よく知っている言葉でも、漢字表記になると意外と読めないことがあります。たとえば、「遉」「当籤」「成吉思汗」などは、音で聞けば誰もが知っている言葉なのに、漢字表記だとまるで知らない言葉のように見えますよね。
そんな「知っているのに読めない」日本語クイズから、今回チャレンジしていただくお題はこちら。
「餺飥」。
あまり見たことのない漢字が2文字並んだこちらの熟語も、やはり音で聞けばほとんどの人が「ああ、知ってる!」と思うおなじみの日本語です。いったい何と読むのでしょうか?
■ここでヒント!
読み方を推理するために、いくつかヒントを見てみましょう。
・ヒント1 食べ物
「餺飥」は、ある食べ物の名前です。もともとは山梨県などの郷土料理でしたが、現在は全国で愛されるメジャーな食べ物となっています。
・ヒント2 アレの先祖
「餺飥」の歴史は古く、奈良・平安時代に大陸から日本にもたらされた、とされています。一説によると、当時の「餺飥」が変化していって現在のうどんが生まれたとも言われています。
・ヒント3 どんな食べ物?
小学館デジタル大辞泉によると、「餺飥」とは「小麦粉を練り、平たくのばして細く切った食品」のこと。「平たく伸ばして」の辺りが答えを見つけるポイントになるかもしれません。また、山梨の郷土料理としては「手打ちうどんと、カボチャ・シイタケなどの野菜を味噌で煮込んだもの」が「餺飥」と呼ばれています。
ちなみに、ひらがなで書くと「◯◯◯う」の4文字です。……ピンと来ましたか? それでは、この辺りで正解を見てみましょう。
■正解は、こちら!
「餺飥」の読み方、正解は「ほうとう」でした。
今ではすっかりおなじみとなった「ほうとう」の呼び名ですが、もともとは「餺飥」と書いて「はくたく」と読んでいたものが変化した、と言われています。これからの季節にピッタリの、ほうとう。誰かと一緒に食べるときは「けっこう難しい漢字で書くんだよね〜」とドヤってみるのもいいかも!?
CanCam.jpでは、毎朝6時に日本語クイズを更新しています。食べ物にまつわるクイズもたくさんあるので、他の問題も解いてみてくださいねー!(豊島オリカ)