右へ左へと絶えず動く振り子時計の“振り子”の中で、一組の男女が出会い、恋が芽生え、結婚し、子どもが産まれ、幸せと絶望が訪れ、人生の荒波に翻弄されていく……という夫婦の半生を描いた『振り子』という名の動画を、みなさんは観たことありますか?
お笑い芸人を経て、現在は、パラパラ漫画家として活動を行っている鉄拳さん。2012年、番組の企画で、イギリスのロックバンド“MUSE”の楽曲『エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)』をバックにした、この作品をYouTubeにアップすると、MUSEメンバーの耳に届き、『振り子』の映像が『エクソジェネシス』公式PVに採用され、国内外だけでなく、海外からも多くの注目を集めることとなります。
2月28日(土)、世界中が涙したこの感動の名作が、なんと映画化! 本日より全国順次公開となるんです!
監督は、TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」総合演出を務める、竹永典弘さん。映画化するにあたり、鉄拳さんから「好きに撮っていい」という言葉をもらったそうですが、現在までに500万回以上の再生回数で多くの人がこの動画を観て、涙し、すでに受け手の想像力の中ですでに完成しきっている名作。
台詞のないこの原作のイメージを壊さないよう、隠された言葉やストーリーを考えるのは大変だったのでは?と想像できます。
↑“糸電話”で話す場面は、原作にも登場しています。
でも、原作者の鉄拳さんが「本当にまいりました。僕が思っている以上に良い作品だったので嬉しいです。出演者とスタッフにお礼を言いたい。僕が伝えたかったことを、監督がうまく引き出してくれました。本当にありがとうございました」とコメント。
原作の夫婦を映画で演じているのは、中村獅童さんと小西真奈美さん。舞台は、昭和から平成へ移り変わりの時代。“大介”と“サキ”の若い2人は、貧乏ですが、21世紀の明るい未来を夢見て暮らしていました。振り子時計が右、左と動きながら時を刻むように、お互いが力を合わせて生きていたのですが、あることがきっかけで、起こってしまった“取り戻せない時間”が、2人の人生を大きく狂わせてしまいます。
私もひと足先に映画を鑑賞させていただきましたが、どんなときでも健気に笑顔で迎えるサキ、小西真奈美さんの笑顔に泣き、“取り戻せない時間”に後悔する大介、中村獅童さんの落胆する姿に共感し、涙しました。原作にはない“奇跡の結末”は、映画化ならでは。
▼映画『振り子』の予告編
【原作パラパラ漫画】http://youtu.be/EB19So6SNe0
映画『振り子』は、本日2月28日から、角川シネマ新宿、池袋シネマ・ロサほか、全国順次公開の予定。劇中、雨の日のシーンで、原作者の鉄拳さんも“素顔”でカメオ出演! ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。(さとうのりこ)
映画『振り子』全国ロードショー
出演:中村獅童/小西真奈美/石田卓也/清水富美加/板尾創路/笛木優子/松井珠理奈-(SKE48・AKB48)/鈴木亮平/中尾明慶/研ナオコ/小松政夫/ダイアモンド✡ユカイ/武井壮/黒田アーサー/中野公美子/サヘル・ローズ/ニコラス・ペタス/齊-藤ジョニー(Goose house)/長原成樹/小山田将/入山学/藤田彩華/山本耕史(友情出演)/武田鉄-矢(特別出演)
監督・脚本:竹永典弘/原作:鉄拳
http://furiko.jp/
(c)2014『振り子』製作委員会
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