意外すぎ!「美容室」と「理容室」の違い、知ってる?【違いは何!?】
あなたがいつも利用しているのは「美容室」? それとも「理容室」?
そもそもそのふたつ、何が違うのか答えられますか?
「女性は美容室、男性は理容室?」「若い人は美容室、年配の人は理容室?」「顔剃りができるかできないか?」
……などなど、人によっていろんなイメージがありますよね。最近では「メンズ専門美容室」やおしゃれな「BARBER(バーバー)」(※いわゆる床屋さん)も出てきて、ますます違いがわからない……。
そこで今回は、Ash・NYNY・チョキペタなど、美容サロン300店舗を傘下にする株式会社アルテサロンホールディングスでWebマーケティングを手掛ける岩田良介さんに「美容室と理容室の違い」についてうかがいました。
◆美容師さんと理容師さん、それぞれの国家資格
美容師さんと理容師さんは、もちろんそれぞれの「国家資格」を持っています。保健所に「美容室」として登録されたお店では美容師さん、「理容室」として登録されたお店では理容師さんしか働けません。かつては同じお店で働くことも禁止されていたほど!
◆美容室は女性、理容室は男性が行くところ?
なんとなく、「美容室は女性が髪を綺麗にするところ、理容室は男性が散髪をするところ」という印象が強いですよね。でも、男性のなかには普段から美容室を利用している方も近年増えているよう。女性の方でも美容室で隣の席が男性だったこともあるはず。前述したとおり、メンズ専門の美容室もあるほどです。ではどうしてこのようなイメージがついてしまったのでしょうか?
◆かつて、男性は美容室での「カットのみ」は禁止だった
実は1978年に「男性は美容室でカットだけを行うことは禁止」という法律が施行されていました。これは驚き! 男性が美容室でカットだけをすることは違法だったのです!
「カットだけってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、かつて定められていた美容師法・理容師法にはこのような記載がありました。
美容師法「美容室は女性がパーマなどをするところ」
理容師法「理容室は男性がカリアゲや顔剃りをするところ」
そこから解釈された結果、男性が美容室に行った場合、カットだけはなくパーマもしなくてはいけなかったのです(女性はカットだけでもOK)。さらに男性は「理容室でもパーマはダメ」という少々極端な解釈にもなり……男性にとってはかなり理不尽な気もしますね。
時代は流れ、当時の安倍首相が美容室でカットをしていたこともあったおかげか、2015年に厚生労働省がルールを改正。男女関係なく美容室・理容室を利用してOK、となりました。そう、男性が法的に美容室でカットのみOKになったのは、実はものすごく最近のことなのです。
これでは「女性は美容室、男性は理容室」とイメージがついてしまうのも必然ですね。
◆美容室と理容室の違い
2015年の法改正によって「男性でも女性でも美容室と理容室の好きな方を利用してよい」となりましたが、美容室と理容室ではサービスする側の免許に違いがあるため、理容室の代名詞的な「顔剃り」は美容師免許ではできません。そのため、現在美容室と理容室の違いは
【美容室=顔剃りができないお店 理容室=顔剃りができるお店】
となります。
◆最後に…
最近では、美容師免許も理容師免許も両方持っている理美容師さんがいらっしゃるので、そんなお店を探してみるのも面白いかもしれませんね!
美容室と理容室では ”得意とする技術” が違います。男性は自分のなりたい髪型に合わせて使い分けてみるといいかも。女性が理容室で髪を切ることはなかなかないかもしれませんが、女性向けの理容室もあるようなので、気になる方はぜひ行ってみてくださいね♪(岩川菜奈)
株式会社アルテサロンホールディングス
営業統括本部岩田 良介(いわた りょうすけ)
Ash・NYNY・チョキペタなどの美容サロン300店舗を傘下にするアルテサロン
ホールディングスのWebマーケティングに従事。現場目線とWeb知識を活かした斬新なマーケティングで、美容師の新しいキャリアプランを提案。
https://arte-hd.com/
画像/(c)Shutterstock.com
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