ぶっちゃけ1か月の収入どれくらい? 10代後半の学生に聞いた、今ドキのお金事情
洋服やコスメを購入したり、友達と遊びに行ったり、何か行動をしようと思うときについてまわってくるのがお金の問題。もちろんお金がなくてもできることは沢山あるけれど、様々な局面で必要になってくるものですよね。そんなお金事情は、社会人だけでなく学生にとっても切実な問題のはず。
ということで今回は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が15歳~19歳の学生1000名を対象に行った、「10代の金銭感覚についての意識調査2022」の結果をご紹介します。
10代の収入が増加!
「ひと月あたりの収入額」について聞いたところ、高校生では平均11,813円、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では平均43,883円という結果になりました。
前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では1,160円増加(前回調査10,653円→今回調査11,813円)、大学生等では8,495円増加(前回調査35,388円→今回調査43,883円)している模様。大学生等では24.0%も増えていることがわかります。
“ウィズコロナ”のもと、社会経済活動が徐々に活発化していることが、10代の収入額増加の背景になっているようです。
お小遣いの平均額は?
次に、お小遣いとアルバイト収入について質問。家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、高校生では平均4,417円、大学生等では平均10,140円でした。
前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では870円の増加、(前回調査3,547円→今回調査4,417円)、大学生等では1,871円の増加(前回調査8,269円→今回調査10,140円)となりました。
アルバイト代の平均は?
お次に、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,961円、大学生等では平均32,903円でした。
前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では267円の増加(前回調査6,694円→今回調査6,961円)、大学生等では6,468円の増加(前回調査26,435円→今回調査32,903円)となりました。
商業施設や飲食店の多くが通常営業を再開し、アルバイトを行う学生が増えたことにより、収入額が増加したことが考えられます。
貯金をしている学生が半数越え!
続いて、現在の預貯金の状況について質問。預貯金をしているか聞いたところ、「している」は59.9%、「していないが、したいと思う」は34.7%、「していないし、したいと思わない」は5.4%となりました。預貯金をしている人の割合は、高校生では57.3%、大学生等では63.8%と、どちらも半数超え! また、高校生、大学生ともに前回調査より預貯金をしている人の割合が増えています。
コロナ流行下でアルバイトのシフトに入れず、収入が減ってしまった時期を経験したことのある方も多いはず。コロナ禍での社会や経済の先行き不透明感が、将来への備えに対する高校生の意識に大きな影響を及ぼしていると考えられそうです。
預貯金額の平均は、高校生約12万&大学生約27万
上記の質問で「預貯金をしている」と答えた方に、今どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生では平均116,725円、大学生等では平均267,718円でした。
前回の調査結果と比較すると、預貯金額の平均は、高校生では29,952円の増加(前回調査86,773円→今回調査116,725円)、大学生等では51,503円の増加(前回調査216,215円→今回調査267,718円)と、大幅に増加。
社会の経済活動再開が進む一方で、社会情勢の不透明感が貯蓄行動を促し、預貯金額の増加につながっていると考えられます。
お金をかけたいものはやっぱり…♡
お金をかけたいと思うものを聞いたところ、「ファッション」と「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(いずれも37.3%)が同率で最も高くなり、「友人との交際」(34.5%)、「アニメ・マンガ」(30.5%)、「旅行・観光」(30.2%)が続きました。
男女別にみると、男性では1位「アニメ・マンガ」(32.6%)、2位「友人との交際」(27.6%)、3位「旅行・観光」(26.8%)、女性では1位「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(55.0%)、2位「ファッション」(53.2%)、3位「美活(メイク・美容院など)」(49.4%)でした。
特に「推し活」は、前回調査より9.3ポイントの上昇。好きなアイドルのライブに行って応援したり、好きなキャラクターのグッズを買ったりするなど、“推しごと”に対し積極的にお金をかけて楽しみたいと考えている人が増えているようです。
10代後半の学生は自分の趣味や遊びにお金をかけつつ、将来を見据えて預貯金も行うなど、楽しみと堅実さのバランスがとれている模様。どの世代にとっても切実なお金事情ですが、早いうちから自分のお金の使い方の傾向や、どの割合でお金を使っていくのかの計画を考えられるようになると、今後の社会人生活にも活きていきそうですね。(平田真碧)
情報提供元/SMBCコンシューマーファイナンス株式会社