向井理さんと片桐はいりさん主演の映画『小野寺の弟・小野寺の姉』。この秋の公開に先駆けて、8月13日に東京・イイノホールにて完成披露試写会が行われました。今回は舞台挨拶の模様をたっぷりレポートします!
★速報記事はコチラ→ 【速報】向井理&片桐はいりのやり取りがまるでコント!舞台挨拶が爆笑の嵐に!!
この日、キャストの向井理さん、片桐はいりさん、及川光博さん、山本美月さんは気合充分! 「皆さんの挨拶がものすごい長さなので戸惑っています(笑)」と西田監督が言うほど、最初の挨拶からたっぷりトーク! それぞれの個性が出ていたので、ほぼ全文でお届けします!
●向井理さん
「すごく不思議な映画で、何かありそうで何もなさそうな……でも、何もなさそうでいろんな事が起こる作品です。撮影中は日々不思議な感覚の中撮影していて、あっという間に終わったなという感覚がすごく強くて。今回こうして初お披露目することができて、感動もありますし、ついにこの日が来たんだなという思いでいっぱいです。監督の西田さんとは7年ぐらい前から一緒にお仕事させていただいて、初監督の作品に呼んでいただいて、個人的に勝手に感慨深いなって。それを皆さんと共有できて、幸せです」
●片桐はいりさん
「小野寺の姉の片桐はいりです。あのちょっと……弟、メガネ外すとカッコいいんです(と、舞台挨拶開始数分で向井さんのメガネを外させて)。どっちも楽しんでいただければ幸いです(会場からは大拍手)。向井さんもおっしゃいましたが、監督と向井さんとお会いしたのが5年ぐらい前になりまして、そのときから“こんなことができたらいいね”と話していて、苦節5年。ハリウッド映画に負けないぐらいの準備期間を経て、今日この場所に立てることが、世界の頂点に登りつめたような気持ちになります。本当に不思議な……何が起こるでもなく。でもいろいろ事件は起こるんですよね。いろんな気持ちのすれ違い、思いやり、やりすぎみたいないろいろなことがありながら、気持ちのサスペンスを楽しんでいただきたいなと。たまたま今ここに表札が出ていて、家の前に立っている設定になっていますが、“どうぞ家に上がってくつろいでいってください”みたいな、そんな感じの映画です。ぜひくつろいでいってください」
●山本美月さん
「普段モデルとして『CanCam』でやってるんですけど、なかなかこういう服装することがなくて、すごくゆるふわな役をもらえて、すごく嬉しかったです。本当にコミカルで、この2人に支えられながら、現場も楽しみながら作品ができたと思うんですけど、絵本のような可愛らしい世界観なので、絵本を見るような感じで、リラックスして楽しんでいただけたらなと思います」
●及川光博さん
「冷たいものを食べるたびに……知覚過敏が気になる、そんな今日この頃。及川です。この作品に参加できて、本当に良かったなと思います。普段から、はいりさんと向井くん、本当の姉弟のように仲が良い。突っ込みあってボケあって……“一生やってろ!”と、嫉妬するぐらい仲が良くて、それがあふれ出ている作品になっていると思います。そして監督、今ノリに乗っています。監督の幸運の波に僕も乗ってみたいなって思って……監督! よろしくお願いします! ささやかな日常風景を描きつつも、心の中ではいつもアドベンチャー。そんな『小野寺の弟・小野寺の姉』……“小野寺見た?”なんてそんな会話がこの秋、日本中を覆い尽くすんじゃないかと思っております」
実はこの映画の話が出た5年前、ちょうど別の作品で共演していた向井さんと片桐さん。向井さんのことを片桐さんが「好き」という設定だったそうで、「だから恋愛感情から姉としての気持ちに切り替えていくのをずいぶん苦労しましたね。それなりの時間は要しましたよ。やっぱり5年必要でした」と、片桐さん。どんな会話にも笑いのセンスを散りばめてきます。
「普段通りのこの関係がスクリーンにのっかったら、きっと面白いことになるんじゃないかなと思いながらやっていました」と向井さんも話すように、まるで台本があるかのような笑いのキャッチボールに、会場は終始笑いに包まれていましたが、向井さんにとって片桐さんはとても大きな存在のようでした。
「尊敬する先輩であり、間違いなく冗談抜きで、“日本一のコメディエンヌ”だと思います。他の作品でも、いるだけで面白いという方はなかなかいません。コメディエンヌとして、すべてを備えている方。舞台でも背中を見て、舞台とはこういうものだと教えられつつ、昨年は勉強させていただきました。この映画で、恩返しできたらと思って映画を撮影しました」(向井さん)
向井さんのことは、「“一億人の弟”。私も本当に弟がいるんですけど、理想の弟ですよね」と、片桐さんは話していました。
さて、絵本作家を夢見る女の子役の山本美月さん。映画の役とリンクするように、最初のギクシャクした感じから仲良くなるシーンを撮るために、監督が間に入って、向井さんと山本さんの“会話の司会”をやっていたそうなのですが、「でも、(2人でよく)しゃべってましたよね?」と、山本さんが一言。向井さんも「うん。だから、なんでこんなに入ってくるんだろう?って」と怪訝な表情。
実際に同じ大学の先輩後輩で、学部も学科も一緒で、共通の会話はあったのに、気を利かせた監督の努力は必要なかったようですね。
映画『怪物くん』や『妖怪人間ベム』、アニメ『TIGER&BUNNY』のような“地球を救う”という、スケールの大きな話を描いてきた西田監督が、「急に家の中の小さな話を描きたくなり、こういうみみっちい話を描きました(笑)」と話していましたが、“豪華な俳優陣による、とても地味な映画”、公開されたら私もぜひ映画館に観に行きたいと思いました!(さとうのりこ)
10月25日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
<キャスト> 向井理、片桐はいり、山本美月、ムロツヨシ、寿美菜子、木場勝己、麻生久美子、大森南朋、及川光博
<スタッフ> 監督・脚本:西田征史、原作:西田征史「小野寺の弟・小野寺の姉」(リンダパブリッシャーズ刊)
配給:ショウゲート
HP http://www.onoderake.com
(c)2014『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会
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