だらしない人ってどんな人?
片付けができなかったり、いつも遅刻してきたり…。きちんとしていない人のことを「だらしない人」と呼んだりしますよね。今回はだらしなくなってしまう人の特徴や原因を解説します。だらしない生活を脱却する方法もまとめたので、「私ヤバいかも…」と思った人はぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
だらしないとは
まずは「だらしない」の意味を改めて確認してみましょう。あらためて辞書で調べてみました。
だらし‐ない
1. きちんとしていない。整っていない。
2. 節度がない。しまりがない。
3. 体力や気力がない。根性がない。
普段よく使うのは1の意味ですよね。他にも体力や気力がないこともだらしない、と言われることがあるようです。
だらしない人の特徴【行動編】
1.お金の管理が苦手
だらしない人は、お金の収支計算が苦手な傾向にあります。あまり考えずに物を買ってしまったり、無駄遣いが多かったり…。
2.片付けができない
片付けが苦手だったり、物を捨てられなかったりするのもだらしない人の特徴です。使ったものをそのままにしたり「まだ使えるから」と物を捨てられなかったり。後先考えず物を買うことも多いので、部屋が散らかっていく一方…ということも。
3.面倒くさがり
何をするにも基本的に面倒くさがってしまうというのも、だらしない人あるある。物事を後回しにしがちで、取り掛かるまでに時間がかかってしまったり。疲れている、やる気が出ないなどめんどくさくなる理由は様々ですが、結果いつも何とかなっているために、癖になっているパターンが多いようです。
4.休日は定位置から動かない
部屋の中で自分のポジションがあって、休日はそこから動かない。リモコンやドリンクなどは手の届く範囲にセット。常にこれだとだらしない人と思われがち。もちろん休日の過ごし方は自由なのでダメというわけではありません。ただ、ダラダラ族であることは間違いないかも。
5.返信が遅め
だらしない人は、連絡を返すのも遅いことが多め。スマホ自体は見ているのですが、心の中で返信をしてそのまま溜めてしまうパターンを繰り返してしまう様子。
6.スケジュール管理が苦手
スケジュール管理が苦手で、時間にルーズなこともだらしない人の特徴。繰り返すと、友人関係や仕事の信頼を失う可能性もあります。携帯のメモや手帳などを利用して、スケジュール管理はキッチリしたいもの。
7.衝動買いが多い
衝動買いが多く、物が増えがち。既に持っているものや、似たようなものを買ってしまうこともあるようです。無駄遣いにも繋がるので、自分が持っているものはきちんと把握したほうが良いですよね!
8.行動開始まで時間がかかる
やればできる、だけどスイッチが入るまで時間がかかる…というのも、だらしない人の特徴。「最終的になんとかなる」という楽観的な考えを持っている人も多そう。真面目過ぎて疲れるよりはいいかもしれませんが、もう少しペースアップできると、ちょうど良さそうですね。
だらしない人の特徴【身だしなみ編】
身だしなみがだらしないと、場合によっては「不潔」と思われてしまうかも…。続いて、株式会社パートナーエージェントが20代から30代の男女360人に行ったアンケート結果の中から、「こんな不潔な人は嫌だ」というものをピックアップしてご紹介します。
1. 歯磨きが不十分
- 「歯が黄ばんでいる人」(20歳)
- 「会話をするときにパッと見てわかるくらい歯垢がたまっていた」(29歳)
- 「寝る前に歯磨きをしない」(32歳)
- 「歯が茶色い」(38歳)
- 「歯ブラシをこまめに変えない」(34歳)
初対面の人とにこやかにあいさつしたとき、歯が黄ばんでいたり口臭がすごかったりすると、いくらすてきな笑顔でも台無しですよね。歯磨きはマナーとして、日々の生活において習慣づけましょう。
2. トイレ事情
- 「トイレに行ったあとでも手を洗わずにそのまま出ていった人を見たとき」(36歳)
- 「トイレで手を洗ったあとズボンで手を拭いていた」(23歳)
- 「トイレをちゃんと流さない、流れたかを確認しない」(33歳)
トイレに行ったら手は洗いましょう! ハンドドライヤーがあるトイレも多いですが、ないときのことも考えて常にハンカチを携帯しておくのが◎。
3. お風呂事情
- 「あきらかに風呂に入ってない、髭が脂ぎっている人」(20歳)
- 「家に泊めてもらったとき、お風呂を借りたらカビだらけだった」(32歳)
- 「バスタオルを毎日変えない人」(34歳)
トイレ同様、水回りは清潔と不潔の分かれ道ですね。お風呂がカビだらけだとせっかくお風呂に入ってもすっきりした気分にはなりにくくいですよね。 毎日のお風呂時間が楽しくなるように、清潔なバスルームを心掛けましょう♪
4. 身だしなみ事情
- 「何か月もクリーニングせずにズボンをはいていた」(33歳)
- 「服に目立つシミがある」(23歳)
- 「1日着ていた服をきれいに畳んでタンスに戻し、また次の日同じ服を着る人」(30歳)
身だしなみは第一印象で最も大事な要素。シミやしわがついた服や洗濯していない服を何度も着るのはやめましょう。定期的なクリーニングも洋服を長く着続けるために大切なことです!
5. 片づけをしない
- 「机の上に、飲み終えた空き缶などを放置したままにしている人」(20歳)
「使い終わった食器をその都度洗わない。そのままにして置いておく。食器に食べ残したものをそのままに放置して腐らせている」(31歳) - 「洗濯物がたまっている友人を見たとき」(39歳)
出したら出しっぱなし、食べたら食べっぱなし。これだと部屋は一生片付かないですよね。見ためだけ気をつかっていても、普段から片付ける癖をつけていないと、思わぬところでボロが出てしまうことも…。
6. 手や爪が汚い
- 「電車などで周りの目を気にせず爪を噛んだりしている人」(30歳)
- 「爪の中が汚い」(32歳)
- 「お菓子を食べた手でそのまま何かを触る」(36歳)
- 「料理をするときに手を洗わない人」(21歳)
衛生的に手を洗うべきところで洗わないのは、だらしないと言われても仕方のないこと。特に誰かと共同で使うものや、誰かに借りたものに関しては注意を払いましょう!
7. その他
- 「咳をするときに手で押さえないで大きくゴホゴホする人」(25歳)
- 「タバコの吸い殻が汚い」(34歳)
- 「電車やバスなどで夏場に汗をかいているのに、まったく拭かずに乗りこむ人がいた」(35歳)
- 「頭をかいている人」(27歳)
- 「通話を変わるときに携帯電話の画面が油で汚れたまま渡す」(28歳)
- 「家に掃除機がなかった」(32歳)
- 「足をテーブルの上に置く」(37歳)
思わぬ不潔ポイントを見られてしまうと、簡単に周りから「だらしない認定」されてしまいます。そんな不名誉なことはやはり避けたいですよね。もし自分に当てはまることがあった方は、行動を見直してみてください。
お金にだらしない男性の特徴
1.我慢が苦手
- 「我慢ができない人」(32歳)
- 「新しいもの好き。自分のポリシーや個性がなく周りに流される。自分の思いを我慢できない」(26歳)
- 「その時が楽しければ良いタイプ」(35歳)
お金の出入りをコントロールするためには、強い意志が必要となることもありますよね。自分に甘く、我慢ができない人の合言葉は「まぁいいか」です。後で考えてみて、「何に使ったのかよくわからない!」なんて場合は、特に注意が必要です。
2.見栄っ張り
- 「プライドが高くて見栄っ張り」(35歳)
- 「見栄をはりたがる」(34歳)
- 「節約しない、奢りグセがある」(26歳)
周囲に対して良いところを見せようと、積極的に奢ろうとする方もいます。自身の経済状況をきちんと把握した上で、無理のない金額内なら良いのですが…。計画性があるかどうかを、しっかりと見極める必要があるでしょう。
3.趣味がギャンブル
- 「ギャンブルが好き」(21歳)
- 「パチンコとかギャンブルにはまる」(38歳)
- 「ギャンブルとキャバクラにはまっている」(30歳)
使おうと思えば、どれだけでもお金が使えてしまうのが、ギャンブルの怖いところでもあります。「余ったお金でたまに楽しむ」程度なら良いのですが、生活費まで使い込んでしまうような場合には、少し冷静にふたりの関係を見直したほうが良いのかもしれません。
4.とにかくルーズ!
- 「時間にも約束ごとにもルーズ」(34歳)
- 「部屋が汚い」(24歳)
- 「身だしなみや財布の中にレシートが沢山溜まってる人」(25歳)
お金にルーズな人は、お金以外でもルーズな面が目立つ!という意見も数多く寄せられました。時間・約束・部屋の中の荷物など、要は「自己管理が苦手」ということなのでしょう。自分でなんとかしようという意識があるのかどうかも踏まえて、慎重にチェックするのがおすすめです。
5.すぐお金を借りようとする
- 「少額から借りようとする」(27歳)
- 「お金を人に借りる、返すのが遅い」(29歳)
簡単にお金を借りようとする人は、お金に対する意識が低い証拠でもあります。少額での貸し借りは「それくらいなら…」と容認しがち。しかし実際には、チリも積もれば山となります。「NO」と伝えたときに相手がどう出るのか、冷静に観察してみてはいかがでしょうか?
6.飲み会参加率が高い!
- 「飲み会の参加率が高い」(23歳)
- 「財布の中にレシートだらけ。飲み会によく行く」(21歳学生)
みんなでワイワイ楽しく過ごせる飲み会は、人脈作りにもピッタリの場所! しかし一方で、お金がかかるのも事実です。「誘われればとりあえず参加」というスタイルは、お金にルーズな一面もあるのかもしれませんね。
だらしなくなる原因
1.面倒くさがりな性格
面倒くさがりな性格をしていると、何をするにも時間がかかり、結果だらしなくなってしまいます。片付けなければいけないとわかっていても後回しにしたり、出かける用意をギリギリまでしなかったりします。
2.疲れすぎている
だらしないには気力や体力がないという意味もあるとお伝えしました。体力がある人でも、疲れすぎていて気力がわかないということもあり得ます。仕事などで忙しすぎる時期には、誰しもがだらしなくなる可能性があるということですね。
3.育った環境による価値観
育ってきた環境の違いで人の価値観は異なりますよね。どのくらい清潔にしておくべきか、掃除はどのくらいの頻度ですべきかなどは、価値観によって差があるため正解はありません。そのため他人から見るとだらしないと思われてしまうことも…。
だらしない生活をやめる方法
自分自身がだらしない生活を送っていて、卒業したいならすべきことをまとめました。ちょっとした意識で変われるものばかりなので、ぜひ今日から実践してみて!
1.規則正しい生活を心掛ける
基本的なことではありますが、起きる時間と寝る時間を一定にし規則正しい生活を心掛けること。リモートワークだと食事の時間も不規則になりがちですが、できるだけ同じ時間に摂るよう意識してみて。
2.使ったものをもとに戻す習慣をつける
これは片付けのコツのひとつ。何か使ったらきちんともとに戻す。そして物をひとつ買ったらふたつ捨てるなど、ルールを設けてみて。例えばスカートを買ったら服を2着処分する、など。部屋のキャパシティーを考えて買い物できるようになると、物があふれることが少なくなるはず!
3.タイマーを活用
タイマーを使って時間を区切ることも、メリハリのある生活を送るポイント。仕事もそうですし、何か作業や家事をするときも、ある程度時間の目安を決めて集中して取り掛かってみて。もちろん、休憩の時間もしっかり作りましょう!
4.定期的に友人を家に呼ぶ
一人暮らしで自分しか家にいないと「汚くてもいいか」という気持ちになりがち。そこで、定期的に友人を家に呼ぶようにすると、細かいところまで掃除するようになります。取り返しのつかないくらい汚くなることが減りますよ!
5.スキンケアを頑張る
今までと毛色の違う対策ですが、スキンケアを頑張ってモチベーションを高めることも、だらしない生活を卒業するひとつの方法。自分にいいことしているという気持ちが大切なんです。自分へのご褒美をあげて、それに向けて頑張る。シンプルなことですが大切です!
だらしない生活を整えるための習慣づけ
だらしない生活をやめたいと思っても、なかなか簡単にできるわけではありませんよね。最後に、だらしない生活を整える心理テクニックをご紹介します。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.習慣を記憶に関連づけるためにはプロセスが大事
生活を整えたいと考えていても、何となくやらなくちゃと思っているだけでは、いつまでも実行できません。それには、実は理由があるのです。記憶には覚えるだけでなく覚えた状態を保つ、思い出すという3つのプロセスがあります。やるべきことを記憶するのに必要なことを“ヒグビーの理論”では7つのステップで紹介しています。
具体的には、無意味なものに意味を持たせる⇒組織化する⇒連想しやすくする⇒視覚化する⇒注意を対象に向ける⇒興味を持つ⇒フィードバックする、この一連の流れ、つまり、忘れてはいけないことを何かに関連付けておくと、忘れずに実践できるというのがこの理論です。例えば、カレンダーなどにやるべきことの日付を書き込んでおくと、実効性が担保されます。
2.一日だけ掃除の時間をつくることで満足度UP
外部からの情報に自分の欲求が左右されることを、心理学では“外発反応性”と呼びます。これは誰にでもあるものですが、この外発反応性が高い人は自分がそれほど求めていなくても外部の情報につられやすいとされています。こういったタイプの人は、やるべきことをしようとしてもそれ以外の情報に左右されやすく、行動と全く関係のないことに意識をもっていかれる傾向にあるのです。
それを予防するには、簡単に手に入るものではなく、苦労して手に入れるものほど人は価値を感じるという心理傾向があることを活かしてみましょう。例えば、面倒でも掃除に手間ひまをかけるようにするのです。細かいところまでしっかりと掃除をすることで、時間を使ってアクションを起こすことで満足感が生まれ、その状態を保ちたいと感じるようになるのです。
3.やることをランク付けして整える
特に何をするか決めていない非計画状況においては、人はなるべく損をしないように意思決定をしようとします。そのため、心配性な人は損を避けようとするあまり、なかなか選べなくなってしまうのです。そこで、比較対象となる選択肢をランキング付けするようにしましょう。比較できる対象がランク付けされることによって、自分の選んだアクションが他のものよりも優れていたら、安心して決断ができるのです。これを心理学においては、“社会的比較理論”と呼びます。比較することで自己評価を正確にすると、“整う”はずです。
4.黄色のカラーを取り入れて新しいことにチャレンジ
色は見る人の心にさまざまな影響を与えます。色の持つイメージは、周囲の人たちだけでなくその色を身につけた人のイメージにも影響を与えます。もしもあなたが惰性に流されているなら、“黄色”のカラーを取り入れることをおすすめします。心理的に、黄色は人に安心感を与え、挑戦心をくすぐるカラーだとされています。さらに、自分の感情に素直になるのを手助けしてくれる効果もあります。そんな黄色を、持ち物や部屋の一部に取り入れれば、自ずと身体が動くはずです。
【まとめ】
だらしない人の特徴や原因をまとめてご紹介しました。だらしない自分を変えたいと思っているのなら、まずは簡単にできそうなところから手を付けてみましょう。習慣になってしまえば、きちんとやらないと気持ち悪く感じるはず。できることから始めてみてくださいね!