「白湯」と「お湯」の違いは?きれいになって免疫力もアップ♡白湯を飲む効果とは

「白湯」と「お湯」の違いとは?白湯の作り方や効果は?

モデルさんやスタイルのいい女優さんが必ずといっていいほど朝飲んでいるという「白湯」。これってお湯とは何が違うのでしょうか? 白湯とお湯の違いを解説します。また白湯の正しい作り方、白湯を飲む効果、白湯を飲むのにおすすめのタイミングもご紹介しますよ。

白湯とお湯の違いって?

白湯って飲むといいとは聞きますが、お湯とは何が違うのでしょうか。それぞれの意味を辞書で調べてみました。

白湯とは?

さ‐ゆ【白湯/素湯】

真水を沸かしただけの湯。

出典:デジタル大辞泉(小学館)
 

しら‐ゆ【白湯】

水をわかしただけで何もまぜてない湯。さゆ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

白湯(さゆ)はしらゆとも読み、真水を沸かして何も混ぜないお湯のことをいうそうです。では、お湯は?

お湯とは?

ゆ【湯】

1 水を煮えたたせて熱くしたもの。
2 入浴するために沸かした水。また、風呂 (ふろ) 。
3 温泉。いでゆ。
4 鋳造に用いる、金属を熱して溶かしたもの。
5 船の中にたまった水をいう忌み詞。あか。ふなゆ。
6 煎じ薬。薬湯。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

お湯も同様に水を40度以上に温めたものをいいます。ただし、お湯の場合は沸騰させたかどうかは関係ありません。

つまり、白湯とお湯の違いは、お湯…40度以上に沸かした水全般を指すのに対し、一度沸騰させたものを白湯というんですね。

白湯の正しい作り方

白湯を飲むとさまざまな美容・健康効果があるといわれていますが、作り方には決まりがあるんです。白湯の正しい作り方を見てみましょう。

  1. やかんに火をかける
  2. 沸騰したらふたを取り、10分沸かし続ける
  3. 50~60℃になるまで冷ましてから、ゆっくり飲む
  4. できあがり

やかんに入れて沸かすだけかと思いきや、10分~15分程度沸かし続ける必要があるんですね。ただしこれは水道水から白湯を作る場合。ミネラルウォーターなどであれば、電気ケトルで一度沸かせばそれでOKですよ。

白湯を飲む効果

白湯を飲む人がこれだけ多いということは、白湯を飲む効果を実感しているという証拠でもありますよね。ここでは、白湯を飲むとどんな効果が期待できるのか解説します。

胃腸の消化吸収の働きアップ

白湯を飲むことで胃腸を温め、消化吸収の働きがアップします。特に朝は胃腸が目覚めていないことも多いので、朝一番の白湯は効果が期待しやすいです。

冷え性改善

白湯を飲むと体温が上がりますよね。それによって冷え性が改善し、冷えからくるコリや痛みにも効果が期待できます。

むくみ改善

水分補給が足りないとおしっこの量が増えず、むくみの原因に……。白湯を飲むことで尿の出をよくしてむくみの改善ができるんです。

便秘改善

先ほど白湯を飲むことで胃腸の動きをよくするとお伝えしました。白湯は大腸の動きを活発にしてくれるので、便秘解消効果もあります。

食べ過ぎ防止

ついついおやつに手が出てしまう、ご飯を食べ過ぎてしまうという人にも白湯はおすすめ。何かを食べる前に温かい飲み物をゆっくり飲むことで満腹感が高まり、さらに食事中にも飲むことで少量でも満足できるようになります。

免疫力アップ

最近では平熱が下がってきている人が多く、温活をしている人も増えていますよね。体温が上がると免疫力がアップし風邪などをひきにくくなります。

白湯の効果的な飲み方はいつ・どれくらい飲む?

せっかく白湯を飲むなら、効果が上がる飲み方をしたいですよね。温活に詳しい「イシハラクリニック副院長 石原新菜先生」に白湯はいつ・どのくらい飲むのがいいのか聞いてみました。

「朝は低体温になりがちな時間帯なので、朝はマスト。また夜、手足が冷えて寝つきが悪い人は寝る前に飲むのもおすすめ。マグカップ1杯くらいが良い(200~250mlくらい)です。」

白湯を始めてみたいと思っているのなら、まずは朝コップ1杯から挑戦してみましょう。寒い季節には寝る前にも追加できるとなお効果が期待できそうです。

今回お話を伺ったのは…

イシハラクリニック副院長 石原 新菜(イシハラ ニイナ)
ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事、日本内科学会会員、日本東洋医学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。
『体を温める漢方で不調を治す』(PHP文庫)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)、 「『冷え』をとれば9割治る!」(海竜社)、「一週間で体が変わる『温め美人』生活」等、約70冊の著書執筆。
テレビ東京「主治医が見つかる診療所」レギュラー出演中。

【まとめ】

白湯とお湯の違いは、「一回沸騰させたかどうか」でした。白湯を飲むとさまざまな美容・健康効果が期待できます。便秘気味な人、冷え性な人、ダイエットしたいのに食べ過ぎてしまうという人には特におすすめ。まずは朝1杯の白湯生活から始めてみてはいかがでしょう。