面接の「何か質問ありますか?」…って何聞くべき!?みんなが聞いていることTOP10

面接で定番の逆質問って何を聞くべき?


就活や転職活動の面接、最後に「何か質問はありますか? 」と聞かれることが多いですよね。いわゆる「逆質問」と言われるものですが、いったい何を聞くべきか悩んだことがある方も結構いるのではないでしょうか?

そこで今回は、株式会社ビズヒッツが就職・転職時に面接を受けたことがある男女500人を対象に行ったアンケートを元に「面接での逆質問に関する意識&質問内容ランキング」をご紹介します。質問内容によっては、面接官に「積極的だな」などの良い印象を残せる一方、不採用の決め手にもなってしまう可能性があります。そんな面接の重要ポイント「逆質問」についてさっそく見ていきましょう!

 

7割以上が「逆質問の経験あり」


まずはじめに、「面接で逆質問をしたことがありますか? 」と聞いてみました。結果はこちら。
面接で逆質問をしたことがありますか?

 

7割以上が「ある」と回答しました。多くの人が面接官の質問に答えるだけではなく、逆質問で面接を締めくくっているようです。確かに「何か質問はありますか? 」と聞かれた際、「ありません」と答えるよりは何か聞いた方がプラスになりそうですよね。「求人票ではわからないことがあるし、印象を残したかった」「逆質問をしないと志望意欲や動機が薄いと思われそう」という声もありました。とはいえ「的外れなことを言ってしまわないか不安だった」「聞きたかったことは面接の中でしっかり説明していただけたので、特に逆質問はしなかった」という「逆質問しなかった派」も3割ほど。

 

逆質問1位は「入社までのことについて」


多くが逆質問の経験者であることが分かったところで、ここからは「逆質問の内容」をランキング形式で10位から順に発表していきます。一体どんな逆質問をしている人が多いのでしょうか? 結果はこちら。

 

■第10位:給与額について 17票

・入社後に資格を取得した場合、お給料が上がるかどうか。(女性/面接時18歳)
・給与体系やモデルケースなどについて。(男性/面接時34歳)
・昇給額について。(男性/面接時35歳)

10位は「お給料について」という結果に。「自分のキャリアだと給与がいくらになるのか聞いた」「歩合給について質問した」などの回答が寄せられました。特に転職時に気になる人が多いと思いますが、選考段階で給与面・条件面について聞くのはリスクを伴う上、明確な回答が返ってくるとは限りません。

聞き方の工夫として「自分と同等の年齢やスキルの人のモデル年収を聞く」方法や「具体的な条件面の提示は、いつ頃いただけますか」と質問して条件提示を待つ方法もあるので、マイナス評価にならないよう、気をつけて探る必要がありそうですね。

 

■第9位:教育体制について 18票

・医療系の職種だったので「どんな勉強会を行っていますか?」と質問した。(男性/面接時28歳)
・入社後の研修について、具体的にどのような研修を受けられるのかということ。(女性/面接時38歳)
・慣れていないことは教えてもらえるのかどうか聞いた。(女性/面接時41歳)

9位は「入社後の教育について」となりました。「研修の期間や内容について」「OJTについて」の質問をした人が多いようです。確かに、研修や教育体制に関する質問をすれば、企業の社員教育への熱意や社員に期待する能力を知ることができますよね。一方、「教えてもらえるのが当たり前」というような姿勢だと「頼りない」「受け身」と見られてしまうこともあるので注意が必要です。難しいところですが、積極性を見せつつ上手く聞き出すことがポイントになりそう。

 

■第8位:残業の有無や時間 20票

・残業や有給休暇についての説明があまりなかったので、実際の状況について尋ねた。(女性/面接時24歳)
・自分は残業をしないように工夫をしているが、御社ではどのような取り組みをしているかについて。(男性/面接時36歳)
・残業時間や休日出勤の可能性について。どれくらいの頻度で残業や休日出勤があるかを聞いた。(女性/面接時38歳)

8位は「残業について」という結果に。「平均的な残業時間」「残業を減らすための取り組み」について聞いたという回答が寄せられています。働き方改革と言われるこの時代、残業は会社を選ぶ上でも重要になる面ですが、聞き方によってはマイナスイメージに繋がることも。どうしても聞いておきたいなら「求人情報には残業ありと書かれていましたが、具体的にはどれくらいでしょうか」「必要ならば残業しますが、平均的には月何時間くらいでしょうか」など、「求人情報では分からなかった」「必要なら残業もする」という姿勢を見せつつ質問するのがベターです。

 

■第7位:採用者に求めること 24票

・どんな看護師を求めるかについて。(女性/面接時21歳)
・希望する職種はどのようなことが大切であると考えているか、また、どのようなことを期待しているかについて。(女性/面接時26歳)
・今回の募集に関して、応募者に期待している役割はどのようなことか。(男性/面接時41歳)

7位は「求める人材像」でした。「応募者・採用者に期待すること」「どのようなスキルが求められているか」を確認したというコメントが寄せられています。やる気や熱意をアピールできる逆質問ですね。ただ「求める人材像やスキル」は求人票などに記載されている場合もあるので、確認不足と思われないよう、十分チェックしてから質問しましょう。事前に調べた情報を元に、逆質問でさらに深い話ができると意欲が伝わりそう。

 

■第6位:職場の人数・年齢構成 26票

・希望部署の人数、構成などを質問した。(女性/面接時25歳)
・配属予定のグループの人数と年齢構成について。(男性/面接時32歳)
・事務所内で、事務専属として従事している人数を聞いた。(女性/面接時42歳)

6位は「職場の人数や年齢層について」という結果に。「何歳くらいの方が中心になって活躍されている職場ですか」という聞き方をした人も。実際に働いていないとなかなかイメージしづらい職場の雰囲気、この質問をすることで何となく掴めそうですね。

また、希望配属先の具体的な情報について質問することで、会社への志望度の高さをアピールすることもできます。自分が活躍できそうかどうかを事前に確認することは、ミスマッチ防止にもなること間違いなし。

 

■第5位:休日・休暇について 27票

・有給休暇取得率について。(女性/面接時23歳)
・「子どもがいるので急なお休みを頂くこともあると思うのですが、業務に支障はあるでしょうか?」と質問した。(女性/面接時34歳)
・「完全週休2日となっていますが、繁忙期など例外はあるのでしょうか?」と質問した。(男性/面接時35歳)

5位は「休日に関する質問」でした。「有給休暇の取りやすさ」「急な休みへの対応」「シフト制の場合、希望休が取れるか」について聞いたという体験談が寄せられています。

もちろんワークライフバランスも大切ですが、仕事内容に全く触れずに休日のことだけを聞くと、「待遇面だけを気にしている」というマイナスな印象に繋がる可能性も。「将来長く働いていくために育児休暇や有給休暇の取りやすさが重要だと考えているので、状況を教えていただけますか?」など、前向きさをアピールしながら質問するなどの工夫が必要です。

■第4位:面接担当者のエピソード 31票

・「お客様に言われて1番嬉しかった言葉や出来事を教えてください」と質問した。(女性/面接時21歳)
・面接官の方に、この会社に入ろうと思った理由を聞いた。(女性/面接時29歳)
・面接官の入社動機や現在の仕事のやりがいを質問した。(男性/面接時33歳)

4位は「面接官のエピソード」という結果に。面接官個人の「仕事のやりがい」「仕事で1番嬉しかったこと」について質問したという回答が多くありました。面接官の入社動機について聞いたという人も目立ちます。

また、「壁にぶつかったときにどう乗り越えたか」「個人目標の立て方」「入社後に感じたギャップ」について質問したという人も。実際に働いている方の話を聞くことで、より入社後の自分を思い描きやすくなりますよね。

 

■第3位:社内の人間関係・雰囲気 35票

・風通しの良い会社と評判だったので、社風について質問。特に上司と部下の関係性や、社員同士のコミュニケーションについて聞いた。(男性/面接時26歳)
・配属先の雰囲気について。(女性/面接時32歳)
・職場の人間関係について。(男性/面接時48歳)

3位は「人間関係や雰囲気について」となっています。人間関係は仕事内容に並ぶくらい重要なポイントですよね。ただ、社風や人間関係についての質問は「人間関係は良好ですか? 」などと聞くと漠然としてしまい面接官が答えにくいケースも。例えば「部下は上司をどのように呼んでいますか? 」「若手社員の提案で、商品化に繋がった例はありますか?」など、具体的な取り組みや社員の行動について聞くと面接官も答えやすいと思われます。こちらもマイナス評価になってしまわないよう、聞き方を工夫する必要がありそう。

 

■第2位:仕事内容の詳細 47票

・「採用された場合、1日の業務の流れを教えてください」と質問した。(女性/面接時25歳)
・「入社後の業務について、よければ少し詳しく教えてもらえますか?」と聞いた。(男性/面接時30歳)
・入社した場合に自分に任されるプロジェクトの概要・役割・仕事内容について質問。(男性/面接時40歳)

2位は「詳しい仕事内容」という結果に。シンプルな質問が上位にランクインしました。業務内容の概要は求人票などに記載されているはずですが、さらに深堀りして聞いたという人も。具体的には「1日の流れや繁忙期」「入社後に与えられる役割」「仕事で使うソフトの種類」「業務のスピード感」「客層」などが出てきています。

仕事内容は、職を探す際の最も根本的な部分。求人票などで事前に情報収集をした上で、的を得た質問ができれば意欲をアピールできそうです。

 

■第1位:入社までに準備すべきこと 58票

・即戦力になるためにはどのような経験や勉強を行えば良いかについて。(男性/面接時25歳)
・「採用していただけたとしたら、事前に勉強しておくことや準備しておいた方がいいことがあれば教えてください」と聞いた。(女性/面接時32歳)

最も多くの票が集まり、1位となったのは「入社前の準備について」でした。「入社までに用意した方がいいものや、勉強すべきことがあれば教えて下さい」と聞いた人が多数。また、「即戦力になるために準備しておくべきことはありますか? 」と聞いた人も。即戦力して求められる力を確認できると同時に、仕事への熱意をアピールできる質問と言えますね。そして、事前にやるべきことが分かっていると、心身ともにある程度の余裕を持って入社できそう。

 

ここまで「逆質問TOP10」を発表してきました。ちなみに、表にまとめると以下のようになっています。面接の前にチェックしておくと役立ちそうです!

逆質問ランキング

また、11位以下には「活躍している人材の特徴」「職場の男女比」などが入っており、やはり実際に働いている人々の様子を知りたい人が多いことが伺えました。

 

以上「面接での逆質問に関する意識&質問内容ランキング」を紹介しました。就職・転職の面接で逆質問をした経験がある人は7割を超えており、興味・やる気のアピール、疑問点の解消のために質問した人が多いようです。質問内容に関しては「入社までに準備すべきこと」が最も多く、また、逆質問を通して職場の雰囲気を掴もうとする人も多いことが分かりました。マイナス評価になってしまわないように聞き方に気をつけながら上手く質問したいですね。今後面接を受けることになった際には、ぜひ参考にしてみてください!(澤夏花)

 

情報提供元/株式会社ビズヒッツ