デリケートゾーンのケアってどうしてる? 産婦人科医師に聞く正しいケア方法
夏は、デリケートゾーンの「ムレ」による不快感が高い季節。この夏ケア方法が気になったけれど誰にも相談できなかった…という人も多いのではないでしょうか。
そこでカエタステクノロジー株式会社が女性1,041名を対象に行なった調査結果と産婦人科医師・高尾美穂先生に伺った「デリケートゾーンケアのポイント」をご紹介します!
7割以上の女性が、デリケートゾーンが気になっている!
最初にデリケートゾーンについて気になることがあるか聞いてみたところ21.5%が「とても気になる」と回答し、51.8%が「やや気になる」と回答し、合わせると、なんと73.3%の人がデリケートゾーンについて気になることがあると感じていることが分かりました! 気軽に相談しにくいデリケートゾーンだからこそ、ケア方法や正常な状態がわからず気になってしまう人も多そうです。
デリケートゾーンについて気になることって?
具体的にデリケートゾーンについて気になることを聞くてみると「生理のときの不快感」と回答した人がおよそ6割で最多でした! さらに、「ムレやすい」「におい」「かゆみ」が気になると答えた人が半数以上という結果に。ムレやすい夏の時期は特に、生理のときの不快感やにおい、かゆみが増すかもしれませんね。
デリケートゾーンケアってしてる?
現在、デリケートゾーンのケアをしていない人は約8割。また、デリケートゾーンが「とても気になる」人でも、約6割がケアをしていないことが分かりました。さらに、デリケートゾーンのケアを一度もしたことがない人が約6割と、多くの人がケアをしていないことがわかりました。
デリケートゾーンのケアをしたことがない人のうち、7割の人がケアに興味あり…! 興味があるのにケアしていない理由は「ケアの方法が分からない」が1位でした。自分では見えにくい上にデリケートな場所だからこそ、気になって吐いてもケアの方法がわからなかったり触るのが怖くてケアらしいケアはしていない…という人も多いのではいでしょうか。
これまで実施したケア方法は?
デリケートゾーンのケアをしている人、していた人に、ケア内容を聞いたところ、1位「アンダーヘアのケア」2位「おりものシートや生理ナプキンをこまめに替える」3位「入浴時にボディソープで意識して洗う」で、保湿をしている人は他の項目と比較して少ないことが分かりました。
産婦人科医師に聞くデリケートゾンケアのポイント
デリケートゾーンは機械的刺激に強い一般的な皮膚、つまり「扁平上皮」の部分と、ツルっとしていて傷つきやすい「粘膜」の部分という2つに分けて考える必要があります。
扁平上皮はショーツがあたる部分、腟の内側に代表されるような、つるつるした部分が粘膜です。また外陰部のうち皮膚の部分は、手の甲や腕とくらべて何が違うのかといえば、くぼんだり、出っぱったりも人それぞれで、そして凹凸があるからこそ手入れが行き届きにくく、さらに直接目で確認することができない部位のため、他の部位を洗うよりも断然難しい場所。
粘膜部分のうち、腟内に関しては自浄作用があると考えられており、ある程度の菌のバランスで成り立っていて、2、3日経つと、元通りに戻り、あとは生理の際に外へ排出されることで洗い流されます。
一方で、扁平上皮の部分は、顔やからだと同じで乾燥が起こりやすい場所です。乾燥が原因で、かゆみを引き起こすこともあります。乾燥が原因のかゆみであれば、保湿することにより乾燥が改善して、結果的にかゆみを改善させることができます。
また、ほかの皮膚の部位と同様に摩擦によって、肌荒れが起こることがあります。外陰部は、歩く、立つ、などの日常的な動作でもショーツによって擦られる部位であり、摩擦によるトラブルも起こり得ます。ですから、一般的な皮膚の部分に対処する方法を、外陰部の皮膚の部分にも行っていただければよい、とお考えください。
ただ、体に触れるものからは、どんな部位でも経皮吸収します。だから、いい成分、安心できる成分であることが望ましいですね。自分なりに、安心できると思えるものを選ぶことが大切です。デリケートゾーンのケアでも、自分なりにちゃんと自分の体のことは知って、セルフケアすることで理解することが重要です。
高尾美穂 先生
産婦人科専門医 。女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター。婦人科診察を通し、女性の健康をサポート。マターナル(周産期)ヨガ、骨盤底筋トレーニングヨガ、アスリートヨガをはじめ、ヨガセッションも積極的に行っている。また、プロアスリートのメディカル・メンタルサポート、女性アスリートに向けた、医学的知識の提供などにも積極的に参加。日本スポーツ協会においては、スポーツドクターの養成に携わっている。
セルフケアを通して自分のからだと向き合ってみて
気になっていても恥ずかしくて相談できなかったり、ケア方法がわからずそのままになってしまいがちなデリケートゾーンの悩み。ぜひ今回の調査結果を参考に、気負わずセルフケアしてみてくださいね。また、気になることがあるけれど身近に相談できる人がいない…という人は、病院を受診してみるのもオススメです。
情報提供元/カエタステクノロジー株式会社