だらしない生活を整えるための習慣づけ4選
忙しかったり在宅での仕事が増えると、ついつい生活環境がおろそかになってしまいがち。そんなとき、だらしない生活をいったんリセットしてリフレッシュするための習慣を身につけるにはどうすればいいのでしょう。そこで今回は、「だらしない生活を整えるための習慣づけ4選」をご紹介いたします。
■習慣を記憶に関連づけるためにはプロセスが大事
生活を整えたいと考えていても、何となくやらなくちゃと思っているだけでは、いつまでも実行できません。それには、実は理由があるのです。記憶には覚えるだけでなく覚えた状態を保つ、思い出すという3つのプロセスがあります。やるべきことを記憶するのに必要なことを“ヒグビーの理論”では7つのステップで紹介しています。
具体的には、無意味なものに意味を持たせる⇒組織化する⇒連想しやすくする⇒視覚化する⇒注意を対象に向ける⇒興味を持つ⇒フィードバックする、この一連の流れ、つまり、忘れてはいけないことを何かに関連付けておくと、忘れずに実践できるというのがこの理論です。例えば、カレンダーなどにやるべきことの日付を書き込んでおくと、実効性が担保されます。
■一日だけ掃除の時間をつくることで満足度UP
外部からの情報に自分の欲求が左右されることを、心理学では“外発反応性”と呼びます。これは誰にでもあるものですが、この外発反応性が高い人は自分がそれほど求めていなくても外部の情報につられやすいとされています。こういったタイプの人は、やるべきことをしようとしてもそれ以外の情報に左右されやすく、行動と全く関係のないことに意識をもっていかれる傾向にあるのです。それを予防するには、簡単に手に入るものではなく、苦労して手に入れるものほど人は価値を感じるという心理傾向があるのを活かしてみましょう。例えば、面倒でも掃除に手間ひまをかけるようにするのです。細かいところまでしっかりと掃除をすることで、時間を使ってアクションを起こすことで満足感が生まれ、その状態を保ちたいと感じるようになるのです。
■やることをランク付けして整える
特に何をするか決めていない非計画状況においては、人はなるべく損をしないように意思決定をしようとします。そのため、心配性な人は損を避けようとするあまり、なかなか選べなくなってしまうのです。そこで、比較対象となる選択肢をランキング付けするようにしましょう。比較できる対象がランク付けされることによって、自分の選んだアクションが他のものよりも優れていたら、安心して決断ができるのです。これを心理学においては、“社会的比較理論”と呼びます。比較することで自己評価を正確にすると、“整う”はずです。
■黄色のカラーを取り入れて新しいことにチャレンジ
色は見る人の心にさまざまな影響を与えます。色の持つイメージは、周囲の人たちだけでなくその色を身につけた人のイメージにも影響を与えます。もしもあなたが惰性に流されているなら、“黄色”のカラーを取り入れることをお勧めします。心理的に、黄色は人に安心感を与え、挑戦心をくすぐるカラーだとされています。さらに、自分の感情に素直になるのを手助けしてくれる効果もあります。そんな黄色を、持ち物や部屋の一部に取り入れれば、自ずと身体が動くはずです。
おわりに
人は惰性に流されやすい生き物。実は日常生活の行動の80%は、無意識の行動の積み重ねや延長上にあると言われています。そんな日々の行動を変えるには、習慣から再形成するのが一番理想的。習慣が変われば行動が変わり、行動が変われば考え方が変わり、考え方が変われば暮らしが変わるもの。何だか最近だらけてきたな…… と感じたら、一度リフレッシュの機会をつくってもいいかもしれません。
(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。