「日本産」が100%日本産とは限らない!意外と知らない食品表示のルールQ&A

私たちの体は食べたものでできています。ですから、食べるものにはきちんと気をつかいたいですよね。
でも、体にいいと言われているという食材を積極的に摂っているあなた、「食品表示」の正しい見方、知っていますか? もっと自分の身を守るために知っておきたい、正しい食品表示のルールを『美的』1月号よりご紹介します。

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Q.北欧でとれたブルーベリーを中国でエキス化し、日本でカプセルに充填して販売しました。さて、原産国はどこでしょう?

「ブルーベリーの産地は北欧だから、北欧じゃないの?」と思ってしまいがちですが、「原産国」の定義とは「最終的に実質的な変化がもたらされた国」のこと。そのため「カプセルにする」という行為が行われた日本が「原産国」として表示されます。というわけで、正解は「日本」

「実質的な変化」とは、例えば加熱や塩蔵、希釈など。原材料のひとつが外国産でも表示には反映する必要はないので、加工すればするほど原産国はうやむやに。「日本産」が100%日本産とは限らないようです。

 

Q.コンビニのおにぎりについているのは「賞味期限」「消費期限」どちらでしょう?

響きが似ているので混同しがちなこの2つですが、消費期限とはおおむね5日以内に劣化してしまうもの、賞味期限とは比較的長く保存可能なもの、と定義されています。そのため、おにぎりの場合は「消費期限」
いずれも「未開封で指定された保存条件のもとで」という条件つきなので、保存状態がよくない場合はもっと短くなる場合も。また、賞味期限はメーカーが余裕をもって設定していることも多いのですが、消費期限は期間が短いゆえにかなりギリギリ。シビアに守りましょう。

 

Q.「カロリーゼロ」は本当にカロリーゼロ?

近年多い「カロリーゼロ」「カロリーオフ」食品。これらは「カロリーゼロ」でなくてもうたうことができます。

カロリーオフの表示基準(100mlあたり)
20kcal以下、脂質1.5g以下、糖類2.5g以下、ナトリウム120mg以下

カロリーゼロの表示基準
5kcal以下、脂質0.5g以下、糖類0.5g以下、ナトリウム5mg以下

つまりどちらも確実に「0kcal」とは限りません!
つまり「カロリーオフ」の500mlペットボトル飲料を1本飲むと、最大で100kcalものカロリーが含まれている可能性が……ちょっとしたデザートくらいありますね。毎日継続すると、積み重ねでカロリーオーバーになる可能性が。「カロリーオフ」だからといって油断しないようにしましょう。

 

消費期限と賞味期限、原産国、そしてカロリー表示……。どれも非常に身近なトピックスでありながら「知らなかった!」「勘違いしていた!」というものもなかなか多いのではないでしょうか。
自分の身を守れるのは自分だけ。正しい知識を身につけて、より正しく自分に必要な食品を見極めていきましょう!(後藤香織)

 

美的2015年1月号表紙(『美的』2015年1月号)

 

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