『やはり、継続は力なり。』|#うるとらかれーらばー濱正悟のカレー手帖 第122回
前回に引き続き、濱くんは人生初の陶芸にチャレンジ!青山という都会のど真ん中で、陶芸体験ができるって知ってましたか?
いよいよオリジナルのカレー皿作りにトライ!どんなお皿ができあがるのでしょうか!?
本連載は当初、大好きなカレーをひたすら食べに行くという内容でした。
あれから約3年、まさかボルダリングをやったり、陶芸をやらせてもらえることになろうとは。ありがたいです。
長く続けているといろんなことが起こる。新しい出逢いや変化に、常にポジティブに向き合い、我が道を楽しんでゆこう。
さて、全集中。指先がブレないように肘をしっかりと膝に、がポイントとのこと。
拓さんから教えてもらった“うさぎさん”の手で成形中。水と土の触り心地が絶妙で気持ちがいい。だんだんと無心になってゆくよ。
まずはひとつ目。テーマなしで突き進んでしまったので、万能お碗ということにします。さあ、どんどんいくよ〜。
コテで内側を成形中。これはおちょこにしようっと。結果を急がず、着実に。
形が整ったら、慎重に底を切りとる。
楽しくなって参りました。
油断するとこうなります。
なめし革。鹿の皮。口当たりなめらかにな〜れ。よし、これはビールタンブラーにしようかな。
そういえばそんなに遠くない過去、雪山へ登ったときに鹿さんに遭遇した。標高2000mくらい。絶壁を快走していた。たくましかったなあ。ありがとう、鹿さん。
お次はお茶碗を。引き続き、油断大敵。気を緩めるとどんどん広がっていってしまう。繊細な力加減が必要だ。でも、焼くとちょっと縮むらしい。完璧に対称的な形にするのもまた難しい。
しかしながら雑味も個性なのだと、拓さんから前向きなお言葉を頂戴いたしました。
気づけば、4つもできていました。あっという間だなあ。創作、思っていたよりも簡単ではないが非常に楽しい。
最後に、お目当てのカレー皿を!
なかなか形が定まらず、創造と破壊を繰り返す。こだわりだすと止まらない性分です。陶芸は心を投影するのかもしれない。拓さんに性格を読まれてドキり。
これから創るであろうカレーを想像しながら、直感に任せて、いざ。完成形は焼き上がってからのお楽しみということにさせていただきます。
仕上げに、遊び心でおちょこにマーキング〜。
できあがりの色を決める時間もワクワクが止まらない。全て魅力的でかなり迷いました…がなんとか決断。
創ってきた作品を、自分の子供のようだといっていた拓さん。素敵だなあと印象的だった。先生、私の家族をよろしくお願いします!
おいしい時間を想像しながら1か月後の焼き上がりを待つとしよう。
宇宙をモチーフに創られた、拓さんのたくさんの作品を鑑賞しながら歓談。それぞれ独創的で美しくて癒されたり、力強くて圧倒されたり。壮大な人生のお話から最近骨折しちゃったお話、さらに”金継ぎ”についてもお話を伺い、大いに心が躍ったのであった。
む〜っちゃ楽しかった〜。拓さんの自分流スタイルに敬服し、憧れました。基礎を知り、己で体感し、続けてゆくことで確かなものが得られる、はず。
自由であろうとするけれど、いつしか凝り固まってしまう。そんなときはふと、無心になって振り返る時間も大事だなあ。改めて原点回帰できた気がします。
有意義な時間をありがとうございました!
つづくよ〜ん。
Taku Nakano CeramicArts☆ 南青山スタジオ
住所 東京都港区南青山3-8-2 OGビルB1F
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1994年8月22日生まれ(27歳)東京都出身。
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