに繋がるはず。トラちゃんと一緒に、もっとSDGsについて考えてみたい! という方は、ぜひ雑誌CanCamで連載中の「私たちとSDGs」をチェックしてみてくださいね♪ 

身近に、わかりやすく。SDGsをもっと知る!>

CanCam7月号「トラウデン直美と考える 私たちと「SDGs」より」
撮影/田形千紘 スタイリスト/奥富思誉里 ヘア&メイク/MAKI モデル/トラウデン直美(本誌専属) 撮影協力/田中かほ里 デザイン/芋生麻子(Beeworks) 構成/衛藤理絵 ◆この特集で使用した商品はすべて、税込み価格です。