「遺伝子検査」がブームと聞いて、どんなメリットがあるのか聞きに行った私。自分の将来の疾患リスクがわかるという驚愕の事実を知り、さっそく受けてみることにしました!
前回の記事はコチラ→ 驚愕!今話題の「遺伝子検査」は、自分の未来が丸わかり!?
こちらがジェネシスヘルスケア株式会社が販売する、最新の総合遺伝子検査キット「GeneLife ZERO」(¥29,800)。203種類の遺伝子を調べ、リスクや特徴など70項目について知ることができる。なんかスゴイ。本の形をした箱を開けると、遺伝子採取キットと説明書、送付用の伝票などが入っています。
やり方は簡単! 採取具にだ液を入れて送付するだけ。送付用の封筒も入っているので、自分で用意するものは同意書を記入するペンくらい。送付後しばらく待つと……(約6週間後)、解析完了報告のメールが届きます。
あとはWEB上のマイページで検索結果をチェック。マイページはPCでもスマホでも閲覧可能なので、いつでもどこでも見ることができます。
この検査でわかるのは、大きく分けて「遺伝的栄養項目」「遺伝的特徴項目」「遺伝的リスク項目」の3つ。
こちらは私の「遺伝的栄養項目」結果(の一部スクリーンショット)です。
このコーナーでは、栄養素の血液濃度の遺伝的な傾向がわかります。私は血液中の鉄分濃度が低い傾向にあるそうです。
何を隠そう、私は鉄欠乏性貧血で、ヘム鉄のサプリを飲んでいるのです。これは遺伝子のせいだったのか! 遺伝子のせいなら仕方ない!
※血中濃度が低い傾向だからといって、必ずしも鉄欠乏性貧血であるというものではありません。
お次の「遺伝的特徴項目」は31項目見られます。
例えば、「記憶力高い、情報処理速度やや得意、計算速度やや得意……あれ? もしかして(遺伝子的には)そこそこ頭いいんじゃない?」と、ほくそえんでみたり
「ああ、危機回避能力ないねってよく言われるな……」と落ち込んだり、「確かに甘いもの好きだわ~」と思ったり、もはや占いのようです。もちろん、あくまでも遺伝子の“傾向”なので、全てが実際と一致するわけではありません。私の遺伝子的には「目の色が濃く、髪はカールの傾向」ですが、実際は目の色が薄く、髪は直毛です。
そして年齢的にも気になるのが「遺伝的リスク項目」です!
私が将来かかるリスクの高いもの、低いものが部位別に分類されています。
こんなふうに私の遺伝子が持つリスクのオッズが高い順に並んだページもあり、眺めているだけで、すでに発症したような気持ちになってきました。これだけでも生活に気をつけようと思う効果絶大です。
私が頭部でもっともリスクが高い「加齢黄斑変性」をクリックしてみると
私の遺伝子型は、違う遺伝子型の人が発症するよりリスクが10.84倍だそうです。1.49倍から「High」に相当することから考えると、10.84倍は「超・超・超・High」です。上のグラフも最大が5倍なので、それを大きく上回っています。ひい! 急に恐ろしくなってきました。
※オッズ比が高いと、必ずしも発症しやすいということではありません。
その下には「加齢黄斑変性」の予防と対策法が、こと細かに書かれています。目の酷使も喫煙もビタミン不足も日光もNGです。思い当たる節がありすぎて絶望的な気持ちになりかけましたが、とりあえずあまりかけていなかったサングラスを、いそいそと引っ張り出してきました。
そのほかのすべての検査項目について、細かい説明や対策などを読むことができ、検査結果は全体ですごいボリュームです。さらっと知りたいだけならリストで、じっくり知りたい人はひとつずつ深堀りしていけるので、いろんな「知りたい」ニーズに答えられそうです。
前回の記事で遺伝子検査のメリットは「疾患リスクを自分事(じぶんごと)として捉えられるようになる」と聞きましたが、まさにその通り! なにげないきっかけから受けた遺伝子検査、私も詳しく知る前は「高いなぁ」と思っていました。でも1回受ければ一生モノであることを思うと、長い目で見るとオトクなのではないでしょうか。みなさんも受けてみてはいかがでしょうか?(安念美和子)
ジーンライフ公式サイト http://genelife.jp/
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