説明会や筆記試験、面接……就活では、どこかに出かけることが格段に増えますよね。そんなときに、着ていく服はなんですか?
就活のときに着ていく服といえば、明確には決まっていないけれど「黒や紺のリクルートスーツを着ることがマナー」と考えている人は多いのではないでしょうか。説明会や面接で、真っ赤やピンクのスーツを着ている人は、まず見かけませんよね。
しかし。1982年から発刊されている雑誌『CanCam』をさかのぼり、就職活動に関連したページを調査していたところ、衝撃的な発見をしてしまいました。
◆衝撃!90年代前半のリクルートスーツは自由すぎ
ご紹介するのは、1993年に発売された『CanCam』3月号で紹介されていたリクルートスーツの一部。
リクルートスーツが、とにかくカラフル&派手!「雑誌だから、ちょっと派手なスーツを着ているんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。でもこの4つのスーツは「実際に面接に着ていき、憧れ企業に内定をしたスーツ」なのだそう……。
◆マスコミ内定スーツ
テレビ局に内定したスーツは、なんとピンク。内定者のコメントを見てみると「自分らしさが出ない気がして」という理由で、個性を重視したスーツで就職活動をしていたようです。靴も明るいベージュで、面接会場でとても目立ちそうです。
◆金融内定スーツ
都市銀行に内定したスーツ。金融業界は、90年代前半でも比較的落ち着いた服装が好まれていたようですが、それでも明るい灰色のスーツに金色のボタン、お出かけに持っていけそうな鞄……!
◆メーカー内定スーツ
こんなに明るいスーツ、今の就職活動では見たことがありません。90年代前半の就職活動では「スーツで個性を出してOK」だった様子。
◆商社内定スーツ
藍色のジャケットの胸元には、なんと大きな白いリボン。このスーツにした決め手は「リボンがかわいいと母がすすめたので」という衝撃的なコメントが書いてありました。こんなに派手でいいんですか!?
1990年代前半のリクルートスーツは、今と比べてかなり個性的で、自由なデザインだったようです。正直なところ、昔の方がオシャレですし、自分で選べる楽しさがあっていいんじゃない!?なーんて思ってしまいました。ファッションは繰り返すといいますし、そろそろ90年代前半の自由さがリバイバルし、流行として復活しても良いのではないでしょうか。
少しずつ変わっていく就職活動の形。今は常識と思われていることでも、10年後、20年後には全く違うようになっているかもしれませんね。(イラスト・文/たきたて玄米)
参考文献:『CanCam』1993年3月号(小学館)
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