アイドルオタク。通称、ドルオタ・ドルヲタ。
彼ら・彼女らはただ「好きだから」という理由で、使える限りの時間・お金・気力と体力をかけて、推しメンとの数秒の握手のために惜しみなくウン万円を使ったり、30分しか出演しない地方のフェスを観に行くために往復5万円かけたりと、異様な気前の良さと行動力を見せる人種です。
そんなドルオタの生態を解き明かすこの「ドルオタ白書」4回めのテーマは……そう、アレ。
ドルオタにありがちな行動のひとつで、インパクト大なだけに、ネットでもよく写真が出回っている「アレ」です。
そう。
CDの複数枚購入。
たとえばこんな感じです。
もはや業者。「入荷」という言葉がピッタリです。
さあ、ドルオタ250名に調査した「CD複数枚購入に関する意識調査」の結果をここにご報告します。
Q.あなたは最大何枚同じ楽曲を購入したことがありますか?
A.平均 28.2枚
最低 2枚
最高 300枚
ドルオタ界に身を置いていると「ふーん」と思うかもしれませんが、冷静に考えて、すごい枚数ですよ、平均28.2枚って。
最近は値段が500円などの「ミュージックカード」という形態も出てきたため、特に枚数が跳ね上がる傾向にあるようです。
接触イベントがないアイドルのオタクの皆様は「1形態ずつ」で3~4枚と回答する方がほとんどでしたが、接触イベントがあるアーティストの場合、枚数は一気に高騰! ふとアーティスト別に集計してみたところ、「平均53.5枚」という驚異的な数値をはじきだす某グループもいらっしゃいました。
Q.それは、金額にしていくら分ですか?
A.平均 37,313円
最低 2,000円
最高 30万円
皆さん非常に気前がいいです。5万円を超えた方が28%もいらっしゃいました。しかし、10万超えチームは7%と、10万円の壁は厚いようです。
Q.そんなに買った理由はなんですか?
A.要約すると「握手会などの購入特典イベントがあったから」が大多数。
「バースデーイベントがあった」「めったに行われない握手会が珍しくあったので、これを逃したらもう二度とないと思ったのでたくさん買った」など、さまざまな意見がありました。
中には「推しメンが神対応に変化したせいで競争率が上がり、数を積まないと推しメンにたどりつけなくなったから」という声も。神対応なのは嬉しいけれど、それで会えない……というのは少し悲しいですね。
そして「売上貢献」系の意見も多数。ドルオタの本命に対する愛の強さを感じました。
「オリコン3位以内に入れてあげたかったから(24枚、35,000円分購入)」
「売上に貢献したかったから(57枚、85,600円分購入)」
「売上を伸ばしてランキングで上位をとり、テレビで取り上げて欲しかったから(80枚、8万円分購入)」
「好きなメンバーがオリコン1位を取りたいと言ったから頑張るしかないと思った(100枚、12万円分購入)
「以前のリーダーが卒業してから初のリリースで応援したかったから(200枚、30万円分購入)」
愛って、すごい。
Q.複数枚購入したCD、どうしていますか?(複数回答)
A.
1位:とりあえず家に保管している 73%
2位:ファンではない人に無料であげて布教している 54%
この2つが2強! そのあとに、「中古CD屋さんに売る(9%)」「ファンに安い値段で売る(7%)」「イベント会場で無料配布(6%)」と続き、「大きな声では言えないけれど一部捨てている」と回答した人はなんと1人だけ。ネットで「○○のファンがCDを捨てていた!」という写真を見かけることもありますが、それは本当にごくごく一部のようです。
Q.その枚数を買ったこと、正直後悔していますか?
A.「まったく後悔していない」が大多数。
1位:まったく後悔していない:64%
2位:ちょっと後悔している:19%
3位:あまり後悔していない:13%
4位:かなり後悔している:2%
その他:2%
「その他」には「売上に貢献できてよかった!」といった喜びの声がありました。
いやはや、こんなに幸福にお金を使って、買った本人も売上に貢献できたと達成感があり、買ってもらったアーティストは売上が上がり、その他CD屋さんもレコード会社も作詞作曲家さんも潤うという、素晴らしい経済循環です。
さあ、次回はこの「複数枚購入」に、もう少し深く突っ込んでみましょうか。
そう、「接触イベント」について、そして数を重ねることで起きる「本人からの認知」についてです。
「2万円も出して1分も話せないんでしょ!?」と、ドルオタではない友達に言われようとも、ハマるとなかなか抜け出せない沼……。「接触・認知」について取り上げていきます。(後藤香織)
★1回目→ 【ドルオタ白書】連続握手会!同じCD何十枚!アイドルに人生を賭けるオタクたち…「ドルオタ」とは何か?
★2回目→ 【ドルオタ白書】始発でリリイベ!遠征日帰り!人はいかにしてアイドルのオタクの道へ落ちるのか?
★3回目→ 【ドルオタ白書】アイドルを追うために使う「お金」…年間オタ活予算の平均は「給料の○か月分!」
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