ヴィンテージとアンティークの違い、説明できますか?明確な違いは…
最近、古着を着る人やお店が増えてきていますよね! 古着が定着しつつある中、ヴィンテージ品やアンティークショップと言って「ヴィンテージ」や「アンティーク」といった言葉もよく聞きますよね。……でも一体「ヴィンテージ」って何を指すの? 「アンティーク」と「ヴィンテージ」の違いって?? 言葉は聞いたことがあるのに、上手く説明できない言葉を詳しく解説していきます!
◆「アンティーク」と「ヴィンテージ」の違いはコレだ!
「アンティーク」というのは、骨董品・古美術品・年代物の家具など古いものを指す言葉。フランス語で「骨董品」や「古美術品」という意味の「antique」は、実際に100年以上前に作られ、美術品レベルの収集価値があるものを指すことが多いそうです。
デジタル大辞泉によると
1 古美術。骨董品。「アンティークショップ」「アンティークドール」
2 年代を経て品格があること。また、そのさま。
たしかに100年以上も前に作られたものが現在に残っているなら、収集する価値がありますよね……。これだけの年数が経つと、たとえデザインが同じでも、保存状態や使用形態によって雰囲気や品格が変わるそう。私もそんな1点ものをひとつ欲しい……!
さて、一方の「ヴィンテージ」。
こちらもデジタル大辞泉で調べてみると……
1 ブドウの収穫年のこと。
2 良質のブドウが収穫された年を表記した極上のぶどう酒。ビンテージワイン。
3 年代物の機械製品。また、その年式・型。
とふたつの意味がありました。
フランス語の「vendange」が語源で、「vin=ワイン」「age=年齢」になることからワインに関係する言葉となりました。地域や収穫年によってワインの味や風味が変わるそう。中でも美味しくできた当たり年のワインを「ヴィンテージイヤー」という言葉があるように、お店に行くと「何年もの」と美味しいワインとして紹介されますよね。
また、英語表記での「vintage」を見てわかるように、「age=~の時代」を含む言葉。ワインの他にもギターやジーンズと、「特定の逸品」であったり、「古いが価値の高いもの」として使われるようになりました。100年未満、10年以上前の時間が経つことで良さが引き立ったものが「ヴィンテージ」と呼ばれるようです。
「アンティーク」と「ヴィンテージ」をまとめると……
アンティーク
収集価値のある骨董品や美術品
ヴィンテージ
10~100年前に作られ、時を経ることで名品になったもの
うーん……意味をちゃんと理解して使い分けることってあんまりできていないですよね。ちなみに、「レトロ」という言葉はretrospectiveの略称で「回顧の」「懐旧の」意味で「風俗・流行をなつかしむこと」という「感覚」を表しているそう。似たような言葉って意外とありますよね。まだまだ聞いたことはあるけど、違いが分からないという言葉も多いはず。ぜひ、調べてみてくださいね! (齋藤有紗)