「しらす」と「ちりめんじゃこ」って、違いは何?
そのまま食べてももちろん美味しい。ごはんにもパスタにもうどんにもどんな主食にも合う。野菜に合わせればちょっとしたおつまみになる。
そんな冷蔵庫に入っているとちょっと嬉しい存在、しらす。
ところで、スーパーのしらす売場に行くと「しらす」の他に、見た目的にはさほど変わらない「じゃこ」やら「ちりめんじゃこ」やらが売られていますよね。
「しらす」と「じゃこ」って、いったい何が違うんでしょうか。
これはもうプロに聞くしかない……というわけで、「しらす」「じゃこ」の両方を取り扱う、釜揚げちりめん製造直売・塩干物専門店の中田遊亀商店さんにうかがいました。
◆しらすとじゃこの違い
まず、「しらす」と「ちりめんじゃこ」に共通しているのは「鰯の稚魚を使った食材」ということ。鰯は主にカタクチイワシを使用しますが、季節によってはマイワシやウルメイワシなども使われています。
そしてしらすとじゃこを分ける大きな違いは、「乾燥度」。
一般的に、
「釜茹でしたのみのもの」→「しらす(釜揚げしらす)」
「釜茹で後に少し干し、半乾きのもの」→「しらす干し」
「じっくり干して乾燥させたもの」→「ちりめんじゃこ」
と呼ばれています。
◆しかし、地方によって違うことも……
先ほど「一般的に」と書いたのには理由があり、地方によって異なることがあります。
たとえば高知では「しらす」も「ちりめんじゃこ」も区別されず、すべて「ちりめんじゃこ」(もしくは、ちりめん、おじゃこ、じゃこ)と呼ばれています。なんて難しいんだ!
さらに柔らかめのもの(いわゆる一般的なしらす)を「ちりめん」、ある程度乾燥したものを「ちりめんじゃこ」「おじゃこ」と呼ぶ人もいるとか……。
そのため高知では「しらす」という名前を目にすることはめったにないそう。高知旅行に行くときにはご注意を。
ただ、一般的には
しらす(釜揚げしらす)→しらす干し→ちりめんじゃこ
で、左ほど柔らかく、右に行くほどしっかり干されていると思っておけば間違いありません。
次にスーパーに行ったとき、売り場を見たら「確かに!」と謎が解けること間違いなしですね♪(後藤香織)
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