目からウロコ!風邪に負けない体をつくる6つのコツ

ここ何年かでよく耳にするようになった「免疫力」という言葉。「免疫力」が体にもたらす影響は大きく、これが低下すると、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスにもかかりやすくなるのですが、最近、疲れやすく&疲れが取れにくい……と思っている人はいませんか? これは、免疫力低下のサインです。

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『美的』2015年1月号では、順天堂大学大学院医学研究科・竹田和由先生が提唱する、「免疫力を正しく働かせる6か条」を紹介。これを実践すれば、この冬、病気にかかりやすい季節から自分の体を守ることができます。

まずは、自分の“免疫年齢”からチェックしましょう!

\まずは自分の免疫年齢をチェック!/

【A】
□緊張感のない生活をしている
□平熱は36.5度以下
□サプリメントや薬がないと不安
□肉や魚が好きではない
□好きな食べ物や、お酒やたばこなどの嗜好品を我慢することが多い
□大笑いすることが少ない
□誰にも打ち明けられない秘密が多い
□引きこもりがち
□コレといった趣味がない
□つらいことがあると引きずりがち

【B】
□夜寝る時間は毎日ほぼ一定である
□よく歩いている
□食いしん坊だ
□ヨーグルトやきのこ類をよく食べている
□コレステロール値は200~300mg/dl
□ひとりの時間を楽しんでいる
□ひと晩寝たら嫌なことは忘れていることが多い
□細かいことはあまり気にならない
□人と話すことが楽しい
□腹を割って話せる友人がいる

【チェック方法】
自分の年齢+Aの数-Bの数=免疫年齢

あなたは何歳でしたか? 「免疫年齢」が実年齢より高かった人はもちろん、低かった人も、以下の6つの「免疫力UP術」を実践して、免疫力UPしましょう!

免疫力を正しく働かせる6か条

1.腸内環境を整える

全身の免疫細胞の約6割が集まる腸。その腸をいい状態に整えれば免疫力アップにつながります。「自然免疫」の中心として働く“NK細胞(ナチュラルキラー細胞)”。そのNK細胞は乳酸菌を2週間とり続けると活性化されるのだそう。乳酸菌入りのヨーグルトやドリンクを継続してとるのがおすすめです。

2.体を冷やさない

免疫の働きには体内の酵素がかかわっていて、酵素は体温が37~40度のときに最も活発化。体温が1度下がると免疫力が30%下がり、逆に1度上がると免疫力は一時的に5~6倍に上がります。そのために習慣化したいのが、“1日1汗”。夜の「温活」が、免疫力を高めてくれます。

3.軽い運動を習慣にする

入浴前にスクワットやもも上げで下半身の筋トレをするなど、軽い運動をすると効果的。きつい運動は逆効果になる場合もあるので、注意を。

4.ストレスをためない

生きていれば多少のストレスはつきもの。過剰なストレスは免疫力低下になりますが、適度なストレスはあるほうが免疫力が上がるという実験結果も。日中のストレスを夜の温活でリセットするのが理想です。

5.生活リズムを整える

毎日の睡眠時間も免疫力に大きく影響します。ただ、“早寝早起き、睡眠時間は8時間”という理想も、自分の生活を崩してまで実行しようとするとストレスに。睡眠は自分の生活リズムに合った方法がベター。

6.よく笑う

笑うことで、NK細胞の活性が倍以上も上がるということが判明! “腹を抱えるほどの大笑い”が特に効果的で、ストレス解消と、腹筋が使われることで適度な運動になっていると考えられているのだとか。週に1度、大笑いの日を作ってみては?

今まで、加齢とともに免疫力が落ちてしまうのは仕方ない……と諦めていた人には目からウロコのオンパレード! 「免疫力」って、セルフケアで上げることができるんですね。「菌活」、「温活」、「大笑い」。免疫力が落ちているなぁ、と思う方は、ぜひお試しくださいね。(さとうのりこ)

美的2015年1月号表紙

(『美的』2015年1月号)

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