1月10日は、明太子の日。福岡の辛子明太子メーカー「ふくや」が製造、販売を始めたことから制定されました。ちなみに12月12日も明太子の日とされているのですが、その理由は記事の後半で!
さて、今回は同じく福岡の辛子明太子メーカーである「かねふく」のWebコンテンツ「めんたいこ物語」から、おすすめの明太子の保存方法をご紹介します!
◆長期保存する方法
冷凍(冷蔵)の明太子をすぐに食べない場合は、そのまま冷凍しておきましょう。1本ずつ小分けにして、ラップに包んで冷凍させておくと便利です。
冷凍した場合、3か月を目安に食べましょう。また、解凍した場合はその商品の賞味期限に関わらず、1週間を目安に食べるようにしましょう。
◆解凍方法と覚えておきたい注意点
解凍する際は、冷蔵庫内で自然解凍しましょう。急いで解凍したい場合は、明太子が直接水に触れないようビニール袋などに入れ、中の空気を抜き、水を溜めたボウルの中に明太子が入った袋を入れ、解凍してください。
ここで注意点。一度解凍してしまったものを再度冷凍すると、本来の風味が損なわれます! 必ず食べる際に解凍し、解凍したら食べ切るようにしましょう。
◆賞味期限について
商品に賞味期限が表示されていますが、明太子には保存料や防腐剤が使用されていませんので、保存方法に注意してください。そして、開封後は早めに食べ切るようにしましょう!
さて、ここからは12月12日が「明太子の日」と呼ばれている理由について。なぜかと言うと、起源が諸説あるからなのです。
そもそも明太子はすけとうだらの卵を塩と唐辛子に漬けこんだものですが、朝鮮半島の日本海側ではそのすけとうだらが「明太」と呼ばれていました。その卵を使っているので、「明太子」これがまず、名前の由来です。
そして明治40年、朝鮮半島にいた日本人(樋口伊都羽(ひぐち・いづは)さん)が釜山で「明太子の元祖」となるものを商品化し販売開始。その後、下関を経由し、東京築地をはじめ日本各地で販売されるようになりました。
さらに第二次大戦の後、朝鮮半島より引き揚げて来た人(「ふくや」創業者の川原正孝さん)が明太子の味を懐かしく思い、博多でその味を再現。それが福岡・博多での明太子の起源となります。
その際彼が、商標登録もせず、製造法特許も取得せずに地元同業者へ製造方法を教えたため、福岡・博多の地で明太子が広まり、全国的に「博多名物」として認知されるようになりました。
つまり、明太子の起源とされているのは3か所。韓国、下関、博多です。
まず、韓国に行くと、空港等で「本場」辛子明太子と称して販売されています。そして博多には数多くのメーカーがあり、博多商人の働きかけで全国へ辛子明太子が広まったことで、今では明太子の本場と言われるようになりました。
しかしながら、戦後になって辛子明太子の製造販売を始めた博多に対し、下関では戦前より辛子明太子を全国に販売しています。
そして、12月12日を「明太子の日」と制定したのは、下関の「前田海産」。日本で初めて「明太子」という名称が新聞(関門日日新聞)に登場した1914年(大正3年)12月12日に由来しています。
よって、いずれも起源と呼べる場所ではあるのです。育ての親がたくさんいる、というわけですね。
今回ご紹介した保存方法や起源のお話以外にも、「かねふく」のWebコンテンツ「めんたいこ物語」では明太子のことがたっぷり解説されています! ぜひご覧ください。(鈴木 梢)
情報提供:株式会社かねふく
めんたいこ物語
http://www.kanefuku.co.jp/story/
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