カンペを見るのは意外と危険。 就活のweb面接と対面面接、気を付けるべき5つのポイント

カンペを見るのは危険!? Web面接・対面面接別、気を付けるべき5つのポイント【就活】

連日30度を超える猛暑のなか、リクルートスーツを着た方を見かけることもしばしば。就職活動の本選考真っ只中という方もいれば、来年の就活に向けてインターンシップの選考に参加している、という方もいらっしゃいますよね。就職活動の中で、避けては通れないステップが「面接」。withコロナ時代の現在、選考はオンラインと対面が混在しており、1・2次面接はオンラインだけど最終面接は対面、のような混合型をとっている企業も少なくありません。

そこで今回は、Web面接と対面面接それぞれの注意点をご紹介。良かれと思ってやっていたことが実はNGだった!? なんてことにならないように、今のうちにチェックしておきましょう♪ 

Web面接で気をつけるポイント 

①カンペを使うならリスクが高い、と覚悟しよう

緊張で頭が真っ白になって、言おうと思っていたことが飛んでしまった! なんて経験をしたことがある方は多いはず。その点、Web面接ではPC上に文書ファイルを開きながら話すこともでき便利ですよね。自分の言いたいことを100%伝えられるし、自分もやろーっと! と思ったあなた、ちょっと待った!! 

いわゆる「カンペ(カンニングペーパー)」を見ながら面接に臨むのって、リスクが高いんです。筆者も面接官役として友人の選考対策を手伝った過去がありますが、「この子今、カンペを読んでるな~」ということは、思っているよりわかります。理由としては、

①声が淡々としている
②目が文章を追っているのがわかる
③ファイルをクリックしている音が聞こえる

などがあげられます。手元にある文書を読みながらプレゼンをしている人と、会場全体を見まわしながらプレゼンをしている人、どちらのほうが心惹かれそうですか? 多くの方は後者を選ぶのではないかと思います。

カンペがご法度というわけではありませんが、印象が悪くなるかもしれないという覚悟を持つ必要はあります。どうしても頭が真っ白になってしまう!! という場合は、付箋に2~3個単語だけ書き出しておいて、カメラの横に貼り付けるのがおすすめ。文章をまるっと読んでいるわけではないので、必要な情報だけ引き出せるようになりますよ。

②自分の映り方をチェックしよう

自分の顔が画面にしっかり入っているかはもちろん、光の入り方、背景などなど…。できているようで、意外とできていない人がいるのも事実。部屋が暗くて表情が見えなかったり、そもそも顔が半分くらいしか映っていなかったり。

背景に関しては、バーチャル背景を選択できるシステムもあれば、選択できないシステムや、あるにはあるけど身体の一部がどうにもこうにも背景に溶け込んじゃう…なんてシステムもあるので要注意です。白い壁なんてないよ~という方も、映りそうな範囲は片付ければ◎です。

ちなみに、日没付近に面接を受ける方は光にも要注意! 面接開始時は明るかったけれど、20分後には部屋が真っ暗に…なんてことにならないように、あらかじめ部屋の電気をつけておくなどの工夫をしましょう。

 

③急なゲストや通知音に気をつけよう

面接を受けていたら、♪ピンポーン「ごめんくださーい」と宅配便が来てしまった…なんてことを想像したら、ヒヤッとしますよね。ネットで買い物をすることも増えている昨今。注文していたものが面接の日に届いてしまった! なんてことがないように、受け取り日時の設定はしておきましょう。

また、家族と同居している場合は家族に面接の日時を伝えること、携帯電話の電源を切り、着信が入らないようにすることなども必要です。ちなみに筆者の知り合いは、PCに入れているチャットツールの通知音もOFFにするという徹底っぷり。通知音が鳴ったからといって決定的な不合格ポイントになるわけではないと思いますが、自分の気を散らさないためにも、できる対策はしておきましょう! 

 

対面面接で気をつけるポイント

①基本中の基本だけど、余裕を持って会場に着こう

待ち合わせに10分前に着くように準備していたけれど、電車の遅延で迂回しなければならなくなった! とか、緊張からお腹が痛くなってトイレに行ったら時間がギリギリに…とか、日常生活でもたまに直面する状況ですが、就活でもあり得ます。遅延証明書を持って行けば対応してくれるかもしれないけれど、万一望む結果が得られなかったときに「遅刻しなければ受かったかも」なんて考えてしまうのは嫌ですよね。面接前に他の予定があるという場合は別ですが、比較的余裕がある場合は、会場付近でゆっくりしてからそのまま面接に臨むという作戦も考えてみてはいかがでしょうか。

 

②面接前後のふるまいにも気をつけよう

当たり前のことですが、ワンクリックで入退室できるWeb面接と違い、対面面接は会場に入る前後で自分自身が移動する必要があります。行き帰りの道中で、志望企業の社員に会うことも無きにしも非ず。面接官がコンビニにお昼ご飯を買いに来ているということも考えられます。

赤信号なのに横断歩道を渡る、コンビニで店員に対し横柄な態度をとるなどの行為をしてしまうと、印象が悪くなってしまう可能性が。面接時間外での行動を評価対象にしないと決めている企業もあるかもしれませんが、面接官も人間ですから、その人のイメージが悪くなることは避けられませんよね。もちろん、面接の日かそうでないかに限らず基本的なことは日常生活でも行う必要があります。「家に着くまでが遠足」ならぬ「家を出て帰って来るまでが面接」ですよ! 

※暑い日が続いていますので、適宜ジャケットを脱ぐ、人のいない屋外ではマスクを外すなどして体調を労わるようにしましょう。

③身だしなみの再チェックを! 

Web面接やオンライン授業に慣れてしまうと、上半身以外の身だしなみに注意が向かなくなってしまっている危険も。シャツはしまっているか、靴は綺麗か、ポケットからものがはみ出ていないか、などなど…。入室の仕方に多少戸惑ってしまっても「緊張しているのかな」で済ましてもらえる可能性はありますが、シャツが思いっきり出ていたときに「緊張しているのかな」とはなりませんよね。あらかじめチェックシートを自分で作っておき、会場に入る前に再度確認をして行くと良さそうです。

 

④声の大きさに注意しよう

Web面接でもハキハキと話すことは重要ですが、対面の面接では声量にも注意したいところ。特に今は新型コロナウイルスの感染拡大防止を考え、就活生と面接官の距離がかなり離れていることもあります。緊張感や圧迫感を感じにくいという点ではメリットですが、マスクをした状態で距離も離れているとなると、声が届きにくくなってしまうというデメリットも。一度ご友人やご家族とマスクをした状態で距離をとってみて、この声量で伝わるのかという練習をしてみるのも良さそうです。

また、2次面接、3次面接と進んでいくにつれて面接官の数が増えていく企業も多いですよね。人数が増えたときは、一番遠い席の方にも声が届くよう意識すると◎です。

 

言われてみれば当たり前のことかもしれないけれど、意外と見落としがちなWeb面接・対面面接の注意ポイント。自分のふるまいを過度に気にしすぎる必要はありませんが、マナーを意識することは謙虚さにも繋がります。これから面接を控えているという方も、周りに面接で悩んでいる人がいるから力になりたいという方も、ぜひ参考にしてみてくださいね♪(平田真碧)